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【揺花草子。】(日刊版:2025年)  作者: 篠木雪平
2025年07月
200/333

【揺花草子。】[#4922] 火種。

Bさん「ホーナー氏の電撃的な更迭には度肝を抜かれましたね。」

Aさん「度肝を抜かれましたね・・・。」

Cさん「私たちの時間軸的にはその衝撃のニュースが駆け巡った

    何日か後よ。」

Aさん「一応言っとくんですね。」

Bさん「この話数が公開される頃にはいろいろ流れが

    変わってるかも知れないから一応ね。」

Aさん「んん。」

Bさん「改めてだけれども、

    レッドブル F1 チームのチーム代表・CEO であった

    クリスチャン・ホーナー氏が9日に電撃的な解雇となり、

    後任として姉妹チームであるレーシングブルズの

    メキース氏が昇格すると言う人事が発表された。」

Aさん「うん。」

Cさん「私たちが各種ニュースで聞き及んでいる範囲内で言うと

    ホーナー氏はこの解雇の理由をどうも聞かされていないらしいわね。

    朝オフィスに来たら『きみは現時刻を以て即刻クビだ』みたいな

    通告を受けたと言う話だわ。」

Aさん「それはちょっと大袈裟すぎますけど、

    まあそんな感じだとは聞きますね。」

Bさん「何でまたこんな急転直下の事態になったのか?は

    様々な憶測が流れているね。」

Aさん「だねえ。」

Cさん「もともと昨年シーズン開幕前に女性スタッフに対する

    セクハラ的行動でかなり追い詰められたわよね。

    その後ニューウェイ氏、ウィートリー氏と言った

    上級スタッフが相次いで離脱した結果半ばチームが崩壊し、

    昨年後半くらいから急激に戦闘力が失われている事に対する

    引責などが解雇の原因じゃないかと言われているわ。」

Aさん「そうですねえ・・・。」

Bさん「でも最も大きい理由として実しやかに語られているのが

    絶対エースであるところのフェルスタッペン選手の処遇に

    由来すると言われている事だ。」

Aさん「あぁ・・・。」

Cさん「フェルスタッペン選手は2028年までレッドブルと

    長期契約を結んでいるけれども、

    その契約の中にはいわゆる『パフォーマンス条項』と言われるものが

    存在する事が明かされているわよね。」

Aさん「ですね。」

Bさん「パフォーマンス条項が存在すると言う事実だけが明かされていて、

    その中身がどのようなものかと言うのは正確なところは不明ではある。

    ものの噂によるとサマーブレイクまでに

    チャンピオンシップを争うチャンスを失った場合、

    選手権で特定のタイミングで特定のランキング以下であった場合、

    フェルスタッペン選手の側から契約の解除を申し出る事ができる、

    と言った内容のものだと言われているね。」

Aさん「うん、そうだね。まあそれも憶測ではあるけれど。」

Cさん「直近の2戦、オーストリア GP やイギリス GP で

    レッドブルの2人のドライバーが振るわない結果となった際に

    ホーナー氏の苦々しくフラストレーションに満ち、

    かつ諦念に苛まれているかのような表情が何度か映し出されたわよね。

    あれは自らの進退に対する懸念から来ているものだったのかも知れないし、

    『パフォーマンス条項の発動条件を満たしてしまった』事に対する

    強い落胆だったのかも知れないわね。」

Aさん「うーん、そうかも知れません。」

Bさん「憶測によれば、

    『フェルスタッペン選手が離脱を決めたから引責で解雇』説と

    『フェルスタッペン選手を引き留めるために解雇』説の

    2つが聞こえて来る。」

Aさん「うん、そうだね。

    後者はヨスがホーナー氏の辞任を強く求めていて

    さもなくばフェルスタッペン選手が移籍するぞと

    脅しにも似た主張をした結果とも伝わるね。」

Cさん「株主の構成比率云々と言う話もあって

    度重なるホーナー氏の失策を庇い切れなくなったなんて言う説も

    あったりするわ。」

Aさん「ですね。」


Bさん「ぼくらもそろそろ阿部さんを庇い切れない。」

Aさん「庇われている実感は全くないんだが?」


 スキャンダルだらけ。

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