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あなたへ...2015年4月

眠っているあなたに

作者: あずま

あんまり

末っ子のあなたを可愛がるから

お兄ちゃんもお姉ちゃんも焼き餅焼いてだんだよ


だってあなたの指定席はいつもママの隣だったから


それなのに最近はいつもお兄ちゃんとお姉ちゃんにくっついていって

ママは少し寂しかったんだよ


でもご飯のときはママの隣はやっぱりあなたの席

あなたの笑顔がいつもママの隣にいたから

横を見てあなたがいないのに

慣れていない

慣れたくない


あの日からママの時間は止まっている


あなたが生まれたから

5人家族がゆっくり座れるようにと

ママは大きな大きなテーブルを買ったんだよ


ママとお姉ちゃんとあなたが並んで

お兄ちゃんとお父さんは向かい合わせ


みんなで一緒にテレビを見て

楽しく過ごせるように


あなたがいないテーブルは

広くて広くて泣きそうになるよ


起きてよ

起きてよ

起きても叱らないから

たくさんごちそう作ってあげるから


起きてよ

起きてよ

何回言ったら起きてくれる?

のどがかれたら

起きてくれる?


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