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機械鎧(マシンメイル)は戦場を駆ける  作者: 黒沢 竜
第十五章~一年間の空白~
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第二百六十三話  変わった日常と変わらない絆


 パティーラムからコラール帝国の情報を聞いたヴリトラ達は改めてレヴァート王国と共に戦う事を誓う。だが今の彼等にはブラッド・レクイエム社と契約を交わしたコラール帝国と戦うだけの力は無い。まずは戦いの準備を進める事から始める事にした。

 帝国の情報を聞かされた日の翌朝、ラピュスは自分の屋敷の自室のベッドで目を覚ます。一年ぶりにファムステミリアに帰って来たという事でラピュスとラランは自分の家で一夜を過ごす事にし、パティーラムとの話し合いの後にヴリトラ達と別れて実家に帰った。久しぶりの我が家に二人は騎士である事を忘れるくらいゆっくりとくつろいだ。

 ラピュスはネグリジェから騎士用の服に着替え、部屋の隅に立て掛けてある鏡の前で髪と服を整える。服は機械鎧が見える様に右袖の部分が短くなっており若干アンバランスだ。何より久しぶりに着る騎士の服に若干の違和感を感じたが彼女には大した問題ではなかった。


「・・・よし、これでいい」


 髪をいつものポニーテールにするとラピュスは朝食を取る為に部屋を出て行った。

 部屋を出て廊下を歩いて行くと食堂に到着しラピュスは扉を静かに空ける。中では大きなテーブルにラピュスの朝食が並べられており、部屋の隅では数人のメイドが控えていた。

 食堂に自分の朝食以外見当たらないのを見たラピュスは寂しそうな顔で席につき朝食を取る。


「・・・お嬢様、お水をどうぞ」

「ありがとう」


 水差しを持ったメイドがラピュスの下へやって来てからのグラスに水を入れる。ラピュスはグラスの水を一口飲むと皿の上に乗っているパンを手に取り、小さく千切って口に入れた。広い食堂でラピュスは一人静かに食事を続け、メイド達はその姿を黙って見ていた。


「・・・母様は?」

「奥様は自室の方でお食事をなさっております」

「やはり、まだ食堂まで来れるほど体力は回復されていないのか?」

「ハイ。お医者様のお話では奥様はずっと寝た切りであった為、足の筋力が低下し、立ち上がる事も困難な状態になっていると・・・」

「そうか・・・」

「で、ですが!少しずつ足を動かす運動をしていけばいつかは歩けるようになられると」


 メイドが低い声を出すラピュスを励ますように言った。それを聞いたラピュスはスープを飲む為のスプーンをそっと降ろしてメイドの方を見る。


「・・・すまないな、お前達も色々と大変なのに気を使わせてしまって」

「い、いえ!私達は別に・・・」

「いや、一年間も帰ってくれなかった私に変わってずっと母様の側にいてくれたんだ。本当にありがとう」

「お嬢様・・・」


 自分の代わりにリターナの側に付き彼女を支えてくれたメイド達に微笑みながら礼を言うラピュス。そんな彼女にメイド達は俯きながら照れる。


「これからはお前達に迷惑をかけた分、私が母様の側に付いている。だからお前達はもう心配するな」

「・・・ハイ!お嬢様」


 姫騎士としての任務ばかりでなかなかリターナの側にいられなかったラピュス。彼女には姫騎士としての使命があるのだから仕方がないとリターナもその事を承知してずっと寂しさを我慢していた。だが、これからはリターナの側にいられる時間が多くなり、二人は普通の母娘おやこの様に接する事ができる。メイド達は自分の事の様にそれを喜んだ。

 メイド達が笑うのを見たラピュスはスプーンを上げて朝食を続ける。するとスープを一口飲んだ後にラピュスは目を閉じながら笑う。


「それに母様はきっとすぐに良くなられるはずだ」

「え?」

「どういう事ですか?」


 ラピュスの言葉の意味が分からず、メイド達は小首を傾げながら訊ねる。ラピュスはスープの隣に置かれているサラダを一口食べ、手に持っているフォークを見つめた。


「ジルが母様を治療を手伝ってくれるそうなんだ」

「ジル?」

「昨日お嬢様とご一緒に来られた女性ですか?」

「ああぁ、彼女は七竜将の一人だが昔は腕の立つ外科医だったそうだ」

「ゲ、ゲカイ?」

「医者という事だ」

「お医者様なのですか?あの若さ・・・」


 ジルニトラが医者である事を聞かされて驚くメイド達。実はヴァルトレイズ大陸では医者の資格を手に入れられるのは三十歳を過ぎが者だけで二十代の若者には医者の資格を取る事ができない決まりなのだ。にもかかわらず二十代のジルニトラが医者の資格を持っている事にメイド達は驚いたのだ。

