第三百二十四話 城の崩壊と終戦
ジャンヌとの決着がついた直後に謀反が起き、ブリュンヒルデがジャンヌを銃撃した。ヴリトラもジークフリートと再会し、自分の秩序がジャンヌとは違う事を告げ、ブラッド・レクイエム社を乗っ取る事を告げる。突然の出来事に驚きを隠せないラピュスとアレクシアに更に追い打ちをかける様に城が爆発すると宣告をするブリュンヒルデ。戦いが終わって帝都は落ち着くどころか更に緊迫した状況になってしまった。
大聖堂でブリュンヒルデと睨みあるラピュスとアレクシア。城に爆薬を仕掛け、数分後に爆発すると聞かされたラピュスの表情にはもう余裕の様子は見られなかった。
「し、城を爆発するだと? なぜそんな事を!?」
「理由は簡単だ。もうこの城は必要ない。そしてこの城にはブラッド・レクイエムの様々な情報が保管されている。それを処分する為に爆薬を仕掛けろというジークフリート様の指示だ」
「ジークフリートめ、そんな事まで……」
「城を爆破すればブラッド・レクイエム社が父上と兄上の暗殺に関わっていた証拠も消え、全ては兄上……いや、ギンガムが独断で行ったと発表する。ブラッド・レクイエム社が外道だと思われ事も無くなるという事だ」
「何を言っている、これだけの騒ぎを起こした時点で既に大陸中の人々がブラッド・レクイエムの事を外道だと思っている! 今更証拠を消したところで何の意味も無い。それに皇帝と第一皇子の暗殺の真実を私達は知っている。私達が脱出して大陸中にそれを伝えれば城の爆破すら意味がなくなるんだぞ?」
「確かに脱出すれば面倒な事になる。だが、そうはさせない。お前達は此処でジェンヌと共に命を落とすのだからな」
そう言ってブリュンヒルデは左手を上げてBL兵達に指示を出す。BL兵達は一斉にMP7を構えてラピュスとアレクシアを狙った。
体力が消耗した状態でBL兵達に攻撃をされれば回避する事はほぼ不可能。ラピュスとアレクシアの表情が鋭くなった。
(マ、マズイ……このままじゃ……)
どうする事のできずにラピュスは心の中で焦る。BL兵達はラピュスとアレクシアを狙って引き金をゆっくりと引こうとした。だが次の瞬間、大聖堂に銃声が響き、ブリュンヒルデの連れていた四人のBL兵が全員額を撃ち抜かれ、仰向けに倒れた。
突然BL兵が倒れたのを見たラピュス達は驚く。するとラピュスは背後から気配を感じ、振り返るとそこにはライトソドムとダークゴモラを構えているリンドブルム、SR9を構えているララン、そして内蔵機銃を構えるニーズヘッグの姿があった。
「リンドブルム、テュポーン、ニーズヘッグ!」
「大丈夫?」
「……遅くなってゴメン」
「衛兵達が思った以上に手強くて時間を食っちまった」
絶体絶命の危機に助けてくれた三人を見て笑みを浮かべるラピュス。アレクシアも三人の姿を見て微笑みを浮かべた。
ブリュンヒルデはリンドブルム達の登場に舌打ちをするが、すぐに気持ちを切り替えて持っている槍を構える。リンドブルム達は素早くラピュスとアレクシアと合流し、彼女達を守る様に二人の前に立った。
リンドブルム達が武器を構えてブリュンヒルデを睨んでいると彼女の足元でうつ伏せに倒れている瀕死のジャンヌに気付く。
「……ジャンヌが倒れてる。ティアマットとアレクシアさんが勝ったって事?」
「違う。彼女はブリュンヒルデ達にやられたんだ」
「えっ、どうして? ブリュンヒルデとジャンヌは仲間のはずでしょう?」
ラピュスからジャンヌを攻撃したのはブリュンヒルデだと聞かされて驚くリンドブルム。ラランとニーズヘッグも驚いて後ろにいるラピュスとアレクシアの方を向いた。
