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【揺花草子。】(日刊版:2025年)  作者: 篠木雪平
2025年01月
20/329

【揺花草子。】[#4742] 静止状態。

Bさん「既に2025年を迎えて3週間近くが経過しているわけですが、

    ここでようやくこの年末年始休暇に関する話題をしますよ。」

Aさん「ようやく・・・だねえ。」

Cさん「もう3年くらい前に感じるわね。」

Aさん「3週間って言ってるでしょ。どう言う時間間隔ですか?」

Bさん「あのね、日々の余暇時間が売るほどある阿部さんには

    理解しがたいかも知れないけれども、

    世の中の人々って言うのはたいてい忙しい。

    年末年始とか春秋の連休みたいな、社会全体がおおむね右へ倣えで

    お休みを取る期間と言うのは実に貴重なわけです。」

Aさん「余暇時間が売るほどあると言うのはどこソースかな?

    まあ確かに時間を切り売りして日銭を稼いでいるのは間違いないけど

    それは多くの社会人に共通している事だからね?」

Cさん「阿部さんは入力エネルギーに対する出力エネルギーが低そうよね。」

Aさん「すごい失礼な事言われてる。」

Bさん「ま、ともかく、です。

    この年末年始はぼくら【揺花草子。】も特段収録はなかったし、

    ぼくらバーキン家は特にどこかお出掛けするわけでもなく

    基本的にはのんびりした時間を過ごしておりました。」

Aさん「ほほう。」

Cさん「阿部さんが誘ってくれれば晴れ着回とかの目もあったのにね。

    阿部さんは本当にそのあたりの感じ方が悪いわよね。」

Aさん「2025年も何かにつけぼくを腐していく姿勢は変わりないんですね。」

Bさん「で、時間が出来た時にまとめて・・・って思ってた諸々を、

    この機会に消費した。

    具体的に言うと『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』とか、

    『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』とか、『ゴジラ -1.0』なんかを

    観る事ができました。」

Aさん「おぉ。なかなか珍しい組合せ。」

Cさん「『ゲゲゲの謎』は冒頭にねこ姉さんも登場するわよ。

    でもデレ成分が特になかったのは阿部さん的にはイマイチかもだけど。」

Aさん「んん・・・。」

Bさん「ぼくらはここ最近劇場からは足が遠のいていて、

    最後に劇場に足を運んだのは多分

    『ガルパン最終章』第4話だと思うから、

    もう1年以上前って事になる。」

Aさん「ふむ・・・。」

Cさん「阿部さんが誘ってあげないから。」

Aさん「またその話ですか。」

Bさん「それもこれもね。

    話題作も半年とか1年とか待てばたいがいアマプラなどの

    サブスクに落ちて来てくれるから

    それ待ちでも良いかなみたいな打算があるんだよね。」

Aさん「なるほど。その気持ちは分からんでもない。

    話題作をすぐに観たい!と言う欲求を我慢できさえすれば

    少し遅れてからフォローできるってわけだね。」

Cさん「もちろん観たい作品すべてがサブスクに落ちて来るかと言うと

    必ずしもそうとは言い切れないし、

    私たちが契約していないサービスで独占配信とかもあるわけだから

    約束された未来があるわけではないんだけどね。」

Aさん「そらまあそうですよね。」

Bさん「でもまあ、それでもサブスクの有難みと言うのは強く感じたな。

    従来は映画館に行くか、さもなくばパッケージを買うか借りるかしなきゃ

    コンテンツを楽しめなかったものを、

    お部屋にいながらにして好きなタイミングで楽しめるって言うんだから。」

Aさん「まあ・・・。」


Bさん「何より隣の席の人の

    ドリンクズゾゾとか

    ポップコーンバリボリとかを

    避けられるのがいちばん良いね。」

Aさん「そう言やきみら騒音客死すべし勢だったね!!???」


 何なら自分の呼吸音すら邪魔。

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