【揺花草子。】[#4998] 居場所を知らせる。
Bさん「先月中旬から下旬にかけて北海道ツーリングを
楽しんだと言うナカPの話。」
Aさん「んん。今日もその話。」
Cさん「1回話題に挙げるたびに次の旅のお土産が1つ増えると言う条件で
手を打っているわ。」
Aさん「驚きの交渉上手ですね!!!」
Bさん「よく言われるけど北海道と言うのはたいへん広い。
ぼくらには容易に想像は叶わないけれども、
札幌から稚内の距離は東京から名古屋の距離に匹敵すると言うし、
稚内から函館だと東京~大阪間と同じ程度の距離になるわけ。」
Aさん「うーん・・・大きいね・・・。」
Cさん「ガソリンスタンドがあるような街の距離も離れているから
その辺りのリソース管理は先手先手で行かないといけないって話よ。」
Aさん「なるほど。
確かに人も通わないような山道でガス欠なんてなった日には
目も当てられませんよね。」
Bさん「まさにその通りで、中には
『この道走ってるの自分だけでは?』って錯覚を覚えるくらい
誰ともすれ違わないし誰にも追いつかず追いつかれず
ひたすら静寂の中を走り抜けるような山道もあったそうだよ。」
Aさん「お・おぉ・・・。」
Cさん「そうしてそう言うところでは、
しばしば人ならざる物との遭遇もあったと言うわ。」
Aさん「人ならざる物って・・・それはつまり野生動物って事ですよね?」
Bさん「阿部さんつまらない事言うねえ。
まあぶっちゃけその通りなんだけど
もう少しケレン味ってものがあるじゃない。」
Aさん「いやそう言われてもなあ。」
Cさん「よく見かけたのはエゾリスですって。
黒っぽい毛並みで道路を素早く横断していくのを何度か目撃したとか。
山道だけじゃなくて人里でもちょいちょい見かけたそうよ。」
Aさん「へえ・・・。」
Bさん「他にはキタキツネ、エゾシカもよく見かけたとか。
さらに意外な事に野生化したアライグマもいたんだって。」
Aさん「アライグマ? そうなの?」
Cさん「良くある話だけど、過去のペットブームで飼い始めたは良いけど
お世話し切れなくなって野に放ち、
それがそのまま自然に定着してしまったってパターンね。
北海道では特定外来生物として駆除対象になるほど
被害が深刻化していると言うわ。」
Aさん「はあ・・・。」
Bさん「そんなわけで、北海道ツーリングと言えば
野生動物との遭遇も少なからずある。
そんな中、ナカPが最も危惧していたのはやっぱり
即座に命の危険に直結する可能性のあるヒグマとの遭遇だったわけ。」
Aさん「んん!!! 確かに!!
北海道あちこちで出没のニュースが連日報じられるよね。」
Cさん「少し前には知床半島のあたりで痛ましい事故もあったし、
山間部を走行する時やスポットに立ち寄るときは
いつも以上に警戒心を持って行動していたと言うわ。
そう言うところを歩く人々はたいがい熊鈴をチリンチリンさせながら
歩いていたと言うしね。」
Aさん「おぉ・・・。緊迫感ありますね・・・。」
Bさん「でもそこらへん危機感が不足気味の本州の人間であるナカPは
熊鈴の用意を怠り、装備の貧弱さが露呈してしまっていた。
いつクマに襲われても不思議はなかったわけで、
別な対策が必要と言わざるを得ないでしょう。」
Aさん「別な対策?」
Bさん「『お~れ~~は村中~でいちばん~~~~~
エロい~と言われ~た男ぉ~~~~~~』
とか歌いながら歩けば良いと思う。」
Aさん「村中でいちばんエロいと言われた男!!!!!」
最近は熊鈴アプリなんてのもあるんですよ。