 ファムステミリアと地球とでは医者の資格を取れる年齢も変わってくる。ラピュスは朝食を取りながらファムステミリアと地球の違いを改めて理解する。

 食事を終えたラピュスはフォークを置いて水を一口飲むとナプキンで口周りを軽く拭いた。


「今日にもジルが来て母様を診てくれる事になっている。その時は彼女を屋敷へ招いてあげてくれ」

「分かりました・・・ところで、お嬢様はこれからどうなされるのですか?」

「私はこの後、母様に挨拶をしてくる。それから騎士団の詰所へ行き、皆に挨拶をしてこようと思っている」

「騎士の皆様にご挨拶を?」

「ああ、この町ではまだ私は死んだと思われているからな。ちゃんと挨拶をして私は生きていると教えておかなければ後先面倒な事になる」

「成る程・・・」


 ラピュスは今のティムタームでは戦死した事になっている。それでは町を出歩いた時に彼女を知っている者と会えばそれこそ大騒ぎになりかねない。そうならないようにする為にとりあえず顔を見せて皆に自分が生きている事を伝えようと考えたのだ。

 本来ならこの事は号外で町中に知らされるのだが、ラピュス達が戻って来たのは昨日、すぐに号外を出す事はできない状態なのでまずは一人でも多くの人に自分が生きている事を知らせてそれを町中に広げようとラピュスは考えたのだ。

 朝食を済ませたラピュスは席を立ち食堂の扉へと歩いて行く。扉を開けると隣になっているメイドの方をチラッと見る。


「挨拶を済ませた後に私は少し町を回って来る。できるだけ早く戻るからそれまで母様を頼むぞ?」

「「「「「ハイ!」」」」」


 メイド達にリターナの事を頼んだラピュスは食堂を後にした。食堂を出たラピュスは自分の部屋へ戻り、以前使っていた黒い鎧と同じ物を身に付けレヴァート王国の紋章の入った赤いマントを羽織る。そしてアゾットを腰に納めると部屋から出てリターナの下へ向かった。

 リターナの部屋にやって来たラピュスは朝の挨拶をかわして自分が外出する事を伝える。ラピュスはリターナに散々心配をかけてしまった為、とりあえず当分の間は彼女を安心させる為に行き先を伝えてから出掛ける事にした。

 挨拶が済むとラピュスは屋敷を出て街へ向かう。庭ではロウが手入れをしている姿があり、二人が目を合わすとお互いに小さく笑いながら挨拶をかわす。庭を通り過ぎて門の前にやって来ると外でアタッシュケースを持ったジルニトラが手を振っている姿が見えた。


「おっはよ~!」

「ジル、早いな?」

「できるだけ早く診ておいた方がいいでしょう?」


 軽く挨拶をしたジルニトラは門を潜って庭に入る。ラピュスの前まで来ると彼女の後ろに建っている屋敷をチラッと見た。


「お母さんの調子はどう?」

「今のところはなんともない。だが、やはり寝たきりのせいか歩く事ができなくなっている」

「まぁ、無理もないわね・・・」

「・・・ところで本当に母様はまた歩けるようになるのか?」

「ええ、大丈夫よ。低下した筋力を戻せばまた歩けるようになるわ。ただ歩けるようになるまではしっかりとリハビリを受けてもらうけどね」

「どれぐらいで歩けるようになるんだ?」

「それは分からないわ。リターナさんのヤル気次第ね」

「そうか・・・」

 

 すぐには歩けるようにならないと知りラピュスはガッカリしたのか小さく息を吐いた。そんなラピュスを見たジルニトラは真剣な顔でラピュスの肩に手を置く。


「ラピュス、アンタも理解しておきなさい?どんな重い病気にかかっても、どんなに深い傷を負っても、それを治すのはその人自身なの。医者と言うのは病気や傷を治すんじゃない、病気や傷を治す手助けをするだけなの」

「手助け?」

「そう、治るかは本人の治したいという気力次第。傷や病から逃げていては絶対に治らない。どんなに辛い治療を受ける事になってもそれに耐えなくては治らない。あたしはそう師匠から教わったわ」

