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機械鎧(マシンメイル)は戦場を駆ける  作者: 黒沢 竜
第十五章~一年間の空白~
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第二百五十八話  ティムターム到着 老騎士との再会


 ジャルーヌの村人達をホークレイドの盗賊団から守ったヴリトラ達は本来の目的地である首都ティムタームへ向かって再び自動車を走らせた。一年間、自分達がファムステミリアから離れている間にこの世界がどう変わったのか、その情報を得る為に七竜将は急ぎティムタームへ向かう。

 村を出発してからはこれと言った問題も起こらずに七竜将は順調に進んで行く。途中で見覚えのある風景を何度も目にし、その度に一年前にファムステミリアにいた事を懐かしく感じる。特にラピュスとラランは故郷に戻って来れたという事もあり、ヴリトラ達以上に懐かしんでいた。


「・・・・・・確か、この辺りだったな。俺達が初めてファムステミリアに来た時に出た場所って」


 ヴリトラは装甲車の中から遠くに見える林を見てファムステミリアに初めて来た時の事を思い出す。あの時はアメリカでの依頼を置けて高速道路を走っていた時にブラッド・レクイエム社の罠にはまりファムステミリアに来てしまった。だが、そのおかげでラピュス達と出会う事もでき、今となってはいい思い出となっている。

 そんなヴリトラの言葉にラピュス達はふと彼の方を見た。


「そう言えば、そんな事を言っていたな。こっちに来てすぐにバロン殿とマリに出会ってティムタームへ案内されたと・・・」

「ああ、あの時はまさか異世界に来たとは思ってもみなかったからな。ビックリしたよ」

「それでその後にラピュス達と出会ったんだよね?」


 ラピュスの隣に座っているファフニールが笑いながら会話に加わって来る。それに続くようにジルニトラ達も参加して来た。


「そうそう、初めて会った時のラピュスと来たらあたし達を変な奴だと思っている様な目で見てた上に私達を詰所に連れて行こうとしてたもんね?」

「そんなの当たり前だろう。町に入った不審者を見つけて何者なのかを調べるのが遊撃隊の私達の役目だったのだからな」

「・・・うん」


 ジルニトラの方を向いて真面目な顔で答えるラピュスのそれに同意し頷くララン。当時の彼女達はまだ七竜将が別の世界から来た傭兵だと知らずに盗賊や他国のスパイか何かだと思っていた為、不審に思うのは当然だった。だが今では七竜将と共に戦い、彼等を心から信頼している。

 ラピュス達が出会った時の事を思い出しながら話していると黙っていたオロチがチラッとラピュス達の方を向いて静かに口を動かす。


「そう言えば、あの時にもう一つ問題が起きたんだったな・・・?」

「ん?問題?」

「そんなのあったっけ?」


 オロチが口にする問題の事が何なのか分からないジルニトラとファフニールはオロチの方を向いて小首を傾げる。

 ヴリトラとララン、運転をしているジャバウォックは黙ったまま耳を傾けていた。だがラピュスだけはオロチの言っている事の意味を理解しているのか目を見張りながら驚きの表情で視線だけをオロチに向けている。

 ラピュスの表情を見たオロチは周りに気付かれないくらい小さく笑い話を続けた。


「確かバロンさんの酒場で食事をしている最中にヴリトラがラピュスに急接近をし・・・」

「!」


 黙って話を聞いていたヴリトラは何の話なのか理解しフッと表情を変える。


「その後にヴリトラとラピュスが――」

「待てオロチッ!」


 オロチが話をしている最中にラピュスが声を上げて止める。ジルニトラとファフニールはなぜいきなり会話を止めたのか分からずに当時の事を思い出した。するとオロチが何の事を話しているのか彼女達も理解しニヤリと笑ってラピュスと助手席のヴリトラの方を見る。

 ラピュスはオロチとファフニールの表情を見ると途端に表情を赤く染めた。ラランも話の内容が理解できたらしく、無表情ではあるか数回小さく頷き納得する。慌てて止めるラピュスに構わずオロチは話を続けた。

 

「あの時ヴリトラが前に倒れてそのままラピュスとキスをしてしまい、酷いくらい取り乱したな・・・」

「そうねぇ~、『ず~~っと守って来た大事なファーストキス』って言って涙目で怒ってたわよねぇ~♪」

「しかもその時、ヴリトラはヤムチャロを食べてたから凄い味のキスになっちゃったんだよね?」


 ヴリトラとラピュスのキスシーンを思い出すジルニトラとファフニール。しばらくして二人は俯きながら必死に笑いを堪えた。そんな二人を見てラピュスは更に顔を赤くしながら二人をジロリと睨む。

