第四十四話 ラピュスの射撃訓練!
ヴリトラ達の活躍によってゴルバンの町を占拠していたストラスタ軍は全滅し、生き残った兵士達は全員捕らえてティムタームに輸送され、ゴルバンの町は無事に解放される。補給基地を失った各ストラスタ軍の部隊は補給を行えず、敗戦を続けて徐々にレヴァート軍に拠点を奪い返されていく。そしてストラスタ軍は遂に国境まで押し戻されてレヴァート軍は奪われた自分達の領土の全てを取り戻すことに成功、ストラスタ全軍をレヴァート領から追い出すのに一ヶ月も掛からなかったという。それからは両軍はともに攻防を繰り返し、戦争はこう着状態をとどめているのだった。
ゴルバンの町が解放されてから三日が経った現在。ヴリトラ達は首都ティムタームに帰還して休息を取っていた。トコトムトの村の防衛線に続き、ゴルバンの町を奪還する作戦を少人数で、それも連続で行ったのだ。彼等への負担は計り知れなかった。それが証拠に七竜将はティムタームに帰って来てからは一つも依頼を引き受けていなかった。
「・・・ふぁ~~っ」
本拠地のズィーベン・ドラゴンの庭で木と木の間にハンモックを吊り、その上で昼寝をしている私服姿のヴリトラ。町に戻って来た七竜将はそれぞれ好きな事をして戦いの疲れを取っていた。今も自由行動の最中でメンバーの殆どは外出しており、今ズィーベン・ドラゴンに残っているのはヴリトラ以外にニーズヘッグだけだった。
「今日も静かだなぁ。絶好の昼寝日和だ・・・」
ハンモックに揺られながら日陰でくつろぐヴリトラは目を閉じてリラックスしていた。
「その姿、とてもゴルバンの町を解放した者には見えないぞ?」
「ん?」
突然声を掛けられて片目を開けるヴリトラ。目の前には両手を腰に当てて自分を呆れ顔で見つめているラピュスの姿があった。
「よぉ、ラピュス。どうしたんだ?」
「ああ、実はお前に用があってな」
「用?また騎士団から新しい依頼があるって言うんじゃねぇだろうな?」
「違う。今日は私の個人的なものだ」
「お前個人?何だよ?」
珍しく個人的な用事で自分の下を訪ねてきたラピュスに意外そうな顔を見せて体を起こすヴリトラ。ラピュスは背中に手を回して何かを取り出しそれをヴリトラに見せる。
「用件は二つ、一つはこれの使い方を教えてもらいに来たのだ」
ラピュスの手の中にあったのはゴルバンの町でストラスタ軍の指揮官だったブルトリックの使っていたハイパワーだった。戦利品として持って来た拳銃の使い方をヴリトラが教える筈だったのだ、帰って来て直ぐの詰所に行き、戦果を報告するなどして忙しかったので中々聞きに行く機会を得られなかったのだ。そしてヴリトラもその事をすっかり忘れていた。
「ああ~、そう言えばそんな事言ったな・・・」
「・・・もしかして、忘れてたのか?」
「え!?あ、いやぁ、わ、忘れてねぇぞ?」
「・・・・・・」
「忘れてたな」とジト目で見つめながら黙っているラピュス。ヴリトラは苦笑いを見せながら頭を掻いた後にハンモックから降りてラピュスの前に立つ。
「そ、それじゃあ、とりあえず中に入ろうぜ?」
「ああ・・・」
誤魔化す様に話を進めるヴリトラを見ながらラピュスは目を閉じて頷く。二人はズィーベン・ドラゴンの中に入っていき奥へと進んで行き、歩いているとラピュスが屋内を見回しながら中が静かな事に気付いた。
「そう言えば、何だか今日は静かだな?」
「ああ、今此処には俺とニーズヘッグしかいないからな」
「他の皆はどうしたんだ?」
ラピュスがリンドブルム達の事を尋ねると、ヴリトラは入口の方を親指で指しながら話し始めた。
