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機械鎧(マシンメイル)は戦場を駆ける  作者: 黒沢 竜
第十四章~竜達の帰還~
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第二百五十四話  村人救出依頼 帰還後の初仕事


 ホークレイド達から女性を助けたヴリトラ達。女性はヴリトラ達は七竜将である事を知ると突如頭を下げて妹を助けてほしいと頼んで来る。突然の頼みにヴリトラ達は意味が分からずに目を丸くするのだった。

 女性に案内された一行はジャルーヌ村にやって来る。やはり彼女はジャルーヌ村の住人だったようだ。ヴリトラ達が村に入るや否や村人達が集まり、ヴリトラ達の姿や乗って来た装甲車とトラックを見て騒ぎ出す。七竜将の噂を聞いた事はあっても直接ヴリトラ達や自動車を見るのは初めてのようだ。

 自動車を村の入口の前に停め、ヴリトラ達は女性の家までやって来た。家には入ると窓から村人達が突然村にやって来たヴリトラ達をまるで珍獣を見るかのように家の中を覗き込んでおり、村人達から見られているヴリトラ達は複雑な気分になる。


「何だか騒ぎになってきちまったな・・・」

「どうやらこの辺りの住人達はお前達の姿を見た事が無いみたいだな」


 テーブルに付きながら窓の外の村人達を見て話すヴリトラとラピュス。その後ろではリンドブルム達が黙って立っており、同じようにチラッと村人達を見ている。


「そう言えば一年前もティムタームから依頼を受けて色んな所へ行った事があるが東側には殆ど行った事が無かったなぁ・・・」

「なら彼等がお前達の姿を見た事がないのも無理ないか・・・」


 一年前の事を振り返りながら話していると女性が奥の部屋からやって来てヴリトラとラピュスの向かいの席に付いた。女性が席に付くとヴリトラ達は女性の方を見て真面目な表情を浮かべる。

 女性とヴリトラ達が向き合った事で外にいた村人達も一斉に黙り女性の方を見た。女性はヴリトラ達の顔を見るとゆっくりと頭を下げる。


「改めまして、先程は助けて頂きありがとうございました。私はこのジャルーヌ村の住民で『ヨヨ』と申します」

「ヴリトラだ、七竜将のリーダーをやっている。こっちはラピュス・フォーネ、この国の姫騎士で今は事情があって七竜将の一員として一緒に行動している」

「そちらの方は姫騎士様だったのですか?」

「フッ、一年間も国を離れていた身だ。今では姫騎士の称号が残っているのかも分からないがな」


 ラピュスが姫騎士である事を知り意外な顔を見せるヨヨとそんなヨヨを見て目を閉じて苦笑いを浮かべるラピュス。外で話を聞いていた村人達もラピュスの正体を知ってざわめき出した。

 ヴリトラがチラッと外で騒いでいる村人達を見ると村人達は自分達がうるさいと悟ったのか一斉に黙り込む。それを確認したヴリトラはヨヨの方を向く。


「それで、妹さんを助けてほしいって事みたいだけど一体どういう事なんだ?」

「ハイ・・・今から二時間前、私と妹は森に野イチゴを取りに出掛けました。あそこは普段から村の人達が行き来しているのでそんなに危険も無く、私達は二人だけで森へ向かったんです。ところが、野イチゴを取って村に戻ろうとした時に突然空からホークレイドの集団が現れて私達を襲って来たんです」

「さっきの連中か?」


 ラピュスが訊ねるとヨヨは俯きながら黙って頷く。外にいる村人達もヨヨ達がホークレイドに襲われた事を知り、小声でぼそぼそと話を始めた。

 村人達が再び外で騒ぎ出すのを見たヴリトラはいちいち黙らせるのが面倒になったのか村人達を無視してヨヨの話を聞く。ヨヨも外の事を気にせずに話を続けた。


「最初は二人で一緒に村へ逃げようと走っていたのですが、その途中で妹が捕まり連れ去れてしまったんです。私一人ではどうする事もできず、とにかく村へ戻って助けを求めようと走り続けました。そんな私を三人のホークレイドがしつこく追いかけて来て・・・」

「さっきに至ったって事か・・・」

「ハイ・・・」

 

 ヴリトラは自分達がヨヨを助けるまでの流れを理解し腕を組みながらヨヨを見る。ヨヨは俯きながら妹を助けられずに自分だけ逃げて来た事、何もできない無力な自分の力の無さが悔しいのか涙をポタポタと流していた。