ラピュスが鋭い目でブリュンヒルデを睨み、アレクシアは倒れているジャンヌを黙って見つめていた。自分達が衛兵達と戦っている間に何か面倒な事が起きたのだと三人は気付く。
リンドブルム達がラピュスとアレクシアの方を向いて驚いていると突如大聖堂の中に爆音の様な音が響き渡る。
「な、何っ!?」
「……爆発?」
リンドブルムとラランが爆音と同時に揺れる大聖堂を見上げて緊迫したひょじょうを浮かべる。ラピュス達も天井からこぼれ落ちる砂埃を見上げた。
「クソォ! もう始まったのか!?」
「えっ? どういう事?」
「ブリュンヒルデ達がこの城に大量の爆薬を仕掛けたんだ!」
「ば、爆薬!?」
城中に爆薬を仕掛けたと聞かされ、リンドブルム達は更に驚きの表情を浮かべた。さっき大聖堂に来たばかりでまだ状況を詳しく飲み込めていないのだが、今がとても危険な状態である事だけは理解できる。
ラピュス達が爆発に驚いているとブリュンヒルデが走り出し、自分が入って来た扉から大聖堂を出て行った。
「待て!」
逃げるブリュンヒルデを見てラピュスは追いかけようとする。だが、再び爆発が起きて大きく揺れる大聖堂にふらついてしまう。
揺れが収まるとラピュスは走り出してブリュンヒルデの後を追いかけ始める。
「ラピュスさん、待ってください! 一人では危険です」
「私は大丈夫です。アレクシアさん達は急いで城を脱出してください! 私はヴリトラを探しに行きます」
「待ってください!」
アレクシアの制止を聞かずにラピュスは扉を潜りブリュンヒルデの後を追った。爆音が響き、揺れる大聖堂の中で一人で行ってしまったラピュスにアレクシアは困った様な顔をする。そして倒れているジャンヌを抱き上げてリンドブルム達の方を見た。
「アレクシアさん、彼女は……」
「連れて行きます。このまま見殺しにはできません」
「でも、彼女のやった事は……」
「勿論、分かっていますし、許すつもりはありません。ですが、此処で彼女が死んでも何の意味もありません。生きて罪を償わせます」
不満そうな顔で気を失っているジャンヌを見つめるリンドブルム達。ジャンヌがやって来た事は決して許される事ではない。だが、彼女はアレクシアの親友であった女性、そしてアレクシアとジャンヌの因縁に自分達が口出しする資格はないと考えたのか、アレクシアの決めた事に反対せずに黙り込んだ。
天井から砂埃がこぼれ、吊るされているシャンデリアが大きく揺れている。シャンデリアや天井がいつ落ちてもおかしくない状態になり、アレクシアは急いでリンドブルム達に指示を出した。
「皆さん、この城はいつ崩れてもおかしくありません。一階で敵を食い止めてくれているジャバウォックさん達と合流し、城を脱出しましょう」
「……隊長とヴリトラは?」
「あの二人なら心配ありません。まずは城から脱出する事だけを考えましょう」
アレクシアはジャンヌを抱きかかえながら走り出し、自分が入って来た入口から大聖堂を出る。リンドブルム達もその後に続き、四人は全速力で走り出した。
――――――
その頃ヴリトラは城の屋上で突然起きた爆発と大きな揺れに驚き、足元を見つめていた。
「な、何だこの揺れは!?」
「どうやらガルーダ達の仕掛けた爆薬が爆発したようだな」
「爆薬!? お前、まさかこの城を吹き飛ばす気か?」
「吹き飛ばしはしない。瓦礫の山にするだけだ」
「同じじゃねぇか!」