「リブルとジャバウォックは町を散歩、ジル、ファウ、オロチの女子三人は買い物に行ったよ。俺とニーズヘッグは留守番だ」
「成る程・・・それならお前もたまには外出したらどうだ?」
普段から用事がある時以外は家でグータラしているヴリトラに外出を進めるラピュス。ヴリトラは歩いたままラピュスの方を向いてニッと笑う。
「ご心配なく。家にいる時はしっかりトレーニングとかをして体を動かしてるよ。ただ町に戻って来てから三日の間はずっと体を休めてたけどな」
「はぁ・・・そうじゃない、町を歩いて町の人達と接する事も大切だと言いたいんだ。町の住民達と仲良くなれば依頼も増えてお前達の生活も楽になるだろう?」
「まぁ、言われてみればそうだな・・・」
ラピュスの言う事にも一理あると納得するヴリトラ。二人が廊下を歩いていると、廊下のドアが開いて部屋の中から私服のニーズヘッグが顔を出した。
「よお、ラピュス。来てたのか?」
「邪魔してる」
ラピュスは足を止めて互いに簡単な挨拶をする。
「今日はどうしたんだ?」
「何か俺に銃の使い方を教えてほしいんだってさ」
「銃?・・・ああ、ゴルバンの町で手に入れたあのハイパワーか。そう言えばラピュスが持ってたんだよな?」
「ああ、それでこれから裏にある射撃訓練場へ行くところだ」
「シャゲキクンレンジョウ?」
またヴリトラの口にする聞いた事のない言葉にラピュスは小首を傾げる。それを聞いたニーズヘッグも納得する顔を見せた。
「成る程な。でもよぉ、銃の事を殆ど知らない奴にいきなり撃たせて大丈夫か?」
「平気だよ。その点は撃ちながら俺が説明するから」
「ならいいけどよぉ。怪我させないように気を付けろよ?」
「分かってるって」
ニーズヘッグを見てヴリトラは両手を軽く前に出しながら片目を閉じて小さく笑いながら言う。少し心配そうな顔でヴリトラを見つめるニーズヘッグは肩をすくめて静かに部屋の中に戻って行った。
「よし、それじゃあ行くぞ?」
「あ、ああ・・・」
ニーズヘッグとの話を終えて更に奥へと歩いて行くヴリトラとラピュス。しばらく廊下を歩き、一番の奥にあるドアを開くとそこへ外へ繋がっており、目の前には大きな裏庭が広がっていた。奥の方には何やら人型の的の様な物が木で出来た竿の様な物に吊るされており、二人から約50m離れた位置にある。
ラピュスは目の前に広がる裏庭を見て驚いていた。ズィーベン・ドラゴンの裏にこんな所があるなど今まで知らなかったからだ。
「此処が、射撃訓練場と言う場所なのか?」
「ああ、此処で銃を撃つ訓練をしてるんだ。ズィーベン・ドラゴンの周囲には殆ど民家が無いから銃を撃っても銃声で周囲に迷惑が掛かる心配もない。ただ敷地の狭さから50m程しか作れなかったけどな」
「此処で銃を撃つ訓練を?」
「そういう事。こっちに来てくれ」
ヴリトラはラピュスを読んで射撃訓練場を歩いて行き、目の前にある木製の机の前に立った。ラピュスもヴリトラの隣まで歩いて行き、静かに周りを見回す。木製の机の上にはアルミのケースに入った数枚の紙とボールペンが入っており。その近くには空の薬莢の入った木製の箱が置かれてあった。
「ラピュス、まずはハイパワーを出してくれ。あと弾倉もな?」
「あ、ああ」
ヴリトラに言われたとおり、ラピュスは持っていたハイパワーと予備の弾倉を机の上に置いた。確認したヴリトラも自分のオートマグと予備弾倉を机の上に置く。
「それじゃあ拳銃の使い方を教えるけど、その前にある程度銃の事を説明しておくぞ?」
