第九十三話 明かされた秘密 異世界への扉と親衛隊!
ビビットの遺体を持ち去ったZを追うヴリトラとラピュスは町を調べていたジャバウォックとジルニトラの二人と合流する。Zを追い詰めた中でヴリトラはZの正体がジークフリートだと口にし、ラピュス達に緊張が走った。
東の城壁の前の通りでZを囲むヴリトラ達。ヴリトラの口から出たジークフリートという言葉にラピュス達は驚きの表情でZを見つめている。
「Zが、ジークフリート・・・?」
ラピュスは目を見張り、額から汗を垂らす。前に一度ジークフリートと一戦を交えた事のあるラピュスならその強さを知っている。故に大きな緊張感とプレッシャーが彼女にのしかかっているのだ。
「お、おい、ヴリトラ。本当なのか?コイツがジークフリートって・・・」
「ああ、ついさっき確信したよ。・・・そうだろう、ジークフリート?」
ジャバウォックの質問に答える代りにZを顎をしゃくりながら言うヴリトラ。Zは鋭い視線を自分に向けているヴリトラをしばらく黙って見ていると、突然低い声で笑い出した。
「フフフフ、流石だな。・・・いかにも、私はジークフリートだ」
Zはヴリトラの言った事を認め、顔を隠しているフードをめくった。すると黒いフードの下から前に向かって伸びる牛の角の様な飾りを二つ付けた黒いフルフェイスアーメットが現れる。フードの下から現れたアーメットにヴリトラ以外の三人は驚いて身構えた。ヴリトラだけは黙ってジークフリートを睨んでいる。
「参考までに聞きたいのだが、何時から私だと気付いていた?」
「・・・ついさっきさ、お前を追いかけている最中」
「何だ、意外と遅かったな?お前の事だからもっと早く気付いたのかと思ったが・・・」
「最初にお前じゃないかって疑い出したのかお前がビビットとの試合を終えて俺に話し掛けて来た時だ。あの時、俺は聞き覚えのある声を聞いて一瞬寒気を感じた。そして前にお前がこの町に来た時に聞いたお前の声とお前から感じられた寒気が同じだと気付いて疑い始めたんだ。だが、お前だと断言するには決め手が無かった。声は機械で変える事も出来るし、イニシャルも違った。ジークフリートのイニシャルはスケルトンと同じで『S』から始まるからな・・・」
自分の推理を細かくゆっくりと説明していくヴリトラは黙って見ながら話を聞くラピュス達。ジークフリートも革袋を担いだまま黙ってヴリトラの話を聞いていた。
「だけど、そんな時に俺はある事に気付いた。もしかすると、Sからじゃなく、普通に『ジ』の『Z』から読むんじゃないかってな。俺も最初はこんな単純な理由じゃないと思ってはいたが・・・実際そうだった訳だしな?」
「フッ、お前達の裏をかき、あえてZと名乗り武術大会に出場したという訳だ」
「・・・そしてそんな中でニーズヘッグの読みどおり、お前はビビットの遺体を盗み出して闘技場から逃げ出した。俺とラピュスが息を切らしながら走っているのにお前は息を乱す様子も見せず、走る速さを落す事も無い。この時点でお前が高性能の機械鎧を纏っている事が分かった。そしてお前が走っている時に微かにガチャガチャと金属が擦れる様な音が聞こえた。鎧を着たラピュスが隣で走っている時に同じ様な音がしてピンと来たよ」
「ほぉ?」
「それで分かったんだよ、コイツは騎士の鎧の様な機械鎧を纏ったかなり上の幹部だってな。そして、全ての条件に当てはまった機械鎧兵士は・・・お前しかいない」
ヴリトラは全ての説明を置けてジークフリートは軽く指を差した。するとジークフリートは革袋を肩に担いだ状態のまま再び笑い出す。
「フハハハ、見事だ。よくそれだけの手掛かりで私の正体を見抜いたものな」
「褒め言葉として受け取っとくぜ?」