 二人が笑うのを我慢しているとヴリトラが呆れ顔で後部座席の方を向き笑っている二人に注意をする。


「それぐらいにしておけよ?誰にだって触れてほしくない過去があるんだからさ」

「プフフフ・・・何言ってるのよ、ラピュスとキスしちゃったアンタ自身が言っても説得力に欠けるわよ?」


 笑いを堪えながら注意するヴリトラに言い返すジルニトラ。ヴリトラは一度溜め息をつくと今度はオロチの方を向く。


「あれはオロチが俺の頭に向かってスプーンを投げたのが原因だろう。あのスプーンのおかげで俺はバランスを崩してラピュスとキスしちまったんだからな。つまり、原因はオロチにあるって事だよ」

「・・・あの時はお前が倒れずにバランスを崩さなかったからな。つまらないから倒したんだ・・・」

「それが原因である事に変わりはないだろうが」

「そうだな・・・ラピュス、その時はすまなかった・・・」


 オロチがチラッとラピュスの方を向き低い声、無表情のまま頭を下げて謝罪する。


「フフフ・・・あたし達も悪かったわ。笑うところじゃないわよね」

「ゴメンね?」


 ジルニトラとファフニールも反省しているのかいないのか分からないがとりあえず笑いながらラピュスに謝罪した。

 謝る三人を見たラピュスは少し落ち着いたのか顔色が戻って行き、落ち着きを取り戻す為に一度深呼吸をする。


「もういい。私も過去の事で熱くなるなんて大人気なかった・・・」

「まぁ、女にとってファーストキスが全てではない。あまり気を落すな・・・」

(お前がそれを言うのかよ・・・)


 ラピュスがファーストキスを失った原因を作ったオロチの言葉にヴリトラはジト目で彼女を見つめながら心の中で呟く。ジルニトラやファフニール、ラランも黙ってオロチを見つめている。

 ヴリトラ達がそんな会話をしているのをジャバウォックは運転をしながら黙って聞いている。すると4K程先に城壁に囲まれたティムタームの町があるのが目に映った。


「皆、ティムタームが見えたぞ」

「着いたのか?」

「ああ。お喋りはそれぐらいにして後ろのリブルとニーズヘッグに町が見えた事を伝えてくれ」

「分かった」


 ジャバウォックの指示を聞いたヴリトラは小型通信機を使って後ろを走っているトラックのリンドブルム達に連絡を入れる。それからヴリトラ達は昔話をするのをやめてティムタームへ着いた後の事を話し始めた。

 十数分後、ヴリトラ達の乗る二台の自動車はティムタームの正門前に到着した。正門前まで来て車を停車させるとヴリトラ達は大きな正門の近くを見回す。正門の近くには見張りの兵士達が使うと思われる小屋があり、正門の隣には城壁の中にいる兵士達と会話をする為の小さな穴と城壁内へ入る為の扉がある。一年前と何も変わっていない。


「久しぶりだな」

「そうだな・・・まずは町へ入れてもらうよう兵と話さなくては」


 ヴリトラとラピュスは装甲車を下りて小屋の方へ歩き出す。すると小屋の中から槍を持った二人のレヴァート兵が出て来て近づいて来るヴリトラとラピュスに槍先を向けて警戒する。


「止まれ、何者だ?」

「見たれないな。しかも妙な格好をしてやがる・・・」


 二人の事を知らない兵士達はヴリトラとラピュスの特殊スーツと機械鎧を纏った姿を不審な目で見る。二人は兵士達の怪しむ視線を気にしながら自分達が何者なのかを説明し始めた。


「俺は七竜将と言う傭兵隊の一人でヴリトラって言うんだ」

「私はレヴァート王国騎士団の白竜遊撃ワイトドラン隊の隊長、ラピュス・フォーネだ。騎士団長のガバディア団長と話がしたい。急いで取り次いではくれないだろうか?」

「ヴリトラにラピュス・フォーネ?聞いた事ないな・・・」

「いや、何処かで聞いた事がある様な気がするぞ?それに白竜遊撃隊って言ったら・・・」


 兵士達は二人の名前に聞き覚えがあるのかお互いの顔を見て思い出そうとする。ヴリトラとラピュスは黙って二人を見ていた。だが、いくら名乗ったとしてもいきなり現れて町へ入れてほしいなどと言われて素直に入れる訳にはいかない。

 二人の兵士達はまた不審に思う様な視線をヴリトラとラピュス、そして遠くで止まっている装甲車とトラックに向ける。やがて静かに槍を引いて警戒を少しだけ解くと兵士の一人が手を前に出す。


「何にせよ、まずは通行証を見せてもらおう」

「通行証?・・・ああぁ、そうだったな。ちょっと待ってくれ・・・」

「ヴリトラ、持っているのか?」

「ああ、こっちで使える物は全部持って来たからな」


 ヴリトラは特殊スーツのポケットから一枚の羊皮紙を取り出して兵士に見せる。羊皮紙を受け取った兵士は書かれている文字を頭の中で呼んで確認していく。やがて全てを読み終わった兵士は羊皮紙をヴリトラに返す。


