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ひと夏の出来事

作者: 白宮 安海



貴方が私を綺麗と言った

だから私は貴方の前で もう少しだけ生きられる気がした


夏のはじまりのある夜に

好きとキスをくれた


貴方の前以外では 私は死んでいる

まるで蝉の抜け殻のように


あと一日 あと一日

私は生きられる


貴方は私は純粋だという

こんなに酷く汚れきっているのに

貴方は私をとても素晴らしいという

こんなにも浅ましく 罪深い人間なのに


来年の季節も 貴方の為に生きたい

夏を超えたら 秋を

秋を超えたら 冬を

冬を超えたら 春を

そうして 貴方の傍で生きていたい

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。夜分遅くに失礼します。 フッとした瞬間に拝見させていただきました。 切なさと私の心の片隅の何処かにある感情が共感しました。 これからも応援させてくださいね。 季節の変わり目…
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