笑っているジークフリートを見ながらヴリトラは表情を変えずにジッとジークフリートを見つめている。その表情は全く気を許していない鋭い表情だった。ラピュスはそんなヴリトラの表情を見て少し驚いている。そしてジャバウォックとジルニトラもヴリトラの様に鋭い表情でジークフリートを見つめていた。
「やはり私が見込んだだけの事はある。まぁ、正体がバレるのがこんなに遅かったのは少々期待外れだったがな」
「そんな事はどうでもいい!・・・ビビットの遺体を返してくれないか?」
「フフ、断る。我々にはこの姫騎士の遺体が必要なんでな」
「それはどういう事だ?」
さっきまで黙ってヴリトラの話を聞いていたラピュスは突然ジークフリートに問いかける。ジークフリートはラピュスの方を向いて革袋を担いでいる方の手でポンポンと軽く叩く。
「この女は戦士としてなかなか優秀な『素体』だ。我々の実験に利用させてもらおうと思っている」
「素体?実験?」
ジークフリートの言葉にラピュスは思わず聞き返した。だが、七竜将の三人はジークフリートをキッと睨み続けている。
「素体とはあまり感心しない言い方だな?」
「そもそも実験って言う時点で邪道よ」
「貴様等、一体何を企んでいる?」
ヴリトラ達がジークフリートに目的を訊くと、ジークフリートはゆっくりと七竜将の方を向いた。アーメットの覗き穴から光る赤い目はヴリトラ達に威圧感を与え、ヴリトラ達も伝わって来る威圧感に反応し構え直す。
「申し訳ないがその質問に答える気は無い。その代わり、以前かわした約束は果たしてやろう」
「かわした約束?」
ジークフリートの言葉の意味が理解出来ないジルニトラは聞き返す。するとヴリトラが以前ジークフリートと戦った時に彼が言った言葉を思い出した。
「初めてお前と戦った時に言ったこの世界に来た方法を教えるって話か?」
「その通り。覚えていたのだな?」
ヴリトラとジークフリートは互いに相手の目を見つめ、ヴリトラの後ろではラピュスが当時の状況を思い出してハッとしている。
「ちょっと、何の話をしてるのよ?」
「俺達にも分かる様に説明してくれ」
「・・・俺達が初めジークフリートと戦った日、次に会った時にブラッド・レクイエムと俺達がこのファムステミリアに来た理由を教えてやるってコイツが言ったんだよ」
「何?そんなこと聞いてねぇぞ」
「どうして言わなかったのよ、そんな大事な事」
ジャバウォックとジルニトラは初めて聞く話にヴリトラの方を見ながら尋ねる。ヴリトラは二人の方を向き、ジークフリートを指で差しながら説明した。
「次にコイツと会うのが何時になるか分からないし、ブラッド・レクイエムの連中が約束を守るとも思えなかったんだよ。だから話す必要もないと思ったんだ」
「・・・まぁ、確かにな」
ヴリトラの説明にジャバウォックは一理あると納得する。
「アンタの事だから、あたしはてっきりジークフリートの言った事を忘れてたんじゃないかって思ったわよ」
「ひでぇなぁ・・・」
ニッと笑いながらジルニトラが言う皮肉にヴリトラは小さく溜め息をつきながらガックリと肩を落とす。二人の会話をジャバウォックは後頭部を掻きながら、ラピュスはまばたきをしながら黙って見ていた。
「取り込み中のところを悪いが、話を続けても構わないか?」
蚊帳の外になっていたジークフリートはヴリトラ達の話を再開してもいいか尋ねる。するとヴリトラとジルニトラも咳や髪を直すなどをしてジークフリートの方を向き直した。
自分の意識を戻したヴリトラ達を見てジークフリートは何事も無かったかのように直ぐに話を戻した。
「・・・そもそもの始まりは我々ブラッド・レクイエム社が消息を絶つ二年前の事だ。我々はメトリクスハートを使い新型兵器を開発していた。だが実験の最中に事故が起き、メトリクスハートに取り付けられているエネルギー噴射装置が暴走を起こし、その時に空間に捻じれが生じ、穴が出来たのだ」