「ああ」
「それじゃあ、まずはコイツを見てくれ」
ヴリトラは自分のオートマグをラピュスに見せる。ラピュスは自分のハイパワーとヴリトラのオートマグの見た目が全然違う事に気付き両方をチラチラと見比べる。
「銃って言うのは一種類じゃないんだ。俺とお前の持っているのは拳銃と言って手で撃つ銃だ。リブルの持っているのも拳銃だ、でもアイツのはちょっと改造しているけどな。そしてジルの持っているサクリファイスは突撃銃と言う種類の銃だ。拳銃と比べると大きめで連続で弾を撃つ事が出来る」
銃の種類を説明し始めるヴリトラ。ラピュスはヴリトラの説明を上手く理解出来ていないのか少し混乱する様な表情を見せるがしっかりと聞いていた。
「そして拳銃にも種類があって、俺の銃とお前の銃では形も使える弾も違っている」
「弾が違う?」
「ああ、ちょっと待ってろ」
ヴリトラはそう言ってオートマグの予備弾倉から一発の弾薬を取り出し、次にハイパワーの予備弾倉から弾薬を取り出してラピュスに見せた。二つの弾薬を見たラピュスは直ぐに二つの弾薬の形状が違う事に気付く。
「弾の形が少し違うな?」
「ああ、ハイパワーのは9mm弾て言う拳銃で多く使われている弾で、こっちは357マグナム弾と言って破壊力のある弾だ。弾丸は大きければ大きい程相手に与えるダメージも大きくなる」
「それじゃあ、このマグナム弾の方が強力なんだな?」
「そうだ。その分、撃った奴が受ける反動も強いけどな」
弾薬の事、銃を撃つ時の反動の事を聞いて、ラピュスは少しずつ銃に興味を持ち始めてきた。次にヴリトラはオートマグに装填されている弾倉を抜き取り、中の弾薬を確認すると再び弾倉をグリップ内部に叩き込み、遊底を手で引っ張り手動で弾薬を薬室へ送り込む。そしてそのままゆっくりと構えて遠くの的を狙う。
「弾を装填した後は利き腕でグリップを握り、もう片方の手は反対の手を覆う様にグリップを持って構える。これが基本的な構え方だ。後はよく狙いを付けてから引き金を引けば・・・」
ヴリトラは説明をしながら引き金を引いて発砲する大きな銃声と共に銃口から弾丸が吐き出されて50m先の的の頭部部分に命中する。ラピュスも銃声を間近で聞き一瞬驚いていたが、遠くの的が揺れたのと見てそれ以上に驚いた。
「あ、当たったのか?」
「ああ」
オートマグを下して机の上に置いたヴリトラはラピュスの方を向く。
「今度はお前がやってみろ」
「え?い、いきなりか?私はまだ何も聞かされていないんだぞ?」
「さっき俺がやっているのを見て大体は分かっただろう?同じようにやればいいんだよ」
「し、しかし・・・」
「いいからやってみろ!」
ヴリトラはラピュスの両肩を掴んで強引に自分の立っていた位置に移動させる。机の上に置いてあるハイパワーを手に取りラピュスに差し出すと、ラピュスは観念したのか右手で受け取り、さっきヴリトラがやっていたように構える。
「こんな感じか・・・?」
「ああ。だけど、もう少し銃を目線に合う位上げた方がいい。その方が狙いを定めやすいからな」
ヴリトラはラピュスの両手に自分の手を重ねてゆっくりと銃の位置を調整する。自分の手にヴリトラの手が触れた事でラピュスは目を丸くし、頬を少し赤くして緊張した。
「ん?どうした?」
「い、いや、何でもない・・・」
「?」
突然赤くなったラピュスを見て尋ねるヴリトラ。ラピュスは頬を赤くしたまま彼と目を合わせないようにして誤魔化した。そんなラピュスにヴリトラは小首を傾げる。それから銃の位置を目線に合わせて的を狙い直すラピュス。ヴリトラはラピュスの後ろに移動して一緒に構えている。
