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漆黒の二度寝

作者: 秋葉竹



 


「なにも、なかったん?

わたしはなにも悪くないの?」


という寝言を聴いた気がする

いまさっき

この部屋のとなりのベットで寝ている

ひとのくちびるから

そんな言葉が

漏れた気がする


どうしてだかわからないが

静かなその寝姿をみながら

産まれてそして死んでゆくまでだれもが

孤りであるしかないそんな

淡い薄闇を噛み締めているのだった

寂しくなんか、ない

悲しくなんか、ない

疚しくなんか、ない

そんな世界だから込み上げる想いが生まれ

ただひたすらに楽しいその寝姿を

いつまでもみつづけていたいと想った


そして私はこの薄闇を

ほんとうの漆黒の闇に変え

早朝四時の今から

もういちど眠りにつきたいと希う

深い

深い

深い

漆黒の闇よりも深い

……………



あ、また聴こえた気がする


「たったら、ったら、たらたらたら」


ま、意味なんてないのか

私の聴き間違いなんだろう

と想うのだけれどもね









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― 新着の感想 ―
たったら たらたらたら、、なんか軽快な寝言ですね。 秋さんの心配や、思いやる気持ちが そんな寝言を産み出しているような気がしました。
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