「穴?」
「そうだ。我々はその穴を調べ、それが異次元へ繋がる穴、即ち異世界への扉だという事を知った」
「異世界へ繋がるねぇ、何だかファンタジー小説みたいな話だな」
ジークフリートの話を聞いていたヴリトラは腕を組みながら難しそうな顔をする。ジャバウォックとジルニトラも真剣な顔で話を聞いているが、ラピュス一人だけは話の内容について行けず目を丸くしていた。
「一年かけてその穴の事を調べ、その穴の先にある世界が私達の住んでいる地球と違う事や機械などが存在しない科学力の劣っている世界だと知った我々はその世界へ向かう為に穴を発生させる為の高性能装置を開発した」
「穴を開ける高性能装置?」
ジャバウォックは確認する様にジークフリートを見て言った。ジークフリートはマントの中から革袋を担いでいる腕と反対の腕を出して握り拳を作る。
「私達をこの世界へと導いた異次元への扉・・・。次元空間転移装置、我々は『ユートピアゲート』と読んでいる」
「ユートピアゲート・・・理想郷の扉って事か・・・」
「それじゃあ、あたし達がこの世界へ来た時も・・・」
「お前達が走っていたコロンビアの高速道路の出口にユートピアゲートを作り、お前達はこの世界に招待したのだ」
「何て奴等だ・・・!」
ヴリトラは自分達がファムステミリアに来た理由と装置の名前を聞いて気に入らなそうな顔を見せる。名前に理想郷の名がついているのに、それを使うのが悪名高いブラッド・レクイエム社なのだから無理もない。
「この装置を使い、我々は一年前にブラッド・レクイエム社の全戦力と資金、重要機材や素材を運びこの世界にやって来た。そして一年間この世界で戦力を蓄えながら時を待っていたのだ」
「蓄えて?」
ジークフリートの言葉を聞いてジャバウォックは何か違和感の様なものを感じて小首を傾げる。
「・・・お前達はこの世界で何をするつもりなんだ?」
「それは前にも言ったはずだ、この世界の秩序を強い者が生き残る秩序へ書き換えるとな?」
「それは要するに、この世界を支配しようって事じゃねぇかよ!」
「支配?・・・違うな、私達はこの世界の住人をどうこうするつもりはない。あくまでもこの世界の中心を力を持つに者にしたいだけだ」
ヴリトラの口にした世界の支配という事を否定するジークフリート。だがヴリトラ達は感づいていた、彼等が強者、機械鎧兵士である自分達を中心にした世界に作り変えようという事を・・・。
「・・・それとビビット殿の遺体を盗むのとどういう関係があるのだ?」
ラピュスがジークフリートを見つめながらビビットの遺体を盗み出した理由を尋ねる。ラピュスの声は若干低くなっており、表情も鋭さを増している。自分達の世界で好き放題し、大勢の人を苦しめてきたブラッド・レクイエム社の怒りを感じているのだ。
「・・・生憎だがその質問に答える理由は無い。私が話すと約束したのはこの世界へ行き来する方法だけなのでな」
ラピュスの質問に答えようとしないジークフリートは脱出路がある下水道の方へ向いて歩き出す。するとジークフリートの前にジャバウォックが立ち塞がりジークフリートは足を止めた。
「おっと、帰るんだったらその革袋を置いて行け。と言うか、俺達もブラッド・レクイエム社の司令官をこのまま見逃すほどお人好しじゃねぇんだよ?」
「私を捕らえるつもりか?・・・止めておけ、お前達如きでは私は止められん」
デュランダルを構えてジャバウォックを見てジークフリートは冷静に警告する。するとジルニトラもサクリファイスを構えて銃口をジークフリートの背中に向けた。
