第三百二話 同盟軍進撃! 飛翔する雷鳥
窮地に追いやられたヴリトラ達を救ったのは、何と地球にいるはずのタイカベル・リーベルト社の私兵部隊だった。機械鎧怪物達を一掃し、一気に戦況は同盟軍側の有利へと傾く。意外な救援の登場を機に、同盟軍は一気に進軍する。
西門側の街道でグリードベアに囲まれていたリンドブルムチーム。だがそんな彼等の前にTR兵とタイカベル・リーベルト社のコブラが現れてグリードベア達をあっという間に片づける。予想外の援軍にリンドブルム達は驚きを隠せなかった。
「な、何なのだ、あれは……?」
民家の屋根の上から目の前を飛んでいる一機のコブラを見て驚くジーニアス。白竜遊撃隊もコブラや目の前に立つTR兵達を見て目を丸くしながら黙り込んでいる。
リンドブルムは目の前にいるTR兵の背中をしばらくの間、呆然と見つめていたが、すぐに現状を思い出しTR兵に近づく。
「あ、あのぉ、貴方達は……」
リンドブルムが声を掛けるとTR兵は振り返り、小柄なリンドブルムを見下ろした。
「七竜将のリンドブルム殿ですね?」
「え? ハ、ハイ」
「我々はタイカベル・リーベルト社の機械鎧兵士部隊です。社長から皆さんの救援をするよう命を受けてまいりました」
「えっ? タイカベル・リーベルト社がどうしてこの世界に?」
「説明は後程、まずはこの戦いを終わらせる事が重要かと」
「あっ、そうですね……」
現状を思い出したリンドブルムは頷きながら納得する。ジーニアスや白竜遊撃隊の騎士達はTR兵と普通に会話をしているリンドブルムをポカーンとしながら見ていた。
TR兵は他のTR兵に指示を出し、周囲の警戒と別部隊への報告を始める。遠くからもコブラのプロペラ音が聞こえ、タイカベル・リーベルト社の部隊が行動を開始しているのが分かった。
プロへラ音を聞いたリンドブルムはヴリトラ達の方にも援軍が向かった事を知りホッとする。するとリンドブルムの隣にジーニアスが下り立ち、大きな顔をリンドブルムに近づけた。
「リンドブルム殿、彼等は何者なのだ?」
「彼等はタイカベル・リーベルトという組織の戦士達です。僕達の仲間ですよ」
「なんと! 七竜将の仲間なのだ? どおりで彼等もリンドブルム殿達と同じ武器を持っているはずなのだ……」
七竜将と同じ力を持つ者達が救援に来てくれた事にジーニアスは驚く。そして同時に、頼もしい援軍が来てくれた事に喜びを感じる。それは白竜遊撃隊も同じだった。
仲間に指示を出していたTR兵は再びリンドブルムの方を向くと現在の戦況を説明し始めた。
「リンドブルム殿、現在、我らタイカベル・リーベルトの部隊は東門前と西門前、そして南門前の全ての正門の前で七竜将の方々と合流し、制圧と同盟軍の救援を行っております。我々もこのまま街の制圧に移ろうと思いますが、皆さんはいかがいたしますか?」
「僕達の役目も街の制圧ですから、このまま進軍を続けます。お城にはヴリトラの部隊と東と西の門から送られた同盟軍の戦力が向かっています」
「そうですが。街の制圧が任務でしたら、我々も皆さんに同行させてもらってよろしいですか?}
「本当ですか? 助かります!」
リンドブルムは満面の笑みを浮かべて喜んだ。正直、さっきの様にまた機械鎧怪物が集団で襲い掛かってきたらマズイと思い、困り果てていたのだ。そんな時にタイカベル・リーベルト社の機械鎧兵士の部隊が合流してくれたのだから断る理由は無かった。
TR兵達と共に街の制圧をする事が決まり、リンドブルム達は簡単な情報確認をしてからすぐに進軍を再開する。その後、何度もBL兵や機械鎧怪物達と遭遇したかTR兵が戦力に加わった事で連勝が続き、一気に街を制圧していった。
