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モブの聖女に転生したのですが、18禁BLの主人公を私が癒してもよろしいのですか?  作者: 矢間カオル


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20話 苦痛

私とフリュイ様は、シューク様の寝室に入った。


「ううううっ、ううっ…うう……」

ベッドの上でシューク様が苦しそうに顔を歪めてうめき声を上げていた。


部屋の外の静けさからは、想像もできないほどの苦し気なシューク様がそこにいた。


「シューク様、大丈夫ですか?」

私はそばに寄り声を掛けたが、シューク様は返事をすることができずに、手は心臓を押さえ続けている。

寝着のはだけたところに、色濃い真っ黒なつる草の文様が見えている。


心臓が苦痛の源なのだと思った。


「失礼します」

私はシューク様の寝着をグイッと左右に開いた。


露わになった腹から胸にかけて、どす黒い文様がびっしりと浮き出ていた。

文様は心臓のあたりを囲むように渦を巻き、うねうねと動いている。


まるで生きているみたい……


「うううっ、ううっ、あああああっ……」

シューク様は、ますます苦しそうにうめき声をあげた。


「聖女様、私が聖女様を迎えに行っている間に、もっとひどくなったようです。殿下は、治療中は聖女様と二人きりにして欲しいと仰っていましたので、私は出ますが・・・、本当に、どうか、殿下をお救いください。お願いいたします」

フリュイ様は寝室を出ると、静かにドアを閉めた。


「ううううっ……あああっ」


シューク様の呪いは、一時も静まることなく苦痛を与え続けている。

このままでは、呪いが進行して、心臓が止まって死んでしまう……。


シューク様は言ってた。

手には手を、口には口を……

だったら、今回は……


「シューク様、失礼します」

私は苦しむシューク様を抱きしめた。


シューク様の胸に、私の胸が当たるようにしたのだ。

だけど、神聖力が動く気配は感じられなかった。


やはり・・・服を着たままではダメなんだわ……。

私の裸をさらけ出すのは恥ずかしい。

でも、一刻を争う今は、そんなこと言ってられない……。


私は自分のドレスに手を掛けた。

フリュイ様が迎えに来たとき、夕食後のくつろいだドレスを着ていたから、自分一人でも簡単に脱ぐことができた。


ドレスの下に着ていたシュミーズも脱いだ。

ポロンと張りのある柔らかな乳房が露わになったけれど、恥ずかしいなんて言ってられない。


「ううううっ、ああああっ……」

シューク様の苦しむ声が、部屋中に響いている。


シューク様を、この苦しみから一刻も早く救ってあげたい……。


「シューク様、今度こそ本当に失礼します」


私はうめき声をあげて苦しんでいるシューク様に覆いかぶさり、その身体をぎゅうっと抱きしめて、自分の胸を押し付けた。


形の良いふくらみは潰れ、胸と胸が密着する。


「治れ治れ治れ……、お願いだから苦痛よ、止まって!」

私は強く、とても強く念じた。


私の胸が熱くなり、神聖力が流れだした。

シューク様の身体の中に注ぎ込まれているのを感じる。


「もっともっと、もっと早く……シューク様の呪いを消して!」


私の身体から、ものすごいスピードで神聖力が失われて行くのがわかった。

シューク様の呪いを解くために、神聖力がどんどん注ぎ込まれているのだ。


「最後までお願い。私の神聖力、呪いに打ち勝って!」


ああ、もうすぐ神聖力が枯渇する……。

意識が遠のいて行く……。


「お願いもっと早く……」

私は最後の力を振り絞り、治れと強く念じた。


―終ったよ― 

私の身体が治療の終わりを告げた。

ほっとした私は、そのまま意識を手放した。




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