「・・・確かに通行証だがとっくに期限切れだ」

「えっ?期限なんてあるの?」

「当然だ。通行証は重要な物だからな、一年経ったら新しい物を発行する決まりなんだ」

「・・・ハッ!そうだった・・・」


 驚くヴリトラの隣でラピュスが通行証の大切な決まりを思い出して額に手を付けて表情を歪める。装甲車の中で二人の様子を見ていたジャバウォック達もヴリトラ達の様子を見て少しだけ表情が曇り出す。


「この通行証は此処を通す訳にはいかないな。別の町へ行って通行証を更新してからまた来い」


 通行証が古い事を確認した兵士達は手を振りヴリトラ達を追い返そうとする。しかしヴリトラ達はそんな事で引き下がる様な事はなしない。


「・・・どうにか町に入れてもらうって事はできないの?」

「無茶を言うな。大きな町へ入るには通行証が必要なのは知っているだろう?これはこのレヴァート王国だけではなくこのヴァルトレイズ大陸全体で決められている事だ。通行証の無い者を通す訳にはいかない」

「そこをなんとかな頼むよ?」

「ダメだ!さっさと帰れ!」


 何とか町へ入ろうと説得するヴリトラとそんな彼を追い返そうとする兵士。両者はまったく引こうとせず周囲の空気は次第に悪くなっていく。このままでは大勢の兵士を呼ばれた大騒ぎになるかもしれない、そう考えるラピュスの表情も少しずつ曇りだした。

 そんな中、城壁の扉が開き、中から一人の老人が現れた。銀色の鎧を着たスキンヘッドの老人でガッシリとした体格をしている。そう、七竜将の数少ない協力者の一人、ガバディア・ロンバルトだった。

 城壁の外に出たガバディアは見張り小屋の方が騒がしい事に気付き不思議そうな顔を見せる。だが、停まっている装甲車を見ると一瞬にして表情が鋭くなった。ガバディアは腰に納めてある騎士剣を何時でも抜ける様にするとゆっくりと兵士達の方へ歩いて行く。どうやらガバディアはまだヴリトラとラピュスの存在に気付いていないようだ。


「おい、一体どうしたのだ?」

「・・・ああぁ!団長殿!」

「実は妙な格好をした者達が町へ入れろとうるさいのです。それになぜか団長殿に会わせろと・・・」

「儂に会わせろと?一体誰が・・・・・・ッ!?」


 兵士の隣までやって来たガバディアはヴリトラとラピュスの顔を見た瞬間に驚きの表情を浮かべる。なぜならそこには一年前に死んだと思われていた異世界の傭兵と優秀な部下だったのだから。

 ガバディアの顔を見たヴリトラとラピュスは彼とは違い小さく笑いながら頭を下げて挨拶をする。


「ガバディア団長、お久しぶりです」

「ヴ、ヴリトラにフォーネ!お前達、生きていたのか!?」

「ハイ、この通り」


 笑みを浮かべるヴリトラを見てガバディアは驚きながら二人に近づき、改めて頭から爪先までを確認する。一年前と殆ど変わっていない二人を見てガバディアは更に驚きを感じた。


「一年前のまま・・・一体何処におったのだ!?」

「・・・まぁ、色々とありましてね」

「私達は今日までファムステミリアとは違う世界にいたんです」

「違う世界?それはどういう・・・」


 ラピュスの言葉の意味が分からずに彼女に訊き返すガバディア。だがラピュスがチラッと見張りの兵士二人の方を見るとガバディアは七竜将が関係しているとすぐに察したのか落ち着きを取り戻すと兵士達の方を向いて指示を出した。


「この者達は儂の知り合いだ。今日この町へ来ることになっていてな、町へ入れてやってくれ」

「し、しかし、彼等の持つ通行証は期限切れですので、通す訳には・・・」

「そっちの方は儂が何とかしておく。お前達はこのまま任務を続けてくれ」

「は、はぁ・・・」


 強引に話を終わらされたような感じになりながら兵士達は納得し開門の準備を始める。

 兵士達が開門の作業に掛かったのを見たガバディアはヴリトラとラピュスの方を向いて話の続きを始めた。


「最初は装甲車を見た時にブラッド・レクイエムの連中が来たのではないかとヒヤヒヤしたぞ。でも、まさかお前達だったとはな。姫様やレミンスも喜ぶだろう」

「パティーラム様とアリサは元気なのですか?」


 ラピュスが少し興奮した様な口調で訊ねて来る。一年もの間、ファムステミリアとは違う世界にいたのだ。王女や部下の事が気になるのは無理のない事だった。

 ガバディアはそんなラピュスを見て小さく笑いながら頷く。


「ああ、姫様はお変わりなく元気だ。お前達がノーティンク大森林で死んだと聞かされた時はかなり動揺されたがな」

「やはり、そうですか・・・それで、アリサは?」

「レミンスもお前達を救えなかったと泣いておってな、正直、大森林から戻って来た時はかなり自分を責めていた。だが姫様が励まして下さったおかげで何とか立ち直り、騎士として頑張っている。今ではお前の後を継いで白竜遊撃隊の隊長をやっておるわい」

