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【揺花草子。】(日刊版:2025年)  作者: 篠木雪平
2025年02月
44/332

【揺花草子。】[#4766] 隠している。

Bさん「今日は2月13日なわけで、

    まもなく発売となるシリーズ最新作

    『パイレーツ・イン・ハワイ』でも大活躍の

    真島の兄さんを称える日です。」

Aさん「213 だから『兄さん』って事?

    別に兄さんって呼ばれるのは真島の兄さんだけじゃないよね?」

Cさん「マスオ兄さんとかもそうだしね。」

Aさん「真島の兄さんからの振り幅すごいですね。」

Bさん「それはまあ置いといて、今日2月13日は実は

    今年の大河の主人公である蔦屋重三郎の誕生日です。」

Aさん「おぉ、そうなんだ?」

Cさん「界隈では『蔦重生誕祭2025』なんてイベントが行われたりすると言うわ。」

Aさん「その2次元キャラの誕生日の際にちょいちょいありそうなやつ。」

Bさん「『べらぼう』では最近の話数では

    蔦重の相棒的存在であるところの唐丸くんがフィーチャーされる

    エピソードが続いたよ。」

Aさん「んん。そうだった。」

Cさん「『一目千本』の話数では

    絵師から貰った下絵に猫が花瓶を倒しちゃって滲んでしまったけど、

    唐丸くんが贋作師としての才能を発揮して

    絵師本人も気付かないくらいのコピーを作ってみせたんだったわね。」

Aさん「贋作師って・・・いやまあ確かにあれは

    模倣とかのレベルを超えていた気がしますけど・・・。」

Bさん「そして直近話数では唐丸くんの過去を知ると思しき

    謎の向こう傷の男が唐丸くんに金を無心しに来ると言う

    胸糞展開が描かれたよ。」

Aさん「汚い言葉遣いするんじゃないよ。」

Cさん「向こう傷の男に利用され蔦重たちに迷惑をかける事を

    良しとしなかった唐丸くん、意を決して男とともに川にダイブ。

    油断していた男は抵抗もむなしく土左衛門と相果てたわ。」

Aさん「ですねえ。」

Bさん「その一方で唐丸くんは行方不明。

    男とともに水死してしまい川底に沈んでしまっているのか、

    生き永らえてどこかで命を繋いでいるのか。

    今のところその結果は分からない状態です。」

Aさん「だね。」

Cさん「ところでこの千変万化の画風を発揮する唐丸くん、

    ネット界隈では彼がのちの東洲斎写楽その人ではないかと

    予想する声も高まっているわね。」

Aさん「ですね。

    写楽についてはぼくらも少し前に話しましたね。」

Bさん「うん、そう。

    僅か1年ほどの活動期間であった写楽はその正体が杳として知れない

    謎の覆面絵師だったって話をしたね。」

Aさん「だね。」

Cさん「元祖きらら系ね。」

Aさん「だからそれは違うと思います。」

Bさん「『べらぼう』の時間軸的には、『一目千本』の刊行が1775年。

    そして写楽が活躍したのはその約20年後、1794年です。

    直近の話数で蔦重は行方不明になった唐丸くんを探すときに

    『10歳くらいの子供』って表現をしているから、

    もし写楽=唐丸くん説を取るとすると、その頃唐丸くんは

    だいたい30歳くらいと言う事になるわけだ。」

Aさん「おぉ・・・。」

Cさん「筆が乗る時期と言えるかも知れないわね。」

Aさん「んん。ずっと絵を描き続けてるとすればそうなるかもです。」

Bさん「唐丸くんはこの先もずっと蔦重とは再会を果たせず、

    『ガロ』みたいなアングラ寄りの雑誌で

    知る人ぞ知るマニアックな絵師として

    活動し続けていくんじゃないかなと思うんだ。

    そして30くらいの時、蔦重と運命的な邂逅を果たし、

    写楽と言うペンネームでタッグを組む事になるんだ。」

Aさん「唐丸くん『ガロ』作家なの?」

Cさん「耕書堂から出禁を食らっていると勝手に思い込んで

    違うペンネームでデビューしたりするのよ。」

Aさん「イキリにゃんぽこ先生ですかね?」

Bさん「そんなわけで唐丸くん写楽説が強まる風潮の中、

    ぼく的には実はもっと違う方面の予想をしていてね。」

Aさん「違う方面?」


Bさん「唐丸くん女の子説を

    ブチ挙げたいんだけど。」

Aさん「確かに唐丸くん可愛いけどね!!???」


 謎の覆面美女絵師として再登場。

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