第二百八十四話 快楽の狂戦士 アダンダラの斬撃の舞
ヴリトラ達に続き、ニーズヘッグ達もアダンダラの部隊のBL兵を全員倒した。残りは隊長のアダンダラだけとなり、ニーズヘッグ達はアダンダラに戦いを挑もうとする。しかしアダンダラ自身は一人になったにもかかわらず動揺する事なく楽しそうに笑うのだった。
鉤爪を出しながら二丁のスコーピオンを構えるアダンダラをニーズヘッグ達は武器を構えながら睨む。明らかに武装も人数も自分達より少ないにも関わらず余裕の態度を取っているアダンダラを見てニーズヘッグ達は警戒心を強くする。
「何なんだアイツは、一人になったっていうのにあの余裕の態度・・・」
「もしかして、まだ何処かに仲間が隠れてるのかな?」
「あり得るな。皆、周囲の警戒も怠るなよ?」
ニーズヘッグの忠告を聞き、ファフニール達は正面にいるアダンダラだけでなく周りも警戒した。
今ニーズヘッグ達がいる草原には大きな草むらがいくつもあり、大勢の兵士が隠れる事ができる場所だった。その草むらに伏兵が潜んでおり、いつ現れて奇襲を仕掛けて来てもおかしくない状況だ。
ニーズヘッグはアスカロンを左手に持ち、右腕の機械鎧から内蔵機銃を出していつ敵が飛び出して来てもすぐに対応できる体制に入っている。勿論ジルニトラ達も同じように臨戦態勢に入っていた。
「プッフフフフ♪そんなに警戒しなくても大丈夫よ?私が連れて来た兵士はあの十四人だけだから」
「何?」
警戒するニーズヘッグ達を見て笑うアダンダラ。そんな彼女の言葉にニーズヘッグはチラッと鋭い目で見つめる。
「僅か十四人の機械鎧兵士だけを連れて私達に挑むとはどういうつもりだ?私達がそれだけの戦力で倒せると思ていたのか・・・?」
オロチは低い声を出しながらアダンダラを睨みつけて尋ねる。するとアダンダラは目を閉じながら微笑んで答えた。
「別に貴方達を過小評価してた訳じゃないわ。元々私達はバロンの部隊と一緒に行動するつもりだったんだけど、森の入口前にいた七竜将が貴方達だけだったから、いない連中は森の中だと考えて戦力を分断したのよ。その結果、私に部隊は私自身を含めて十五人になったってだけ」
「それでお前の指揮する部隊の兵士は十四人だけだったという事か・・・」
「ええ」
「・・・で、これからはどうするつもりだ?私達に部下を全員倒されてお前だけとなったのだぞ?そんな状態で戦い続けるつもりか・・・?」
「勿論♪」
「ちょっとちょっと、随分とあたし達をナメてるんじゃないの?」
オロチの隣でサクリファイスを構えていたジルニトラがアダンダラの態度にカチンと来たのか目を細くしてオロチと同じように低い声を出す。アリサ達も不快そうな顔でアダンダラを見つめている。だが、ニーズヘッグだけは表情を変えずに黙ってアダンダラを見つめていた。
(・・・今までにも多くの幹部クラスの機械鎧兵士と戦って来たが、その幹部の殆どがとんでもない戦闘能力の持ち主だった。きっとこの女も何かとんでもない能力を持っているはずだ。皆、油断するな)
心の中でジルニトラ達に忠告するニーズヘッグ。そして彼の嫌な予感は的中する事になるのだった。
アダンダラはゆっくりと目を開き、自分を睨んでいるニーズヘッグ達を見るとクスクスと笑い出した。そんなアダンダラをニーズヘッグ達は身構えながら警戒する。
「確かに、たった一人で大勢の敵を相手にし余裕の態度を取れば誰だってふざけてると感じるわよね・・・それじゃあ、私からも一言・・・」