 ヨヨはゆっくりと顔を上げて目元に涙を溜めながら真剣な目でヴリトラ達を見つめる。


「お願いします!どうか、皆さんのお力で妹を救って頂けないでしょうか!?」

「成る程、そういう事か・・・」

「どうする、ヴリトラ?」


 後ろで話を聞いていたジャバウォックがヴリトラに訊ねる。ヴリトラは腕を組んだまま鋭い目でヨヨを見つめていた。涙目でヴリトラを見つめ続けるヨヨにヴリトラの隣に座っているラピュスもヴリトラの横顔を見ている。しばらくするとヴリトラは組んでいる腕をテーブルの上に置き静かに口を動かした。

 

「・・・いいだろう」

「ほ、本当ですか!?」

「ああ。ただし、俺達は傭兵だ。それなりの報酬はしっかりと頂くぜ?」

「分かっています。妹を助けて下さるのならお金でも何でもお渡しします」

「そうか・・・なら報酬として、1000ティル貰うぜ?」

「えっ?い、1000ティル・・・?」


 ヴリトラの口から出た報酬の額にヨヨは耳を疑う。外にいる村人も同じような反応を見せており、隣に座っているラピュスは複雑そうな顔をしていた。

 1000ティル、日本円で約十八万円。さらわれた村娘を助ける報酬としては安い方だが、小さな村の住人であるヨヨにとっては大金だった。


「そ、そんな大金、家には・・・」

「一人の少女の命を助ける事を考えれば安い額だと思うけど?」

「で、でも・・・家は父も母も亡くなり、妹と二人暮らしで、1000ティルなんてお金・・・」


 どうしたって払う事の出来ない額にヨヨは困り果てる。そんなヨヨをヴリトラと後ろで待機しているリンドブルム達は黙って見つめていた。

 すると、さっきまで黙っていたラピュスが複雑そうな顔のままヴリトラに声を掛けて来た。


「おい、ヴリトラ、いくらなんでも1000ティルは高いんじゃないのか?」

「そうか?俺だったら、家族を助ける為なら一億だってポンと出すぞ?」

「お前ならそうかもしれないが、この村では出せる金にも限界がある。もう少し考えてやれ」


 ヨヨの事を考えもう少し報酬を安くするようヴリトラを説得するラピュス。そんなラピュスの頼みにヴリトラは目を閉じてしばらく考え込む。

 ヴリトラの後ろではリンドブルム達が黙って二人の話を聞いていた。リンドブルム達は報酬がそのままでも安くてもどちらでもいいのか黙ってるだけで何も言おうとしない。やがてゆっくりと目を開けると再び視線だけをラピュスの方に向ける。


「・・・まぁ、金が払えないのなら別の物で何とかしてもらうしないな」

「別の物?」

「現物だよ。食べ物とか情報とかを1000ティル分払ってもらうって事だ」

「も、物ですか・・・?」


 ヨヨは現金から現物で支払うよう言うヴリトラを見てまばたきをしながら呆然とする。普通の傭兵達ならそんな事は考えられないがヴリトラは報酬が絶対に現金でないといけないという考え方は持っていない。故にこんなにも簡単に報酬を変えたのだ。

 外の村人達も同じ様の目を丸くしており、ラピュスはヴリトラが必ず報酬の事を考え直すと信じていたのか微笑みを浮かべていた。リンドブルム達も「らしいな」と言いたそう顔でヴリトラを見ている。

 報酬を現金から現物へ変える事も出来ると話したヴリトラはヨヨを見ながら小さく笑った。


「さ?どうする?報酬を金にするのか、それとも物にするのか」

「え、え~っと・・・・・・そ、それじゃあ・・・」

「この村で育てた野菜と周辺の情報でいかがでしょう?」


 ヨヨが報酬を何にするか考えていると家の外にいる村人達の中から白い髭を生やした一人の老人が前に出て窓を挟みながらヴリトラ達の話に参加して来た。


「村長!」


 老人の姿を見てヨヨは驚く。その老人こそがジャルーヌ村の村長でヨヨが七竜将を連れて来たという事を聞き様子を見に来たのだ。

 村長はヨヨの姿を見て白い髭を直しながら微笑みを浮かべる。それはまるで大切な孫を見る祖父の様だった。


「ヨヨ、話は聞いた。『モモ』がホークレイドにさらわれたのだろう?七竜将への報酬は儂が何とかしよう」

「えっ、でも、村長・・・」

「お前さん達の両親は儂もよく世話になったからのぉ、その恩返しを今させてほしいのじゃ」

「村長・・・・・・ありがとうございます」


 自分の代わりに報酬を出すとい村長の良心に感動したヨヨは再び涙を流しながら村長に礼を言った。ヴリトラとラピュスははヨヨの事を大切に思う村長を見て良い村だと感じ、黙って二人の会話を見守っている。リンドブルム達も笑いながら感動するヨヨを見ていた。


「七竜将の皆さん、報酬はこの村で育てた野菜と村周辺の情報、そして皆さんがこの村に立ち寄られた際に食事と宿を提供するというのでいかがでしょう?もしそれで足りなけば儂がいくらか現金を・・・」