リンドブルム達がTR兵と合流し、進軍を再開し始めた頃、ヴリトラ達はTR兵から情報を聞きながら今後の行動について話し合いをしていた。
「では、我々は皆さんと同行し、城までの護衛をすればよろしいのですね?」
「ああ、その後は街の制圧に掛かってくれ。何かあったらニーズヘッグに連絡を入れてアイツの指示に従ってくれ」
「分かりました。ですが、よろしいのですか? 城は言ってみれば敵の本拠点です。そこへ僅か十数人で向かわれるのは……」
「本拠点だから少人数の方がいいんだよ。あんまり大勢で行っちまうと敵が城への侵入に気付いて逃げ出しちまうかもしれないし、何より城に入ってからの俺達の居場所も敵にバレちまうからな」
「成る程、そこまで考えていらっしゃるとは、流石は七竜将の隊長ですな」
「いやぁ~、それほどでもぉ~」
TR兵に褒められてニヤニヤするヴリトラ。そんなヴリトラを見てラピュス達は呆れ顔をしていた。
「普通は誰でもそう考えるだろう……」
「全くだな。それよりも大丈夫なのかねぇ?」
「何がだ?」
何かを心配するジャバウォックにラピュスは小首を傾げながら尋ねると、ジャバウォックは遠くに見える城を真剣な顔で見つめた。
「これだけ騒ぎを起こせば城にいる連中が戦場の異変に気付いて逃げ出すんじゃないかと思ってな」
「確かに……だけど、ヘリのプロペラ音なんてこの世界には存在しない。聞いたところで戦場の問題だとは気づかないだろう……」
「ああぁ、『この世界の人間』ならな」
「え?」
ジャバウォックの言葉にラピュスは思わず訊き返す。ジャバウォックはゆっくりとラピュスの方を向いて口を開いた。
「……もし、あの城にブラッド・レクイエムの幹部がいたとすれば?」
「!」
ラピュスはジャバウォックの言葉に表情を変える。ヘリが存在しないファムステミリアの住人ではなく、ヘリの存在を知っているブラッド・レクイエム社の人間がいれば、戦場の変化にすぐに気づき、町からの脱出をするはず。その時に統治者であるラプタンがいっそに逃走する可能性がある。そうなる前に彼を捕縛しなければならなかった。
二人はTR兵と話をしているヴリトラの下に駆け寄りその事を話す。話を聞いたヴリトラもその可能性はあると考えたのか、TR兵と簡単に作戦の確認をした後にラピュス達と一緒に城へ向かって走り出した。
――――――
一方その頃、オルトロズムの城にあるラプタンの書斎ではラプタンと貴族達は戦況の報告を待っていた。すると、城にいる部隊の編成を終えたジャンヌとサンダーバードが書斎に戻ってくる。
ラプタン達はジャンヌが戻って来た事で何か情報が入ったのかと一斉に彼女の棒を向いた。
「ジャンヌ殿! 何か戦況に変化はありましたか?」
「いいえ、今のところは何もありません。ですが、すぐに部下が報告に戻ってくるでしょう」
ジャンヌの言葉を聞いたラプタンは戦いはまだ自分達旧オラクル軍が有利にあると考えホッとする。だが実際の戦況は同盟軍が押している事を彼等は知らなかった。勿論ジャンヌとサンダーバードもだ。
書斎の中でジャンヌ達が余裕の態度で話をしていると、突然一人のBL兵が書斎に飛び込んでくる。いきなり入って来たBL兵にラプタンと貴族達は驚きビクッと反応する。ジャンヌとサンダーバードは「何を騒いでいるんだ?」と言いたそうな顔でBL兵の方を向く。
「女王!」
「どうした?」