ヴリトラがジークフリートに向かって叫ぶと、城の一階の方で爆発が起き、煙が上がるのが見える。ヴリトラは爆音が聞こえた方を見て遠くから上がっている煙に気付く。それの続いて二階部分や見張り台からも爆発が起きて煙が上がり、城の崩壊が激しくなっていった。
「クッ! このままじゃ本当にこの城は瓦礫の山になっちまうぞ。仕方ねぇ、急いで脱出を……」
「ジークフリート様!」
突如屋上の入口からブリュンヒルデが飛び出し、大きくジャンプするとジークフリートの真横に着地した。
ヴリトラは突然現れたブリュンヒルデに驚き森羅を構える。だがブリュンヒルデはヴリトラを無視してジークフリートと向かい合い何かを話し始めた。
「ジークフリート様、こちらの任務は完了しました」
「ご苦労、ジャンヌは始末したのか?」
「死亡は確認できませんでしたが、致命傷と言える傷を負わせましたのでもう助からないかと」
「そうか……まぁ、いいだろう。ガルーダとリリムは爆薬を全て仕掛けて既に帝都を脱出している。私達も脱出するぞ」
「ハイ!」
ジークフリートへの報告を終えたブリュンヒルデは近くで息絶えているギンガムを見ると軽蔑した様な目をする。その目はとても実の兄に向ける様な目には見えなかった。
ヴリトラはジークフリートに続き、ブリュンヒルデまで来た事で流石に焦りを見せ出す。城が崩壊している中でもしジークフリートとブリュンヒルデが攻撃して来た自分に勝ち目は無い。
「ヴリトラーッ!」
どうやってこの場を凌ぐかを考えていると、背後からラピュスの声が聞こえてヴリトラは振り返る。そしてボロボロで屋上に出てきたラピュスの姿を見て彼女の下に駆け寄った。
「ヴリトラ、大丈夫か?」
「ああ、平気だ……て言うか、お前こそ大丈夫か?」
ヴリトラはボロボロの姿のラピュスを見て驚きながら心配する。そんなヴリトラを見てラピュスは「心配ない」と伝える様に微笑んだ。
二人がお互いの安否を確認していると、ジークフリートとブリュンヒルデはヴェノムに乗り込み、二人が乗ったのを確認したパイロットはスイッチを入れてプロペラを回し出す。
ヴェノムが飛び立とうとしているのに気づいたヴリトラとラピュスはヴェノムと止めようとしたが、城の爆発で起きた揺れのせいで思う様に動かなかった。二人が怯んでいる間にヴェノムは屋上から離れてゆっくりと上昇し始める。
「待て、ジークフリート!」
「ヴリトラ、残念だがお前達とは此処でお別れだ。ジャンヌと共にこの城の瓦礫の下敷きとなるがいい!」
そう言い残してジークフリートはヴェノムと共に暗い空へ消えてしまった。
ヴェノムが去った直後に屋上の床も爆発で崩れ始め、流石にヴリトラとラピュスの顔にも焦りが出始めた。
「ヤバイヤバイ、早く城を出ねぇと!」
「ヴリトラ、もと来た道を戻って一階へ!」
屋上から出ようとヴリトラとラピュスは出入口へ向かう。ところが突然起きた爆発で出入口が崩れてしまい、脱出路を立たれてしまった。
出入口が塞がってしまったのを見て二人は足を止める。
「クソォ! なんちゅう脆い城なんだ!」
「ヴリトラ、他にも出口があるはずだ。探しに行こう!」
「ああ」
二人は別の出入口を探す為に崩れかけている屋上を走る。二人が屋上を走っている間も屋上の床は崩れ、城のあちこちが爆発で崩壊し始めていた。いつ崩れてもおかしくない城にヴリトラとラピュスの表情から余裕が消えていく。
別の出入り口を探して走り続けたが、屋上を出る出入口は全て使えなくなっており、ヴリトラとラピュスは完全に屋上に閉じ込められてしまった。
「クソォ……出口がない」
「どうする、ヴリトラ?」