「その人の気力次第・・・すぐに歩けるようになるかは母様の治したいという気持ち次第、という事なのか?」

「そう言う事よ。だから先に言っておくけど、あまりあたしに期待しないでしょね?」


 最後に苦笑いを見せるジルニトラを見てラピュスはゆっくりと目を閉じる。しばらくするとゆっくりと目を開いてジルニトラの顔を見ながら口を動かす。


「・・・ならせめて、母様が途中で挫けない様にあの人を支えてあげてくれ」

「ええ、そっちの方は任せて」


 ラピュスの頼みを聞きジルニトラはニッと笑いながら頷く。それを見たラピュスも少し安心したのか微笑みを浮かべる。

 話が終るとラピュスはジルニトラの前から移動して屋敷への道を開ける。石レンガの道が屋敷まで真っ直ぐ続く光景にジルニトラは改めてラピュスも貴族なんだなと再認識した。


「メイド達には既にお前の事を伝えてある。玄関の前まで来たら名乗ってくれ。そうすれば母様の部屋まで案内してくれるはずだ」

「分かったわ・・・それで、アンタはこれから何処へ行くの?」

「騎士団の詰所だ。昨日帰って来たばかりでまだ騎士団の仲間達に挨拶をしていないんだ。皆に挨拶をしながら町を見て回って来る」

「そう、分かったわ」

「・・・ところでヴリトラ達は今どうしているんだ?」

「アイツ等も街へ行ってるわ。ズィーベン・ドラゴンの保存してあった食料が全部ダメになっちゃったから買い出しに行ってるのよ」

「ああぁ、成る程な・・・」


 ラピュスは昨日、パティーラム達が帰った後にヴリトラ達と一緒にズィーベン・ドラゴンの食料庫を見た時の事を思い出す。保存してあった野菜や干し肉などは全て腐っており強烈な腐臭を放っており、一同はその強烈な匂いに鼻を曲げた。

 その時に嗅いだ臭いを思い出してラピュスは苦笑いを浮かべ、ジルニトラも深く溜め息をつく。


「昨日、アンタとラランが帰った後、大変だったわよ?悪臭に耐えながら腐った食料をゴミ捨て場へ運んでから食料庫を掃除したんだけど、臭いが染み付いてて綺麗にした後も食料庫が臭くてたまらなかったんだから・・・」

「ア、アハハハ・・・それは、大変だったなぁ・・・」

「当分あの食料庫は使えないわ・・・」


 俯きながら臭い食料庫の事を考えて不機嫌そうな顔を浮かべるジルニトラ。ラピュスはそんな彼女を見てただ苦笑いをするしかなかった。するとジルニトラは食料庫の事よりも今はリターナを診る事が重要だと思い出し、気持ちを切り替えてラピュスの方を向く。

 

「・・・今はそんな事を考えている時じゃないわね」

「あ、ああ・・・」

「じゃあ、あたしはリターナさんの所に行くから、後でね?」

「ああ、よろしく頼む」


 改めて母の事をジルニトラに頼むラピュス。ジルニトラもウインクをして「任せて」と目で伝えると屋敷の方へ歩いて行く。ラピュスも詰所に向かう為に屋敷を出て街の方へ歩いて行った。

 その頃、リンドブルム達が買い出しの為に市場に来ていた。大勢の人が食材などを買っている中でリンドブルム達は使えなくなった食料の変わりとなる新しい食材を大量に購入する。


「野菜はこんな物でいいかな?」

「ああ、次は肉類と酒だな」

「じゃあ、肉屋さんに行こう」


 リンドブルムとジャバウォックが大量の野菜の入った紙袋を手に持ちながら肉屋へ向かって歩き出す。ズィーベン・ドラゴンに保存していた食材は全て腐っていたが金銭の方は無事だったのでそれを使ってリンドブルム達は必要な物を購入する事ができた。一年間、空になっていたズィーベン・ドラゴンに泥棒が入らなかったのは幸いと言える。

 街道を歩きながらリンドブルムとジャバウォックは一年前と殆ど変わっていない街を見回す。そして七竜将の事をスッカリと忘れてしまった町の住民達は二人を珍獣を見るような目で見ている。


「皆、こっちを見ているね」

「ああぁ、一年前の時を思い出すぜ」

「うん、また一年前の様に少しずつ七竜将の名前を広げてかなきゃいけないね・・・」

「そうだな」


 一年前にこっちは働き始めた時に住民達は自分達を疑う様な視線で見ていた事を思い出す二人。またこっちの世界で働くとなると知名度を上げなくてはならない。その事で考えたリンドブルムは「また大変な事になるなぁ」と言いたそうな顔を見せる。


「・・・それにしても、お金が無事だったのはよかったね?」

「俺達がいなくなってからズィーベン・ドラゴンの建っている土地はパティーラム様が買い取ってくれたからな。侵入して何かを盗もうなんて考える奴等はいなかったんだろう」

「ハハハ、そうだね」


 そんな話をしている間に二人は肉屋の前にやって来た。どの肉を買おうか二人が悩んでいると彼等の隣に女性と女の子がやって来る。リンドブルムがチラッと女性と女の子の方を見るとそこにいたのは七竜将がファムステミリアに来て最初に知り合った親子、キャサリンとマリの姿があった。