「いや、十分ですよ。それ以上貰ったら俺達ががめついと思われちゃいますから」


 更に報酬を出そうとする村長を見てヴリトラは苦笑いをしながら断る。


「それでは妹を・・・」

「ああ、助けるよ」


 妹を助けてくれるというヴリトラを見てヨヨは微笑みながら七竜将に頭を下げる。村長や他の村人達も村の仲間を助けてくれるという事に喜び騒ぎ出す。

 ヨヨの妹を助けるという事が決まり、早速ヴリトラはホークレイド達の情報についてヨヨや村長に訊ねる事にした。村長は詳しい情報を話す為にヨヨの家に入り、ヨヨの隣の席に付いてヴリトラ達と向かい合う。


「まず、ホークレイド達の居場所が知りたいんですが、奴等が何処にいるのか分かりますか?」

「ええ、ホークレイド達は此処から北西にある『ボードン砦』を根城にしているとの事です」

「ボードン砦?」


 村長が口にする聞いた事の無い砦の名前にヴリトラは聞き返す。すると隣に座っていたラピュスがボードン砦の事について話し始めた。


「ボードン砦は王国騎士団が使っていた砦の一つだ。だがかなり古い作りであちこちにガタが来ていた為、十五年前に騎士団が所有権を放棄したんだ」

「そこをホークレイド達、神風盗賊団が見つけてアジトにしたって事か」

「恐らくな・・・」


 ラピュスから砦の詳しい情報を聞いたヴリトラはどうやって砦を攻略するか考え始めた。考え込むヴリトラの隣ではラピュスはヨヨと村長の二人に話し掛けて別の情報を訊ねる。


「この村は以前にもホークレイド達からの被害を受けていたのですか?」

「ええ、一週間前によその町から村へ戻って来る途中に砦の近くを通りがかった若者達が・・・」

「それからはできるだけボードン砦の方には近づかないようにしていました。今回、野イチゴを取りに行った森も砦から離れた所にあったんですが、まさかあんな所にまで来るとは・・・」

「成る程、少しずつ活動範囲を広げているという事か・・・」


 ホークレイド達が広い範囲で悪事を働いている事を聞いたラピュスは真剣な顔を見せる。ヴリトラとラピュスの後ろではリンドブルム達もどうやって神風盗賊団を倒すかその方法や作戦を考えているのか黙り込んで考えている姿があった。


「・・・その砦は此処からどのくらい離れた所にあるんですか?あと、その砦の周辺の地形は?」

「位置と地形ですか?う~む・・・ヨヨ、地図はあるか?」

「あっ、ハイ」


 ヨヨは席を立ち、近くの戸棚から一枚の羊皮紙を取り出してテーブルの上に広げる。そこにはジャルーヌ村の周辺が描かれており、そこには首都ティムタームもしっかりと描かれたあった。

 地図を広げると村長はジャルーヌ村を指差し、そこからゆっくりとボードン砦までの道をなぞって行く。そしてボードン砦のところに指が来るとそこをコンコンと数回指で叩いた。


「此処がボードン砦です。丘の上に建てられており、砦の周りには野原が広がっています。もともと領土に侵入して来た敵軍の様子を窺う為に建てられた砦なので遠くを見渡せる上に砦の周囲には身を隠すところは殆どありません」

「成る程、見渡がよく高い丘の上に建てられている。空を飛ぶ事ができるホークレイド達にはピッタリのアジトだな・・・それで砦までの距離は?」

「直線距離で約2Kですね」

「2Kか、足で行くと三十分ぐらいかかるが車なら五分くらいで着くな・・・」

「どうする、ヴリトラ?」


 ラピュスが訊ねるとヴリトラは地図を見た後にヨヨの家の外を見る。すると今度はラピュス達の方を向き頭の中で作戦を練った。


「奴等がヨヨを襲う時に村が此処にある事を知った。もしかすると村を襲撃して来る可能性もある」

「確かにな・・・」

「だけど、ヴリトラが警告したからこの村には攻めて来ないんじゃない?」


 リンドブルムがヨヨを助けた時にヴリトラがホークレイド達に警告した時の事を思い出す。するとヴリトラはリンドブルムを見ながら軽く首を横に振った。


「いや、それは分からない。あの時俺はヨヨを見逃せと言ったが、村には手を出すなとは言っていない。奴等は自分達が俺達に襲われた事を当然仲間に知らせるはずだ。報復としてこの村を襲って来る可能性もある。安心はできない」

