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【揺花草子。】(日刊版:2025年)  作者: 篠木雪平
2025年05月
145/332

【揺花草子。】[#4867] 成長要素。

Bさん「昨日は阿部さんが小学校に侵入したいがばかりに

    魂と肉体を切り離す術を模索し始めた事を

    厳しく糾弾する回となったわけだけど。」

Aさん「そんな邪悪な計画に手を染めてはいないし

    そんな内容の話でもなかったけどな?」

Cさん「生霊だの幽体離脱だのって言うのはまあオカルトではあるけれども、

    魂が無制限に肉体を離れられると言うのは

    ちょっと無理筋じゃないかと思えるのよね。」

Aさん「んん・・・まあ、そう思いますけど・・・。」

Bさん「例えばさ、肉体を飛び出した魂は

    肉体とロープみたいなもので繋がってて、

    これが切れると本当に死んじゃうなんて話があったりする。」

Aさん「ああ、あるかも。」

Cさん「長い時間、例えば一晩じゅう肉体を離れていると

    魂が戻れなくなるとかそう言うのもあるかしらね。」

Aさん「そう言うのもありそうですね。」

Bさん「あとは 100m くらいソウルジェムと肉体の距離が離れちゃうと

    肉体は抜け殻のようになっちゃうって言うのもあるね。」

Aさん「確かにそれはそれであるけどね?

    それはオカルトとは違う文脈の話だからね?」

Cさん「物理的な距離も考慮されるべきじゃないかしらね。

    例えば日本に居ながら魂だけモンテカルロに飛ばして

    モナコ GP をタダで見物なんて出来たらあまりにも不公平だわ。」

Aさん「不公平って言う解釈のレベルじゃないんじゃないかって気はしますけど、

    確かに数万kmもの距離を魂が移動できるかってのは

    かなり無理がある気はします。」

Bさん「魂が抜けている間、傍目から見ると

    肉体はまるで眠っているような状況になるんだよね。」

Aさん「ま、そうなんだろうね。」

Bさん「そうなると、阿部さんが魂を切り離して小学校に侵入するためには

    最低限小学校のすぐ近くの人通りがなく目立たない裏路地、

    あるいは小学校にほど近いアパートの一室とか

    そう言う場所を確保しなきゃいけないって事になりそうだね。」

Aさん「そんな綿密なプラン練り始めないで?

    具体的な案を検討し始めないで?」

Cさん「いくら目立たない場所とは言え小学校近くの屋外で

    眠るようにうずくまっていたら完全に不審者案件だから

    やっぱり屋内の拠点を確保する方が確実よね。」

Aさん「だからそんな計画は最初から考えてないですから?

    話を進めないでくれませんか?」


Bさん「さもなくば屋外で幽体離脱してもバレないように

    透明化の能力を手に入れるかだね。」

Aさん「透明化できたら幽体離脱要らなくない?」


 『移動タイプ:浮遊』は重要なスキルだと思いますよ。

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