「……仕方がない。マイクロ弾で崩れた出口をふっ飛ばして新しい出口を作るんだ!」
ヴリトラは左腕を突き出して後前腕部からマイクロ弾を出し崩れた出入口を狙う。だが、マイクロ弾を発射しようとした瞬間に足元が崩れてしまいヴリトラは誤ってマイクロ弾を違うところに撃ってしまう。発射されたマイクロ弾は崩れた出入口には当たらず、その真横を通過し、離れた所で空中爆破した。
「しまった、やっちまったぁ! 一発しか弾を持ってないのに……」
「どうするんだ、ヴリトラ!?」
「むぅ~……こうなったら森羅で瓦礫を細かく切っちまうか」
マイクロ弾が使えなくなったのなら森羅で瓦礫をバラバラにするしかないと考え、ヴリトラは森羅を構えた。すると、何処からが二人を呼ぶ声が聞こえてくる。
「ヴリトラーッ! ティアマットォーッ!」
「「!」」
名前を呼ばれて二人が振り返ると、空中でホバリングをしている一機のチヌークを見つけ、開いている後部ハッチから手を振るジャバウォックとファフニールの姿が目に飛び込んで来た。
「ジャバウォックとファフニールだ!」
「助けに来てくれたのか!」
救助が来た事に喜び思わず笑みを浮かべるヴリトラとラピュスはチヌークに乗っているジャバウォックに向かって手を振った。
ジャバウォックはパイロットに指示を出してチヌークを屋上に近づける。だが、崩れているせいか着陸する事はできず、1mほどの高さでホバリングをした。
「早く乗れ、もう持たないぞぉ!」
ジャバウォックは二人に急ぐよう伝え、ヴリトラとラピュスは急いでチヌークの下に向かって走る。しかし、その直後に屋上の床が大きく崩れ始め、足場がどんどん小さくなっていく。それを見たジャバウォックは焦り顔で二人を呼ぶ。
「急げ! 走るんだぁ!」
「言われなくたって、走ってますけどォ!?」
「ハァハァハァ!」
戦力疾走するヴリトラとラピュスは急いでチヌークに向かう。そんな二人を追いかける様に足元は崩れていき、少しでも速度を落とせばすぐに追いつかれてしまう状態だった。
チヌークまであと数mという所まで来たヴリトラとラピュスは勢いよく地面を蹴りチヌークへ飛び込み、そんな二人をジャバウォックは受け止める。
「よし、急いで離陸しろ!」
二人を受け止めたジャバウォックはパイロットに指示を出し、チヌークは屋上から離れる。チヌークが離れた直後に屋上は完全に崩壊し、城も本格的に崩れ始めた。その光景はチヌークから見下ろすヴリトラは「間一髪」と言いたそうな顔で溜め息をつき、後ろを見る。そこにはアレクシア達の姿があり、全員無事なのを確認するとヴリトラは安心してもう一で息を吐いた。
「皆、無事だったんだな?」
「ええ、見てのとおりよ」
「あの数の機械鎧兵士を四人で相手にするのは流石にキツかったがな……」
ジルニトラとオロチが疲れた様な顔で答え、ジャバウォックとファフニールも苦笑いを浮かべながらヴリトラを見ていた。
ヴリトラの隣で座り込んでいるラピュスはチヌークの椅子の上でうつ伏せになっているジャンヌとそんな彼女を見つめているアレクシアに気付く。ジャンヌがいる事が意外に思ったのかラピュスは驚きの表情を浮かべた。
「アレクシアさん、ジャンヌを連れて来たんですか?」
「ええ、道を誤ったとはいえ、彼女は私の友人だった人ですから……」
親友だった者を簡単に見殺しにはできない。アレクシアの敵に対する優しさを知ったラピュスやヴリトラは黙ってアレクシアを見つめていた。
ヴリトラ達を伸せばチヌークは帝都の外へ向かって飛んで行き、チヌークが帝都の城壁の前に来た頃、城は轟音を帝都に響かせながら崩れ落ちた。まるで積み木の城が壊れる様にあっけなく。