「そうですか、アイツが隊長に・・・」


 パティーラムもアリサも大丈夫なのを聞かされたラピュスはホッと一安心する。ヴリトラも安心しがラピュスを見て微笑みを浮かべた。


「ところでフォーネ、お前とヴリトラが無事という事は当然アーナリアや他の七竜将の者達も無事なのだろう?」

「・・・ハイ、ラランも無事です。何処も怪我はしておらず今日まで元気にやって来ました」

「そうか。それで・・・」


 笑っていたガバディアがふとラピュスの右腕を見て暗い表情を浮かべる。ラピュスも自分の機械鎧の右腕を見て表情がから笑顔が消えた。

 彼女の右腕は左腕と違い、丸々一本が鉄の腕になっている。それを見たガバディアはラピュスの身に何が遭ったのかを察した。そしてラピュスの顔を見ながら静かに口を動かす。


「その右腕・・・お主、機械鎧兵士となったのだな?」

「・・・ハイ。あの森林の補給基地で敵と戦い、その時に右腕をやられました。切断しなければ死ぬという事だったので、医者は私の腕を切断しました。利き腕を失い姫騎士として戦えなくなった私にヴリトラ達が希望を与えてくれたんです。この機械鎧と言う希望を・・・」

「ハハ、大袈裟だなぁ・・・」


 自分の右腕を静かに撫でながら呟くラピュスを見てヴリトラは小さく笑う。ガバディアもラピュスを見て右腕を失っただけで彼女の命は無事だったと知り笑ってヴリトラとラピュスを見た。

 そんな会話をしていると装甲車からジルニトラ達か顔を出してガバディアに挨拶をしてくる。


「ガバディア団長、お久しぶりでぇす!」

「こんにちは~!」

「おおぉ、お前達も無事だったか。久しぶりだなぁ!」


 ジルニトラとファフニールの顔を見たガバディアは手を振りながら再会の挨拶をする。そこへラランが装甲車から降りてガバディアの方へ歩き出す。

 装甲車から姿を現したラランの姿を見たガバディアは一瞬驚きの表情を浮かべるもすぐに懐かしさを感じる顔へと変わった。


「アーナリア、久しぶりだな?」

「・・・お久しぶりです、団長」

「一年ぶりにあったのにお前はフォーネと違い何も変わっておらんな?その性格や身長も・・・」

「・・・身長は少し伸びました」

「ハハハハッ!そうか、スマンスマン」


 少し機嫌を悪くしたようなラランの顔を見てガバディアは笑いながら謝罪する。死んだと思っていた部下が生きており、こうして再会できたのだからガバディアも少し気が抜けているのだろう。今のガバディアは騎士団長ではなく、幼い子を見て笑う一人の老人の雰囲気を出していた。

 やがて開門の準備を終えた兵士がガバディアの下へ戻ってくる。正門は大きな音を立てながらゆっくりと開いて行き、完全に開くとヴリトラ達は装甲車に乗り込む。ガバディアもヴリトラに誘われて装甲車に乗り込み、装甲車とトラックは正門を潜ってティムタームの町へと入った。残された兵士達は走り去って行く自動車を見て呆然としている。

 街道を走りながら町の中へと進んで行く二台の自動車。町の住民達は驚きながら見ており、中には自動車を知っているのかあまり驚かずに黙って見ている者もいる。ラピュス達は外の風景を窓からジッと眺めていた。


「皆、自動車を見て驚いているようですね」

「ああ、お前達がいなくなり、この一年間自動車を見る事も無くなったからな、殆どの住民達が自動車の事を忘れてしまっているよ」

「そうですか・・・」

「それに、ブラッド・レクイエムの連中も大きなこの国や同盟国である他の二国にも手を出していないからな」

「えっ?」


 ガバディアの言葉を聞いたラピュスや七竜将のメンバー達はふと耳を傾ける。自分達がいなくなってから今日までブラッド・レクイエム社が全く攻めて来ていない、なぜレヴァート王国や他の同盟国を攻めて来なかったのか、その答えは誰にも分からなかった。

 遂にティムタームに戻って来たヴリトラ達。ガバディアとも再会し、町へ入る事も出来た。だが、ヴリトラ達がいなくなってから今日までの間、ファムステミリアでは様々な事が起こっていたのだ。


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