そう言った瞬間、アダンダラは突然ニーズヘッグ達の視界から消えた。突然姿を消したアダンダラにニーズヘッグ達は目を見張って驚く。
「き、消えた!?」
「ど、何処へ行ったんですか!?」
アダンダラが消えた事に驚くファフニールとアリサが周囲を見回す。だが何処にもアダンダラの姿は見当たらない。
「・・・・・・上だ・・・!」
ニーズヘッグ達が周囲を探し回っているとオロチだけが斬月を構えながら上を向く。ニーズヘッグ達もオロチの言葉を聞いた一斉に上を向いた。そこには約6mの高さまで跳び上がり、自分達を見下ろしながらスコーピオンの銃口をニーズヘッグ達に向けているアダンダラの姿があった。
「さっきの続きだけど、私からも一言・・・・・・貴方達こそ、私をナメないで」
呟いた瞬間、アダンダラは両手に持つスコーピオンを同時に発砲した。ニーズヘッグ達は咄嗟にその場から移動し、頭上からの銃撃をギリギリで回避する。アリサや白竜遊撃隊の騎士達も運よく銃撃をかわす事ができたが驚きのあまりかわした直後にその場に座り込んでしまう。アダンダラは空中からそんなアリサ達を見つけると笑いながらスコーピオンを向けて狙いを付けた。
「まずは貴方達から退場してもらうわね」
笑いながら引き金を引こうとするアダンダラ。アリサ達は立ち上がってその場から移動しようとしたがもう間に合わなかった。
アダンダラが引き金を引こうとした、その時、アダンダラに背後に斬月を構えるオロチが現れた。オロチの存在に気付いたアダンダラは振り返り、右手に持っているスコーピオンを撃とうとする。だがオロチは撃たれる前に斬月でアダンダラに攻撃を仕掛けた。スコーピオンでの迎撃が間に合わないと感じたアダンダラは左腕の鉤爪で斬月を防いだ。
「危ない危ない、もう少しで真っ二つにされるところだったわ」
「なかなかの反射神経だな。流石は幹部、今迄の敵とはわけが違う・・・」
「言ったでしょう?私をナメないでってね!」
笑いながらアダンダラは両手の鉤爪でオロチに連続攻撃を仕掛ける。オロチも斬月を器用に操りアダンダラの連撃を防ぐ。地上に向かって降下しながら激しい攻防を繰り広げるオロチとアダンダラ、そんな二人の戦いをニーズヘッグ達は地上から見上げていた。
「なんて攻撃速度だ、あのオロチが防戦一方なんて・・・」
「ニーズヘッグさん、早くオロチさんを助けないと!」
「分かってる、あの二人が降りて来るまで待て」
「それまで待ってないで銃を使って援護すれば・・・」
「あの状態で撃てばアダンダラだけでなくオロチにも当たっちまう。援護するどころかオロチに怪我を負わせちまうんだ」
援護できないと状況の中、ニーズヘッグはただジッとオロチとアダンダラが下りて来るのを待った。アリサも何もできない悔しさを胸にニーズヘッグの隣で堪える。
やがて地上に着地したオロチとアダンダラはお互いに後ろへ跳んで距離を取る。アダンダラがオロチを見ながら後ろへ跳んでいるとギガントパレードを振り上げたファフニールがアダンダラが跳んで行く先へ回り込む。ファフニールはアダンダラが自分の目の前に来た瞬間にギガントパレードを振り下ろして攻撃するつもりのようだ。そして、アダンダラがファフニールの1m前まで来るとファフニールはギガントパレードを振り下ろそうとする。ところが、アダンダラの両足が地面に付いた瞬間、アダンダラは突如ファフニールの目の前から消えてしまった。
「えっ!?き、消えちゃった!」
「何っ?」
さっきまで目の前にいたはずのアダンダラがいきなり消えた事に驚くファフニールとそれを見ていたニーズヘッグ。再びアダンダラを探す為に周囲を見回す一同、しかしアダンダラの姿は何処にもない。
