透けた向こう
何時でも五月蠅いくらい賑やかな奴がいた。
ある日、突然、そいつは死んだ_はずだった。
ふわふわと宙に浮く体は透けていて、向こう側がうっすらと見える。
また戻ってきた、いつも通りの日常。
誰もが続くと信じた日常。
崩れていく音は小さすぎて、誰も気が付くことはなかった。
ある日、突然、そいつは死んだ_はずだった。
ふわふわと宙に浮く体は透けていて、向こう側がうっすらと見える。
また戻ってきた、いつも通りの日常。
誰もが続くと信じた日常。
崩れていく音は小さすぎて、誰も気が付くことはなかった。