「ほ、報告します! 街の増援に向かった部隊から、突如タイカベル・リーベルトの攻撃ヘリと機械鎧兵士が現れ、機械鎧怪物部隊が全滅したという知らせが!」
「……ッ!! 何だとっ!?」
BL兵からの報告に流石のジャンヌも驚きを隠せなかった。隣にいるサンダーバードも耳を疑い、驚きの表情でBL兵を見ている。ラプタン達はジャンヌが何に驚いているのか分からずに黙ってBL兵の報告を聞いていた。
「どういう事だ! なぜタイカベル・リーベルトがこっちに来ている!?」
「分かりません。ただ、確認できた戦力だけでもかなりの物です。このままでは街の防衛に就いている戦力は全滅し、この城に攻め込んでくるのも時間の問題かと……」
「クッ!」
最悪の状況になっている事に歯を噛みしめるジャンヌ。ラプタン達もようやく話の内容が分かったのか徐々に焦りを見せ始めた。
機械鎧の手を強く握り、拳を震わせるジャンヌ。すると隣に立っているサンダーバードを見て顔を近づけるよう手の指を曲げる。サンダーバードは黙ってジャンヌに顔を近づけた。
「この町が制圧されるのも時間の問題だ。脱出の準備をさせろ」
「……分かりました。ラプタン達はどうしますか?」
「……放っておけ。此処を失う以上、もう奴等に用はない」
「ハイ」
「そしてサンダーバード、お前達姉妹は脱出の準備が整うまで城の入口前を守れ。この城にいる全ての戦力を使っても構わん」
「承知しました。すぐに取り掛かります」
ラプタン達に聞こえないように小声で会話をするジャンヌとサンダーバード。話が済むとサンダーバードは報告に来たBL兵に指示を出し、命令を聞いたBL兵はすぐに素早く書斎を出て行った。
「あ、あの、ジャンヌ殿? 一体何が起きているのでしょう?」
BL兵が書斎から出て行く姿を見たラプタン達は不安で仕方がないのかジャンヌに状況を尋ねる。するとジャンヌはゆっくりと振り返りラプタンと貴族達を冷たい目で見つめた。
「……敵が大規模な援軍を連れて町に攻め込んで来た。残念だが、オルトロズムはもう終わりだ」
「なっ!?」
「我々はこれから脱出の準備に入る。貴方がたも急いで脱出した方がいい……」
「そ、そんな! どういう事ですか、約束が違いますぞ!?」
「約束?」
「貴方がたは儂にこの旧オラクル領の統治を任せると言ったではないか!」
「確かにこの領土を任せるとは言った。だがそれは、この領土内で起きる事の全てを貴方に任せるという事、こういう事態になったのも全て貴方の責任だ……自分の蒔いた種は自分で刈り取れ」
「な、何だと……」
「そもそも、私達はこの領土を任せると言っただけで、領土内で起きた事件に対して手助けをするとは言っていない」
全ての責任をラプタンに押し付けるジャンヌはそう言って書斎を後にした。サンダーバードも笑いながら手を振りラプタン達に別れを告げ、ジャンヌと共に書斎から出て行く。
ブラッド・レクイエム社に見捨てられ、どうすればいいのか分からなくなったラプタンは机の席に座り込み頭を抱える。貴族達もこのままではお終いだと感じて慌て始めた。ラプタンはそんな貴族達の声が聞こえないのか、ただ黙って俯いている。
――――――
ジャンヌ達が行動を起こしている頃、ヴリトラ達もオルトロズムの城の前までやって来た。途中で何度も機械鎧怪物やBL兵達と遭遇し、戦闘になったが同行していたTR兵達のおかげで苦戦する事も無く、此処まで来る事ができたのだ。
城の前まで来たヴリトラ達は周囲に敵がいないかを確認すると、武器を下ろして入口である門を見上げた。
「此処が入口か……」
「この中にラプタンがいるんだな?」
