表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蠢く蟲の姫  作者: こまこま ろにの
プロローグ
1/20

プロローグ

まだ人間に見つかっていない『集合体』。

 それは地下洞窟の奥深くで着々と戦力を蓄えていた。


 □

『集合体』から産卵管だけを出した『主要器官』が握り拳大の黒い卵を産み、取り込む。

『集合体』に取り込まれた卵は、やがて孵化し、歪な肉片、すなわち『兵士』となり、『集合体』の一部となる。

 何度も何度も産卵と融合を繰り返し、腹が減ったら狩ってきた獲物を喰らう。

 獲物が無くなれば、獲物を求めて洞窟内を渡り歩く。

 こうして長い年月をかけ、生まれたての頃は三匹のオークを相手に、命からがら逃げ出すほど弱かった『集合体』は、今ではドラゴンですら逃げ出すほどの力を得た。


 ――そんな『集合体』に、異変が起こった。

『主要器官』が産んだ十数個の卵の中に、真紅の卵がひとつだけ含まれていたのだ。

 普通、『兵士』の卵は黒色をしている。

『主要器官』の卵でさえ、二回り大きいだけで黒色をしているのには変わりない。

『医師』の卵も、大きさや模様が多少違うだけだ。


 動物は、自分たちと見た目の違う生物が生まれてきた場、育児放棄や迫害が起こっても仕方がない。

 しかし、『集合体』は動くのも、食べるのも、考えることでさえ、全てを『兵士』や『主要器官』などの仲間に依存している。そのため、仲間意識がとても強く、産まれた真紅の卵を捨てることはしなかった。

 そして、命令をだされた『兵士』が卵を取り込み、『集合体』と融合してしまった。


 取り込まれた真紅の卵は、他の卵と同じように栄養を受け取り、やがて孵化して蠢きだす。

 その体は、やはり周囲の黒い個体とは異なり、血を思わせるような真紅をしていた。


 真紅の卵を取り込んだことにより、今後どうなっていくのか?

 それは彼女ら『集合体』や神ですら、今はわからない。

『兵士』の卵の色を白と書いていたり、黒と書いていたりしていたので、黒に統一。

他にも矛盾点ができていたので修正しました。


現在、この小説の内容を修正しています。詳しくはお知らせや活動報告をご覧ください。タイトルの後ろに(旧)と付いている部分は修正前の物です。(8/7)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