【揺花草子。】[#4748] 目的を達する。
Bさん「引き続き『ビーだまビーすけ EPISODE 4』の話。
昨日は黒玉王子の母上は王子の成長に寄り添い
導いてくれる存在であったと想定していた我々の予想が
公式サイドから真っ向否定されちゃったと言う話をしました。」
Aさん「んん・・・まあ・・・。」
Cさん「継続中の作品に対する二次創作界隈ではちょいちょいある事よね。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「だから我らの考えも少し修正せざるを得ない。
ビーすけと王子が実は血を分けた双子のきょうだいで
王子は実は女の子だった、と言うのはちょっと崩したくない前提だけど、
王子がその辺りを自認する前に母上は亡くなったと言う事になりそう。
となると、今回の『EPISODE 4』は王子が
胸のうちに隠し持つ功名心とビーすけへの幼い思慕とが
交錯し綯い交ぜになりとても苦しい時期だったのではないかな。」
Aさん「お・おぉ・・・。」
Cさん「正直かなりグッとくるものがあるわよね。」
Aさん「ほんとあなたほんとそう言う・・・。」
Bさん「きっと黒玉王子は自分自身で
自分の行動に驚いちゃったりもしたんじゃないかな。
ビーすけたちの危機だと聞くや否や、王たちの制止も聞かずに
一も二もなく駆け出した。
敵方の存在であるビーすけの事でこんなにも
自分が冷静でいられなくなるなんて、驚きだとね。」
Aさん「おぉ・・・。」
Cさん「突き動かされた衝動のままにトゲトゲ軍の陣へ飛び込む王子。
監視の目や数多くのトラップをかいくぐり、王子はまず
ビーゴローを救出する事に成功するわ。」
Aさん「やりましたね。」
Cさん「ビーゴローとしてもまさか王子が救出に来てくれるなんて
思いもよらなかったでしょうね。
彼らがもっと慎重であったとしたなら、
トゲトゲ軍と黒玉軍が裏で結んでおり
黒玉王子は救出に来たと見せかけて自分たちを
より苛烈な罠に陥れようとしている、
あるいは黒玉軍がトゲトゲ軍からの略奪を企図して
王子を潜入させて来たのでは、
と勘繰る事もできたでしょうけれども、
恐らくここに至るまでかなり精神的に苛烈な拷問を受けてきた彼らには
一縷の望みに縋らざるを得ない心境だったんじゃないかしら。」
Aさん「ビーすけたち拷問受けてたんですか・・・。」
Bさん「次いで王子はビータを救出。
ビータにしてもビーゴローと王子が同道しているのに
一瞬驚いただろうけども、
2人の様子から瞬時に状況を判断して冷静に振舞っている点は
なかなか見込みがありそうだよ。」
Aさん「誰目線?」
Cさん「そして最後に3人はビーすけの救出を成功させるわ。
こうして4人でトゲトゲ軍の陣を抜けようと
最後の力を振り絞るわけだけど。」
Aさん「ええ。」
Bさん「これ、ビーすけが最後でほんと良かったなって思う。」
Aさん「え、どう言う事?」
Bさん「もし最初に救出したのがビーすけだったら
王子は
『ここは危険だ!今すぐ2人で逃げよう!』
って言って
ビータとビーゴローを見捨てていたかも知れないよ。」
Aさん「王子そんなに打算的!!???」
知恵と勇気と絆が彼らを導く。