「ああ、その男を捕まえれば敵軍も戦意を失い投降するはずだ」
ヴリトラとラピュスは城に入ってラプタンを探し出し、その後にどうするのかを話す。だが、まだ城の中にはブラッド・レクイエム社の幹部と大勢のBL兵がいる可能性が高く、油断はできない状況だった。ヴリトラとラピュスは改めて気を引き締め直す。
「それで? チームはどうやって分けるんだ? まさかこれだけデカい城をチーム分けもせずに攻略するって事は無いんだろう?」
「勿論、チームは幾つかに分けるさ。そうじゃないと効率よく攻略できないからな」
「だよな。で、どう分ける?」
城を見上げているヴリトラとラピュスの下にジャバウォックがデュランダルを肩に担ぎながらやって来てチーム分けを尋ねるとヴリトラは後ろに控えているファフニール達の方を向いた。
「タイカベル・リーベルトと同盟軍の部隊は此処に残って敵が城に入らないように見張ってください。もし、同盟軍の別部隊が来たら城へ入れてください」
「了解!」
「俺達はこのまま城の突入する。俺とティアマット、白竜遊撃隊は上から調べる。ジャバウォックとファフニール、ガズンのおっさんは下から調べて行ってくれ」
「分かった!」
指示を聞いたジャバウォックは返事をし、ファフニールも頷く。他の者達も異議は無いのか黙ってヴリトラの指示を聞いていた。
チーム編成が終わると、ヴリトラ達は再び入口を見て城へ入ろうとする。周囲を見回していると、入口である大きな扉の隣にあるレバーを見つけたヴリトラはレバーに近づいた。
「これが扉の開閉装置か……」
ヴリトラは右手に森羅を持ち、左手でレバーを下ろした。すると、扉は重い音を立てながら動き出し、ゆっくりと開き出した。
扉の前にいるラピュス達は敵部隊が扉の向こうにいるのではないかと考え、武器を構えて戦闘態勢に入っている。ヴリトラはラピュス達のところへもどると森羅を構え直した。
やがて扉が完全に開き、城内が見えるようになった。しかしそこにはヴリトラ達が警戒していた部隊の姿は無く、代わりに一人の女性の姿だけがあった。黒い特殊スーツと両腕両足を機械鎧にし、赤いカチューシャを付けた女性、サンダーバードだった。
「ようこそ。同盟軍、そして七竜将のみなさん」
「お前は!?」
「初めまして、私は女王直属機械鎧兵士、サンダーバードよ」
「ジャンヌ直轄の部下か……厄介な奴が出て来たぜ」
予想いていたよりも危険な存在が出て来た事にヴリトラはの表情が鋭くなく。ラピュス達もジャンヌの部下であるサンダーバードを見て緊迫した表情をしていた。
「さ~て、私はどうして此処にいるのか、当然分かるわよね?」
「……俺達を始末する為、だろう?」
「う~ん……半分正解かな?」
「どういう事だ?」
「最初は貴方達を始末するつもりだったんだけど、貴方達のおかげでこの町はもうお終いなの。だからこの町を捨てて、さっさと帝国領に帰ろうって事にしたわけ」
「何? つまり……」
「そ、この城にいるブラッド・レクエム社の部隊は脱出の準備をしているわ。私は準備が終わるまでの間、貴方達を足止めしに来たってわけ♪」
「幹部自ら足止めとはな……」
「敵が敵だからね、一般の兵士じゃ足止めもできないと思ってたのよ」
「お前なら、俺達を足止めできると?」
「ええ、私、強いから♪」
そう言ってサンダーバードは笑いながら両手を顔の前に持ってくる。すると、サンダーバードの手の中からバチバチと電気が発生し、それを見たヴリトラ達は驚き一歩下がった。
「手から電気が!?」
「……それがお前さんの機械鎧の内蔵兵器ってわけか」