「後は狙っている所に標準を合わせて引き金を引くだけだ」
「分かった・・・」
ヴリトラに支えられながら狙いをつけるラピュス。そして的の真ん中にフロントサイトとリアサイトが定まった瞬間に引き金を引き、銃声と共に弾丸が放たれた。
「うわぁ!」
反動の衝撃に驚いてバランスを崩したラピュスは後ろに倒れるが、後ろに控えていたヴリトラに支えられる。弾丸は的の隅を掠っただけだった。
「大丈夫か?」
「あ、ああ」
自分を支えているヴリトラの方を向いてゆっくりと頷くラピュス。ヴリトラもラピュスの態勢を直させた後に的の方へ歩いて行き、自分達が使った的を取りに行く。そして的を持って来たヴリトラはラピュスにその的を見せる。人型の的には最初にヴリトラが撃った時に出来た弾痕が顔のど真ん中に、さっきラピュスが撃った時に掠った弾が的の右腕部分を掠って少し削れていた。
「お前のはこれだな」
「うぅ、掠っただけだったか・・・」
まともに当っていなかった事を知って肩を落としガッカリするラピュス。それを見てヴリトラはラピュスの肩を二回軽く叩いて笑いながら言った。
「まぁ、そう落ち込むな。初めて銃を撃って的を掠ったんならまだいい方さ?最初に銃を使う奴っていうのは大抵的外れな所を撃っちまう事が多いんだから」
「むぅ~、例えそうだとしても、どうせならまともに当てたかった」
「まったく、欲張りだな?お前は」
ラピュスを見て苦笑いを見せるヴリトラは持っていた的を机の上に置いてオートマグと予備弾倉をしまった。
「どうする、もう少し撃ってみたいんなら付き合うぜ?9mm弾なら沢山あるからいくらでも撃てるしな」
「そうか?・・・それならもう少し付き合ってもらってもいいか?」
「ああ」
ラピュスの頼みを聞いて頷くヴリトラ。それからラピュスはヴリトラに見守られながら何発もの弾を撃ち続けた。机の上には予備弾倉と弾倉に入っていない裸の状態の弾薬が詰められてる箱が置かれてる。ヴリトラは木製の椅子に座りながら射撃訓練を続けているラピュスの姿をジッと腕を組んで見ていた。その姿は弟子を見守る師匠の様だ。
射撃訓練を始めてから既に三十分が経ち、ズィーベン・ドラゴンのドアが開き、中からニーズヘッグが姿を見せた。
「おい、さっきからずっと銃声が続いてるが、一体何時まで撃ち続ける・・・うわあぁ!」
二人の方を見たニーズヘッグは驚いて思わず声を上げる。ラピュスの足元には既に四、五十発分もの空薬莢が転がっており、足の踏み場が無い位になっていた。
「お、おい、何だよこの薬莢の数は?一体何時から撃ち続けてたんだ・・・?」
「ん?んん~そうだなぁ・・・二、三十分位前からかな?」
「かな?・・・てもう少し考えろよな。弾だって無限にある訳じゃないんだ、無駄遣いするな」
あまりのも多くの弾を消費したヴリトラに注意をするニーズヘッグ。ヴリトラはニーズヘッグの方を向いて苦笑いをして頭を掻いた。
「ハハハ、ワリィワリィ。ラピュスが早く上達したいって言うからつい、な・・・」
「はぁ・・・お前って時々後先考えずに行動する時があるから怖いよなぁ・・・」
ヴリトラが時々見せる計画性の無いところにニーズヘッグは小さく溜め息をついて呆れる。二人が会話していると、銃声が止みラピュスが空になった弾倉に新しい弾薬を装填しようとするとラピュスがニーズヘッグに気付いて振り向く。
「あっ、ニーズヘッグ、いたのか」