「今度は何処へ行きやがった?」
「また上でしょうか?」
アリサが空を見上げるがアダンダラの姿は無かった。
「いいえ、後ろよ」
「!」
突如背後から聞こえてくるアダンダラの声にアリサは寒気を走らせる。なんとニーズヘッグとアリサの背後にはさっきまでファフニールの前にいたはずのアダンダラが立っており、二人の背中にスコーピオンを突きつける姿があった。
「い、いつの間に・・・」
「さっきまでファフニールさんの前にいたはずなのに・・・」
「ウフフフ、私の動きを目で追える人間なんて謎えるくらいしかいないわ。そして、貴方達は私を目で追えない人間、ただそれだけの事よ」
アダンダラは二人を小馬鹿にしながらスコーピオンの引き金に掛けてある指にゆっくりと力を入れる。ニーズヘッグとアリサはその場から移動しようとするがもう間に合わない状態にあった。
「お二人様、た、い、じょ、う♪」
二人を撃ち殺そうと引き金を引こうとするアダンダラ。すると、アダンダラの背後に白竜遊撃隊の男性騎士二人が現れて持っている騎士剣でアダンダラに斬りかかった。アダンダラは素早くその場を移動して男性騎士達の斬撃をかわす。
アダンダラが離れた事で動けるようになった二人はアダンダラの方を向き武器を構え直す。男性騎士達はニーズヘッグとアリサの前に立ち、アダンダラから二人を守る体勢に入った。
「大丈夫ですか?」
「ああ、助かったぜ」
自分を助けてくれた男性騎士に礼を言うニーズヘッグ。男性騎士は七竜将の役に立てた事が嬉しいのは少し照れた顔をしている。
ニーズヘッグとアリサが二人の男性騎士に守られている姿を見たアダンダラは邪魔が入った事で少し不満そうな顔をしていた。そんな彼女に背後から残りに二人の男性騎士達が騎士剣で切る掛かる。アダンダラは両手のスコーピオンをホルスターにしまうと振り返り鉤爪で男性騎士の斬撃を防ぐ。そこへもう一人の男性騎士がアダンダラの脇腹に横切りを放つ。アダンダラは空いている方の鉤爪で横切りを止めた。
「・・・折角楽しんでいたのに、邪魔しないで」
アダンダラは男性騎士達を睨みながら止めている騎士剣を押し戻し、両手の鉤爪が自由になると男性騎士達に斬りかかった。だが男性騎士達も斬られまいと体を逸らして鉤爪をかわし、隙ができると素早く反撃する。アダンダラは高く跳び上がり男性騎士達の反撃を軽々とかわすと背後に回り込んで男性騎士達を背中から斬り捨てた。
「「ぐわあああぁ!」」
「あぁっ!」
背中から斬られて声を上げる男性騎士を見てアリサは思わず声を出す。斬られた二人の男性騎士は俯せに倒れ、アダンダラは鉤爪に付いた血を舌で舐め取った。
「まったく、弱いくせに出しゃばるからこうなるのよ」
「クッ!・・・ジルニトラ!」
ニーズヘッグは大きな声でジルニトラの名を叫ぶとジルニトラはアダンダラに向かってレーザーを撃つ。アダンダラは飛んで来るレーザーに気付くと後ろへ軽く飛んでレーザーをかわした。
アダンダラがレーザーをかわしてジルニトラの方を向くとファフニールがアダンダラの背後に素早く移動してギガントパレードで攻撃する。しかしアダンダラはファフニールの存在にも気付いていたのか、ギガントパレードが当たる直前にファフニールの前から消えた。
「また消えた!」
一瞬にして姿を消したアダンダラを探し回るファフニール。すると、ファフニールの右側に突如アダンダラが現れ鉤爪で襲い掛かる。ファフニールは咄嗟に右を向くギガントパレードの柄の部分で鉤爪を止めた。