驚くファフニールと手から出た電気を見て内蔵兵器だと気付くジャバウォック。サンダーバードは笑ったままヴリトラ達を見て頷く。
「そうよ。だから私の暗号名はサンダーバードなの」
そう言った瞬間、サンダーバードは両手をヴリトラ達に向かって突き出す。サンダーバードの手から青白い電撃が放たれ、ヴリトラ達は咄嗟に横へ跳んで電撃を回避した。だが電撃はヴリトラ達の後ろにいた同盟軍兵に命中し、同盟軍兵は全身から伝わる感じた事の無い痛みに声を上げて倒れる。
仲間がやられた姿を見て周りにいた別の同盟軍兵は驚く。ヴリトラ達もこのまま戦ったら犠牲者が出ると考え、なんとかサンダーバードを此処から引き離そうと考える。そんな中、ジャバウォックとファフニールがヴリトラの隣までやって来てデュランダルとギガントパレードを構えた。
「お前達?」
「ヴリトラ、お前達は予定通り城へ入れ。コイツは俺とファフニールで何とかする」
「何?」
「大丈夫だよ。この人を遠くへ引き離してから戦うから」
同盟軍兵達を巻き込まないように場所を変えて戦うから安心しろ、と笑いながら言うジャバウォックとファフニールを見てしばらく考え込むヴリトラ。やがてサンダーバードを見ながら静かに頷いた。
「……分かった。気を付けろよ?」
「ああ、心配すんな」
自分を信じて任せてくれるヴリトラを見てジャバウォックは小さく笑う。ファフニールもニコッと笑ってヴリトラを見ている。
そんなヴリトラ達の会話を聞いていたサンダーバードは笑いながらヴリトラ達を見て指をチッチッチと動かす。
「悪いけど、誰もお城には入れさせないよ?」
「ほほぉ? お前一人で俺等全員を止めるって言うのか?」
ジャバウォックがデュランダルを構えながらサンダーバードに尋ねると、サンダーバードは笑ったまま首を横に振った。
「ううん、一人じゃないわよ?」
「は?」
サンダーバードの言っている事の意味が分からないジャバウォックは小首を傾げた。その時、扉の上から何者かが下りて来てサンダーバードの隣に着地する。
ヴリトラ達はサンダーバードの隣に下り立った人影の方を見る。そして、その下りて来た者の顔を見てヴリトラ達は驚きの表情を浮かべた。なぜならその下りて来た者が今自分達の前に立っているサンダーバードと同じ姿をしていたからだ。
特殊スーツだけでなく、両手両足の機械鎧、髪の色や髪型、そして顔すらも全く同じだったのだ。唯一違うのは頭に付けているカチューシャが青いという事ぐらいだった。
驚くヴリトラ達を見て、現れたもう一人のサンダーバードは腕を組んで不敵な笑みを浮かべる。
「フフフフ、流石に驚いたみたいね?」
「そりゃあ、そうよ。だって同じ顔をした機械鎧兵士が二人もいるんだから」
楽しそうに話をする二人のサンダーバードを見たヴリトラはある事に気付き、サンダーバード達を睨み付ける。
「同じ顔をした二人の機械鎧兵士……まさか、お前達!」
「その通りよ、私達は双子の姉妹。私は『サンダーバード・パメラ』、こっちが妹の『サンダーバード・パルメ』。私達、女王にお使いするサンダーバード姉妹がいる限り、誰も城には入れないわ!」
青いカチューシャを付けたサンダーバードは自らをパメラと名乗り、赤いカチューシャを付けたサンダーバードをパルメと改めて紹介する。いきなり現れた二人のサンダーバードにヴリトラ達は緊迫した空気に包まれた。
ようやく城に辿り着いたヴリトラ達を待ち構えていたのはジャンヌ直属の幹部、サンダーバード姉妹だった。いきなり現れた強敵に果たしてヴリトラ達はどう立ち向かうのだろうか!?