 一年ぶりに見た親子にリンドブルムは目を丸くして驚く。するとマリがリンドブルムの方を向き、「あっ!」と言う表情を浮かべた。


「あぁ!リブルお兄ちゃんとジャバウォックおじさん!」

「え?」


 マリが突然声を上げた事に驚いたキャサリンがマリの方を向く。リンドブルムとジャバウォックも驚いてマリを見ていた。彼等の場合は声を上げた事ではなく、自分達の事を覚えていた事に驚いていたのだ。

 キャサリンはマリが見る少年と巨漢の男を見ると目を見張って驚いた。


「リ、リブル君にジャバウォックさん!?」

「キャ、キャサリンさん・・・」

「二人とも、生きてたんですか!」


 死んだと聞かされた七竜将の二人が生きている事を知ったキャサリンは驚きと嬉しさに声を上げた。それを聞いてリンドブルムとジャバウォック、肉屋の店員や周りの他の客達も驚いてキャサリンの方を見る。

 自分の声に驚いた周囲の人間を見てキャサリンはハッとし、苦笑いを浮かべながら謝った。周りがキャサリンから視線を外すとキャサリンは改めてリンドブルムとジャバウォックの方を向き挨拶をする。


「二人とも、無事だったんですね」

「え、ええ、お久しぶりです」


 キャサリンを見てはジャバウォックは少し申し訳なさそうな顔をする。本当なら町に戻った昨日の内に挨拶するつもりだったのだが、ズィーベン・ドラゴンの掃除とパティーラムの話、そして自分達を忘れているのではないかという考えから挨拶に行けなかったのだ。

 目の前に立つ二人の傭兵をキャサリンは爪先から頭のてっぺんまでゆっくりと見上げ、改めて二人が一年前と変わっていない事を確認する。


「何時町に戻られたんですか?」

「・・・実は昨日・・・」

「えっ、昨日?どうしてすぐに会いに来てくださらなかったんです!?」

「すみません、色々やる事がありまして・・・それに、この一年間でこの町の人達の殆どが俺達の事を忘れてしまっていました。ですから、キャサリンさん達も俺達の事を・・・」

「忘れたりなんてしません!」

「!」


 力の入った声を出すキャサリンにジャバウォックはピクッと反応する。キャサリンはジャバウォックを睨みながら自分の胸にそっと手を当てながら話し続けた。


「貴方達はマリやお義父さんを救ってくださった恩人です。その恩人の事を忘れる程、私は恩知らずではありません」

「キャサリンさん・・・」

「貴方がたが一年前、任務中に命を落としたとアリサさんからお聞きした時は耳を疑いました。盗賊達をたった七人で倒してしまう程の実力を持った貴方達が死んだなんて私も義父ちちも信じられなかったんです。ですが、何日経っても貴方がたが生きていたという知らせは無く、私達は皆さんが死んだという事を受け入れる事にしました。それから今日まで皆さんの事を忘れた事は一度もありません」

「そうだったんですか・・・」


 アリサだけでなくキャサリンやバロンも大きなショックを受けていた事を知り、リンドブルムは申し訳なさそうな顔をする。ジャバウォックもこれだけ自分達を心配してくれた人を疑う様な事を言ってしまった事に罪悪感を感じ、同じ様な顔を浮かべていた。

 キャサリンは目元に溜まっている微量の涙を拭うと二人を見ながら優しく微笑んだ。


「そんな時、貴方達がこうして私とマリの前に現れてくれた。私はこの再会を奇跡と思っています」

「そ、そんな大袈裟な・・・」

「いいえ、死んだと聞かされたいた人がこうして目の前にいるという事は私達にとって奇跡に等しい事なんです」


 あまりにも大袈裟な言い方に苦笑いを浮かべるリンドブルム。その後ろではジャバウォックが小さく笑いながらゆっくりと頭を下げた。


「・・・心配かけてすいませんでした。あとで改めて挨拶に伺いますんで、どうか許してください」

「そうですねぇ・・・それだけじゃあ流石に許せませんから、今夜皆さんで店に飲みに来てください。色々聞きたい事もありますから」

「ハハ、分かりました。ヴリトラ達にも伝えておきます」


 悪戯っぽく笑いながら言うキャサリンを見て笑い返すジャバウォック。リンドブルムとマリも笑いながら二人を見上げている。


「だが、その前に買い出しを済ませねぇとな」

「うん、そうだね」

「私達も夕食の買い出しをしないとね、マリ?」

「うん!」


 四人は改めて肉屋に並べられている品をジックリと眺めて良さそうな肉を探し出す。その後、リンドブルムとジャバウォックはキャサリンとマリの二人と別れてズィーベン・ドラゴンに戻って行ったのだった。

 のどかなティムタームの町で家族や世話になった人達との絆を確かめ合うラピュス達。一年で変わるものもあれば変わらないものもある。特に人との絆は簡単には変わらないという事が理解できたのだった。


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