「ああ、ついさっきな。・・・ところでラピュス、悪いんだが、射撃訓練はそれ位にしてもらえるか?あんまり弾薬を使われると後に面倒な事になりそうなんだ・・・」
「え?・・・あっ!」
ラピュスは自分の足元に転がっている大量の空薬莢を見てハッとする。つい射撃に夢中になって数え切れない程の弾薬を使っていた事に気付かなかったのだ。
「す、すまない。つい射撃に集中し過ぎて弾の事を忘れていた・・・」
「いや、それでお前の腕が上達するならいいさ。だけど、次からは気を付けてくれよ?」
「あ、ああ・・・」
恥ずかしがりながら俯くラピュスと若干困ったような顔を見せるニーズヘッグ。それからヴリトラとラピュスは射撃訓練場の後片付けをしてズィーベン・ドラゴンの中へ戻って行ったのだった。
中に入り、リビングに到着すると入口のドアが開いて大量の食糧や雑貨などの入った紙袋を持ったジルニトラ、ファフニール、オロチが入って来た。そしてその後ろではめんどくさそうな顔をするリンドブルムとジャバウォックの姿もあった。
「ただいまぁ~!」
「おぉ、お帰り」
笑いながら荷物を持つジルニトラを迎えるヴリトラ。ジルニトラが入るとそれに続いてファフニールとオロチも中に入る。
「あれ?ラピュスさん、来てたんですね?」
「ああ、邪魔してるぞ」
「一体どうしたんだ・・・?」
「俺にハイパワーの使い方を教えてほしいって来たんだよ」
「成る程、そういう事か・・・」
ラピュスが来た理由を聞いて納得するオロチ。そんな中、リンドブルムとジャバウォックがテーブルの上に持っていた荷物を置いて肩を回す。
「ふぅ~っ。疲れたぁ~!」
「まったく、何で俺達まで荷物を持たなきゃいけないんだよ?」
「何言ってんのよ?女性が沢山の荷物を持ってる時に男がそれを手伝うのは当然でしょう?」
「そうだよ?それが紳士の嗜み、だよ?」
文句を言うリンドブルムとジャバウォックに呆れ顔で言うジルニトラと目を閉じて言い聞かせるように話すファフニール。どうやらリンドブルムとジャバウォックは帰りにバッタリとジルニトラ達と会い荷物持ちをさせられてたようだ。
草臥れる二人を見てヴリトラが苦笑いを見せる。この時、彼は心の中で「出掛けなくてよかった」と思っていたのだった。
「・・・あっ、それよりもラピュス。他にも何か用があったんじゃないのか?」
ラピュスがハイパワーの使い方を教えてもらう以外にあと一つ用件がある事を思い出し、ラピュスの方を向いて尋ねるヴリトラ。ラピュスもその事を思い出してハッとし、ヴリトラの方を向いた。
「ああぁ、そうだった。もう一つなんだが・・・・・・ヴリトラ、私の実家に来てくれないか?」
「何だ、そんな事か、お前の実家に行くくらい・・・・・・え?」
ラピュスの言葉にヴリトラは思わず聞き返した。そして周りで疲れ顔を見せていたリンドブルムとジャバウォック、荷物を持っていたジルニトラ、ファフニール、オロチ、そしてリンドブルム達が帰って来た事に気付いて様子を見にリビングにやって来たニーズヘッグ。全員がラピュスの方を向いて驚きの顔を見せていた。
「お、お前の・・・実家?」
「あ、ああ。母がお前と話がしたいそうなんだ・・・」
「・・・・・・ええっ!?」
「「「「「ええぇ~~~!?」」」」」
ラピュスの母親がヴリトラと話がしたい、それを聞いてヴリトラ、そしてオロチ以外の七竜将全員が声を揃えて驚きの声を上げる。
射撃しかたを教わりに来たラピュスが突然自分の実家にヴリトラを招待する。ストラスタ公国との戦いが一段落ついた後に今度は別の意味でヴリトラに驚きの事件が起きたのだった。