「言ってくれるじゃない?でも、アンタこそ七竜将のメンバー三人と姫騎士を相手に逃げきれると思ってるの?このバカデカイ城壁は例え下半身を機械鎧化した人でも越えられないわよ?まぁ、オロチみたいに空を飛べるなら別だけど・・・」
「・・・フフフ。残念だが、私の機械鎧には飛行装置は付いている。しかし、それを使うつもりはない。だが、だからと言ってお前達の相手をするつもりもない」
「戦わずにあたし達から逃げるっていうの?」
「そういう事だ。・・・だがそれではお前達に対して失礼だからな。代わりに・・・」
ジークフリートが言葉を止めると、ジークフリートとヴリトラ達の間に黒い影が四つ現れた。その影に気付いたヴリトラはフッと空を見上げると、真上から四つの人影が落下する様に降りてくる。そしてその四つの人影はヴリトラ達とジークフリートの間に降り立ち、轟音と砂埃を上げた。
「な、何?」
「に、人間か・・・?」
突然自分達の前に現れた何者かに驚くジルニトラとラピュス。砂埃が晴れると、四人の前にはジークフリートのように黒いフード付きコートを着ている人物が四人立っていた。一人目はジャバウォックと同じくらいの身長に口を金属製のマスクで隠している鋭い目をしたスキンヘッドの大男。二人目はオロチの様に背が高く長い金髪にくっきりとした目鼻立ちの美女。三人目はリンドブルムと同じくらいの身長を持ち、銀髪を黒いリボンで両サイドにまとめている小柄な少女。そして四人目は背が高く灰色の髪で片方の目を隠している冷静そうな美青年だった。
その四人はまるでヴリトラ達からジークフリートを守る様に立っており、ヴリトラ達も突然現れたその四人がジークフリートの仲間だと直ぐに気付き武器を構えた。
「・・・代わりに、我が親衛隊がお前達の相手をしよう」
「「「「親衛隊!?」」」」
ジークフリートの親衛隊と聞いてヴリトラ達は声を揃えて驚く。レヴァート王国の開催する武術大会にブラッド・レクイエム社の機械鎧兵士が二人も参加し、その二人がレヴァート王国の騎士を二人も殺害。しかも機械鎧兵士の一人がブラッド・レクイエム社の機械鎧兵士部隊の総司令官のジークフリートでその親衛隊まで首都のティムタームに来ているのだから驚かないほうがおかしい。
「・・・私はこの素体を町の外へ運ぶ。お前達はコイツ等の足止めをしろ」
自分を守る親衛隊の背中を見ながらジークフリートは足止めを指示する。すると親衛隊の美女がジークフリートの方を向いて静かに微笑む。
「了解よ、司令」
「誰かが護衛について行かなくてもいいのか?」
美女に続いて大男がジークフリートの身を案じる。するとジークフリートはゆっくりと自分と同じくらいの身長を持つ大男の方を向く。
「不要だ。此処にいる七竜将以外のメンバーは皆闘技場にいる。この町の騎士程度なら護衛もいらん」
「へっ、それじゃあ親衛隊がいる意味がねぇじゃねぇかよ」
ジークフリートの言葉に大男は頼もしそうに笑って言う。
「そもそも、なぜ司令程の強者に親衛隊が必要なのかも理解できんがな・・・」
「強者でも一人じゃ対処しきれないことだってあるんだもの。親衛隊は必要でしょう?」
美青年がジークフリートの方を向かず、ヴリトラ達を警戒しながら会話に参加し、その質問に美女が笑いながら答えた。すると今度は少女がヴリトラ達を見回しながら楽しそうに声を出す。
「それよりも司令、コイツ等皆殺しちゃっていいの?」
「・・・殺すな。足止めだけでいい」
「えぇ~?つまんなぁ~い」
「コイツ等がいなくなると後の戦いで楽しみが無くなる。足止めだけでいい、切の良いところで引き上げろ」
「成る程、りょ~かい♪」