四つの門の前で戦っていた同盟軍と帝国軍の兵士達は全員、城から爆発音が聞こえた時には既に戦いをやめて城に注目していた。そして城が崩れ落ちる光景を目にした兵士達は愕然とした表情を浮かべる。その後、ヴリトラ達の乗ったチヌークが各門の前で戦っている帝国軍にギンガムの死とジャンヌの敗北を伝えて降伏を求め、それを聞いた帝国兵達は皇帝と司令官を失った事で完全に戦意を失い、すぐに降伏を受け入れたのだった。
――――――
戦いが終わり、帝国軍は一ヵ所に集められて傷の手当てを受ける。同盟軍の兵士も離れた所で同じように手当てを受けていた。
今回の戦いで両軍には多くの犠牲者が出てしまった。特に帝国側は皇帝を失った事で今後、帝国がどうなるのか分からずに混乱状態になっていた。そんな帝国を同盟軍はしばらくの間サポートするという事になり、何とか混乱を収めたという。
「……」
帝国の南門の前にある広場で木箱の上に座って休んでいるヴリトラ。周りには同盟軍の兵士やTR兵が手当てをしたり、周囲の警備をしている姿がある。戦いが終わったばかりの為、何処かにまだ戦意を失っていない敵が隠れている可能性があるので、油断できないでいた。
あの後、チヌークを下りたヴリトラ達は傷の手当てをし、アレクシアはジャンヌの治療をする為にチヌークでそのままレヴァート王国にあるタイカベル・リーベルト社の拠点へ戻って行った。七竜将は簡単に戦場の状況を確認してからティムタームに戻る事になり、それが済むまでは体を休める事にしている。
ヴリトラが木箱の上に座っていると、傷の手当てを終えたラピュスが近づいて来た。
「ヴリトラ、此処にいたのか」
「ラピュス、手当ては終わったのか?」
「ああ、大した傷ではなかったからすぐに終わった」
「そうか……」
ラピュスの手当てが終わった事を知り、ヴリトラは安心した表情を浮かべる。だが、すぐに深刻な表情に戻って前を向いた。
ヴリトラの表情を見てラピュスも彼が何を考えているのか気付き、同じような深刻な顔を見せる。そしてヴリトラの隣に座って周りにいる同盟軍兵士達を見つめた。
「……ジークフリートはジャンヌを裏切り、ブラッド・レクイエムを乗っ取った。奴等との戦いはまだ終わっていないのだな」
「ああ、しかもブラッド・レクイエムの機械鎧兵士は殆どがジークフリート側に付いている。ジャンヌがいなくなっても機械鎧兵士達は士気を低下させることはない。寧ろジークフリートが新しい支配者となった事でブラッド・レクイエムの力と士気はより強くなるだろう」
「ジャンヌが支配していた時のブラッド・レクイエムよりも厄介な相手になるという事だな?」
「そうだ。恐らく、落ち着いたら今度は帝国ではなくブラッド・レクイエムとの直接対決に備えて同盟軍は戦いの準備を始めるはずだ」
「……本当の戦いは、これからか……」
深刻な顔をしながら現状を再確認するヴリトラとラピュス。帝国との激しい戦いが終わったがまだブラッド・レクイエム社の戦いが残っている。二人はプレッシャーをその身に受けながらもファムステミリアをブラッド・レクイエム社から守る為に戦い事を強く決意する。
その後、長かった帝国との戦争が終わった事がヴァルトレイズ大陸中に広がった。
今回の章も無事に終了しました。次回は最終章なので今までよりも長く投稿を休止させていただきます。年明けになると思いますので、どうか気を長くしてお待ちください。では、失礼します。