「へぇ?子供のくせにいい反応速度ね?」
「わ、私は子供じゃないもん!」
「フッ、子供は大抵そう言うのよ」
ファフニールは鉤爪を止めながら笑うアダンダラを睨む。その間にニーズヘッグ達はアダンダラにやられた男性騎士達を安全な所へ移動させる。
「ジルニトラ、応急処置を頼む!」
「任せて!」
ニーズヘッグは男性騎士達をジルニトラに任せてファフニールの救援に向かい、アリサもその後に続く。オロチと残りの男性騎士達はジルニトラが安心して処置ができる様に警護に付いた。
男性騎士達を助ける為に応急処置を始めるジルニトラ。大きめのバックパックから医療器具や薬、包帯などを取り出したジルニトラはまずマントや鎧など男性騎士達が身に付けている物を外していく。鎧には大きな切傷が三つ並ぶ様に付けられており、鉤爪の切れ味を物語っている。
「凄い傷、鎧の上からバッサリとやられてるわ。やっぱりアイツの爪も超振動系の武器だったのね」
「それでどうなんだ?傷の具合は・・・」
「・・・大丈夫よ。傷はそんなに深くないわ。ただちょっと出血が酷いわね、すぐに傷口を塞がないと」
傷の状態を聞かされた男性騎士達は動揺しながら倒れている仲間を見る。すると、そんな男性騎士達を見たオロチは少し声に力を入れて話しかけた。
「おい、黙って見ている暇があるなら警護に集中しろ・・・」
「で、ですが、こんな傷を負っていたら・・・」
「ジルニトラは言ったはずだ、深い傷じゃないと・・・」
「し、しかし・・・」
「安心しろ、ジルニトラは優秀な外科医だ。必ず助かる・・・」
「元、外科医よ。それにあたしはアンタが思うほど優秀じゃないわ」
オロチの言葉を一部訂正しながらジルニトラは素早く処置を続けた。縫合セットで傷口を丁寧に塞いで行き、一つの傷を塞ぐとすぐに次の作業を始める。
「・・・チッ、このペースじゃもう一人が危ないわ・・・・・・ねぇ、アンタ」
「え?」
ジルニトラは警護している男性騎士の一人に声をかけ、呼ばれた男性騎士は驚きながら声を漏らす。
「このままじゃもう一人が助かる可能性が低くなっちゃうわ。あたしがこっちの処置を終えるまでアンタはもう一人の傷口を押さえて止血しておいて」
「え?わ、私がですか?」
「そうよ。早くしなさい!仲間が死ぬわよ!?」
「ハ、ハイ!」
大きな声を上げるジルニトラに男性騎士の一人は慌てて手伝う。マントで傷口を押さえて、その間にジルニトラは縫合を続けた。どんなに優れた医師でも一人ではできる事に限界がある。ましてや重傷者であれば尚更。ジルニトラも自分が一人で何でもできる天才だとは思っておらず、誰かの力を借りてようやく仲間を助ける事ができるのだ。
ジルニトラが男性騎士達の手当てをしている頃、ニーズヘッグ達はアダンダラと激闘を振り広げていた。ファフニールはアダンダラの鉤爪を防ぎながら反撃の隙を探り、隙ができればギガントパレードや内臓機銃で反撃するが攻撃は全てかわされてしまう。救援に駆けつけたニーズヘッグとアリサも攻撃するがアダンダラにはまるで当たらなかった。
「アハハハハ!どうしたの?全然当たらないよぉ?」
「コイツゥ、調子に乗りやがって!」
笑いながら余裕の態度で攻撃を回避するアダンダラにニーズヘッグはイライラしていた。アスカロンを鞭状にして攻撃するも鉤爪で防がれ、ファフニールとアリサがギガントパレードや騎士剣で攻撃するも簡単にかわされてしまう。三人の顔には少しずつ疲労が出始めており、そんな三人の姿をアダンダラはただただ笑って見ていた。