ジークフリートの命令を聞いて少女は楽しそうに笑いながら返事をする。ジークフリートはフードを被り直して下半身に力を入れると勢いよく地を蹴り、ジャバウォックの真横を通過してその場から走り去った。
「・・・しまった!待てぇ!」
ジャバウォックがジークフリートの後を追おうと振り返りと大男がジャバウォックの真正面に素早く回り込んでジャバウォックの妨害をする。
「くぅ!?」
「行かせねぇぜ?司令を追いたきゃ、俺達を倒すんだな?」
ジャバウォックは大男を睨みながらデュランダルを両手で構えた。ラピュスの前には少女が、ヴリトラの前には美青年が、ジルニトラの前には美女が立ち、ヴリトラ達の前に立ち塞がる。親衛隊のおかげでヴリトラは達はジークフリートの追跡が出来なくなり完全に動けなくなった。
「・・・こいつは、なかなか面倒そうな相手だぜ・・・」
森羅を抜いて目の前に立つ美青年を睨みながら汗を垂らすヴリトラ。今まで戦ってきた一般のBL兵とは比べものにならない程の威圧感にヴリトラ達は緊張を走らせるのだった。
「さぁ~て。それじゃあ、司令が逃げ切るまであたし達の相手をしてもらおうかなぁ~♪」
「クッ!・・・皆、気を付けろ!」
森羅を構えながらラピュス達に声を掛けるヴリトラ。東の城壁前の通りでヴリトラ達と親衛隊の戦いが始まろうとしていた。
ヴリトラ達が親衛隊と戦いを始めようとしている頃、闘技場でもニーズヘッグがスケルトンと戦いを続けていた。試合場のあちこちにはニーズヘッグのアスカロンによって付けられた切傷やスケルトンの槍で開けられた穴が幾つもあった。そんなボロボロの試合場の上でニーズヘッグとスケルトンは睨み合っている。
「な、何だと・・・?」
ニーズヘッグは自分の正面に立つスケルトンを見つめながら驚きの表情を浮かべている。
「理解出来なかったのならもう一度言ってやろう。・・・今この町には俺とZ、即ちジークフリート以外にもあと四人、機械鎧兵士が来ている。それもジークフリート直属の精鋭がな?」
スケルトンはティムタームに来ているブラッド・レクイエム社の機械鎧兵士の事をニーズヘッグに説明したようだ。しかもZの正体がジークフリートである事や親衛隊の事を話したらしく、それを聞いたニーズヘッグやリンドブルムとラランも驚いて目を見張っていた。
「敵の司令官に直属部隊だと・・・」
「今頃はお前の仲間であるヴリトラ達と一戦交えている事じゃないか?」
「くううぅ!」
やられた、と言いたそうにニーズヘッグは歯を食いしばって悔しがる。そんなニーズヘッグを見てスケルトンは赤い目を光らせていた。
「悔しがっている場合じゃないぞ?お前はまず、この状況をどうにかする事を考えろ・・・!」
スケルトンはそう言い放った瞬間にスケルトンの赤い両目が光り出し、目から赤い光線が真っ直ぐニーズヘッグに向かった放たれた。
向かって来る光線を見てニーズヘッグは驚き、咄嗟に体を右へ反らすが回避行動が遅れて光線はニーズヘッグの左肩を掠めた。
「ううぅ!」
掠めたところから伝わって来る痛みにニーズヘッグは声を漏らす。それを見てリンドブルムとラランも驚きの表情を浮かべていた。
「め、目からレーザーが出たぁ!?」
「・・・赤い、光の線」
「・・・ま、まさか、あのドクロ型のマスクもスケルトンの機械鎧だったの・・・?」
リンドブルムは汗を垂らしながら体に緊張を走らせた。突然の攻撃にニーズヘッグは光線の掠ったところをアスカロンを握ったままの手で抑えて痛みに耐える。その姿を見ていたスケルトンは赤い目を光らせながら不気味な笑い声を出すだった。
Zことジークフリートを追い詰めたヴリトラ達であったがジークフリートの親衛隊が現れて行く手を阻まれてしまい、ニーズヘッグもスケルトンの攻撃を受けてしまう。七竜将はどうなってしまうのか・・・。