「あっ、言われてみれば・・・」

「そこで、砦へ向かうチームと村に残るチームと二手に分かれる。俺は砦に向かってヨヨの妹さんを助けに行く」

「なら私も一緒に行こう」

「・・・私も」


 ヴリトラと一緒に砦へ行く事を志願するラピュスとララン。王国の姫騎士である彼女達なら詳しい地形や砦の構造なども知っている為、連れて行くのは得策と言える。

 二人がついて来る事にヴリトラも納得し、残りのメンバーを決める為にリンドブルム達の方を見た。


「敵のアジトに向かうという事だからこっちを五人にして村に残る方を四人にした方がいい。あと二人、誰を連れて行くべきか・・・」

「俺が一緒に行こう」


 ニーズヘッグが砦へ向かうチームに入ると名乗り出てヴリトラはふと彼の方を向く。


「この村を襲って来れないようにする為に奴等のアジトである砦は破壊しておいた方がいい。それなら工作兵である俺が行くべきだろう?」

「確かにそうだな。アジトが無くなれば奴等も別の場所へ移動するだろうし」

「私が行く・・・」


 今度はオロチがヴリトラ達と一緒に行くと前に出る。偵察兵でしかも空を飛ぶ事の出来る彼女がいれば空を飛ぶホークレイド達とも戦えるだろう。その事を考えたヴリトラはオロチも連れて行くことにした。

 七竜将にとってはホークレイド達など手強い相手ではない為、オロチがいなくても十分勝てる。だが砦に何があるか分からない以上油断はできないのでオロチを連れて行くことにしたのだ。

 砦へ向かうメンバーが決まるとヴリトラは村に残るリンドブルム達を見て作戦の確認をし始めた。


「よし、これでチーム分けは決まったな。俺達はこれから砦へ行ってヨヨの妹のモモを取り戻してくる。その間、村の守りは頼んだぞ?」

「分かった、任せてよ」

「油断するな?空を飛べるオロチが俺達と一緒に行く以上、お前達は地上からしか攻撃できないんだからな?」

「大丈夫だよ。僕達だってこの一年で強くなったんだから」


 ヴリトラとニーズヘッグの忠告を笑いながら聞くリンドブルムは胸をドンと叩いて「安心して」と伝える。それを見たヴリトラ達は少し不安そうな顔を見せている。

 そんな中、ジャバウォックがリンドブルムの頭にポンと手を置きながらヴリトラ達に声を掛けて来る。


「心配すんな、コイツが無茶しないように俺達がしっかりと見張ってるからよ?」

「そうそう、アンタ達は安心して仕事をしなさい」

「ぶぅ~!二人とも、僕二人が思っているような無茶はしないよぉ!あと、今更僕を子供扱いしないでよね?」

「ハハハ、ワリィワリィ」


 ジャバウォックとジルニトラを見上げて頬を膨らませて怒るリンドブルムにジャバウォックは笑いながら謝罪した。ジルニトラとファフニールもそれを見て笑う。四人を見たヴリトラ達も心配ないと感じたのか笑いながら四人を見ている。


「よし、それじゃあ俺達は装甲車で砦へ行くか」

「ああ」


 ヴリトラ達がそれぞれの武器を持って家の外へ出ようとする。するとヨヨがヴリトラの下へ駆け寄り、一枚の紙を手渡した。


「これを持って行ってください」

「ん?・・・・・・これは、写真?」


 ヨヨが渡した紙を見てヴリトラは呟く。その紙には一人の少女の絵が描いてあった。歳は十歳ぐらいで髪を三つ編みにしている幼い少女だ。どうやらその絵は地球で言うところの写真のような物らしい。

 ファムステミリアには写真の技術は無く、絵師に依頼して家族の絵を紙に描いてもらう事で写真の様に飾っているのだ。そしてその絵に描いてある少女こそヨヨの妹のモモであった。


「妹のモモです。もし砦だその子を見掛けたら・・・」

「分かった、必ず守るよ」


 絵を受け取ったヴリトラはヨヨを見て小さく笑い、そんなヴリトラの顔を見たヨヨも嬉しそうに笑い返す。

 ヴリトラは受け取った絵をしまい、一緒に行く四人の方を向いて真剣な表情を浮かべる。


「よし、さっさと砦に行って妹さんを助けてこようぜ。あとホークレイド達にもお仕置きをな」

「ああ、行こう!」


 ラピュスはそう言って家の外に出てヴリトラ達もそれに続き、入口前に停めてある装甲車に乗り込み砦へ向かって出発する。残ったリンドブルム達は村を出た装甲車を見送った後、ホークレイド達の襲撃に備えて準備に取り掛かった。

 ティムタームに向かう途中の村で村人の救出を依頼されたヴリトラ達。ホークレイドが隠れ家にしている砦に向かい、ヨヨの妹であるモモを助けに向かうヴリトラチーム。一体どんな戦いが待ち受けているのだろうか。


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