「私の動きにすらついて来れないなんて、最強の傭兵隊が聞いて呆れるわ。アハハハ」
「クソッ、言いたいことばかり言いやがって!」
「目で終えれば苦戦する様な相手じゃないのに・・・」
「あらあら負け惜しみ?見っともないわねぇ」
アダンダラは楽しそうに両腕の鉤爪を擦り合わせる。その余裕の態度にニーズヘッグとファフニールは悔しががこみ上げてみた。
「でも、どうして彼女は消えたりする事ができるんでしょうか?」
アリサはアダンダラが何度も消える事が不思議でニーズヘッグとファフニールの方を向いて尋ねる。だが二人がその事を知るはずがない。知っていればとっくにアダンダラを倒しているはずだ。
アダンダラの秘密にアリサが頭を悩ませているとアダンダラがニーズヘッグ達に鉤爪の爪先を向けながらニコッと笑う。
「ウフフフ、知りたい?だったら特別に教えてあげてもいいわよ?」
ニーズヘッグはアダンダラの自分の力の秘密を話すと言う余裕の態度に舌打ちをし、ファフニールもムッとしている。アダンダラはそんな二人を無視して自慢げに話し始めた。
「私は生まれつき脚力が強くてね。子供の頃はかけっことか運動会なんかでは大活躍だったわ。高校の時も陸上部のエースをやってたし、オリンピック候補にも選ばれてたの。だけど、脚力が強いのにそれを走ったりすることにしか活かせないっていう事に飽き飽きしてたのよ。そんな時、ブラッド・レクイエムの人事部にスカウトされてね、機械鎧兵士として生きる事にしたのよ」
アダンダラは自分の昔話やブラッド・レクイエム社に入社した時の事を楽しそうに話し、ニーズヘッグ達はそれを黙って聞いている。
「機械鎧兵士になって私は両腕を機械鎧に変え、体に身体強化のナノマシンを注入された。そしたら私の脚力は爆発的に強化されてね、壁を駆け上がったり消える様に高速移動する事ができるようなったってわけ」
「何?」
「そうか、あの人が消えたのはその強化された脚力で移動してたからなんだ!」
「消えた様に見えるくらいの脚力、そんなのありかよ・・・」
ニーズヘッグとファフニールはアダンダラが消えた理由を聞いて驚く。
いくら機械鎧兵士と言えど消えるほどの脚力を手に入れる事ができるはずがない。しかし、目の前にいるアダンダラはその脚力を持っている。それはつまり彼女が元から持っていた脚力が常人離れしていたという事だった。
機械鎧兵士になる前から機械鎧兵士に匹敵する脚力を持っていたというアダンダラをニーズヘッグ達は微量の汗を流しながら武器を構えて見ている。そんな緊迫した空気の中、アダンダラの話は続いた。
「それから私の人生は一変したわ。私の機動力に翻弄されて動揺する敵を一瞬にして始末する事の快感、オリンピックなんかでは味わえない様なスリル、私は機械鎧兵士になってから毎日が楽しくてしょうがないの♪」
「・・・戦士として一番危険なタイプだね、あの人・・・」
「ああ、殺しとスリルの中で快楽を得る、俺達なんかよりも遥かに異常だ・・・」
「あの人、このままにしていいの?」
「・・・いい訳ないだろう!」
戦いの中でスリルと快楽を得る事を喜びとするアダンダラを見て彼女は危険な存在だと考えるニーズヘッグとファフニール。アダンダラをこのまま放っておくわけにはいかない、二人は彼女をこの場で倒す事を決意するのだった。
アダンダラの驚異的な機動力の前に翻弄されるニーズヘッグ達。戦いの中で快楽を求め、他人の命を奪う事や戦場にいる事でスリルを感じる異常者であるアダンダラをニーズヘッグ達はどうやって倒すのだろうか!?




