第二百二十一話 急襲! 漆黒の英雄と邪悪な聖女
陽動作戦が始まる、敵の注意がニーズヘッグ達に向けられたタイミングを見計らってヴリトラ達はユートピアゲートの装置を破壊しに向かう。しかし、敵の中にヴリトラ達の目的に気付いた者がいる事に彼等は知らなかった。
本棟の司令室では監視カメラを通してジークフリート達がニーズヘッグ達の戦いを見ていた。空からジーニアスに乗って銃撃するリンドブルムに斬月を投げて攻撃するオロチ。アスカロンやギガントパレードでBL兵達と近接戦闘を行っているニーズヘッグとファフニール。ラランとアリサもそれぞれ銃器を撃ってBL兵達と戦っていた。一方でBL兵達はM1戦車やコンテナの陰に隠れて銃撃したり、超振動マチェットで戦っているが殆どがニーズヘッグ達に倒されており、数では圧倒的に有利なBL兵達が不利な状態になっている。
「Bチーム、敵の攻撃により既に半数が戦闘不能!CチームからEチームも被害が拡大しています!」
「Aチームは上空のドラゴンを攻撃していますが、全て敵機械鎧兵士によって銃撃を防がれており、ドラゴンは無傷です!」
女性オペレーターと男性オペレーターはそれぞれ戦況をジークフリート達に伝え、それを聞いた基地の司令官である男性の表情は歪んでいく。侵入者を許し、大きな被害を出しているのをジークフリートとジャンヌに見られて焦っているのだ。
「くぅ~!動ける戦力を全て敵の対処に回せ!空のドラゴンはアパッチを動かして処理させろ!これ以上被害を大きくするなぁ!」
「「「ハ、ハイ!」」」
司令官はチラチラと二人の方を見ながらオペレーター達に指示を出していく。大声で指示を出す司令官にオペレーター達は驚きながら返事をして作業に移る。
一方、ジークフリートとジャンヌは司令官を責める事も無く、モニターに映るニーズヘッグ達を見て鋭い目をしていた。
「やっぱり七竜将だったのね」
「ああ、発電機に取り付けられているのは小型の爆弾だ。あんな物を使える者はこの世界では奴等しかいない」
「でも、どうやってアイツ等はこの基地の情報を掴んだのかしらね?」
「奴等のいるレヴァート王国はこのセメリト王国とは同盟関係になる。大方セメリトの連中がレヴァート王国に救援を出したのだろ」
「成る程・・・しかし、ドラゴンまで手懐けているとは、ドラゴンの名を持つだけあってやるわね」
ジャンヌは腕を組みながらモニターに映るジーニアスとその背中に乗っているリンドブルム、オロチ、アリサを見て笑いながら言った。しかしジークフリートはそんなジャンヌの言葉に返事もせず、黙ってモニターを見つめている。この時のジークフリートは七竜将の動きに違和感を感じていたのだ。
(・・・今我が社の兵士と戦っている七竜将のメンバーは全部で四人、後の二人は恐らくレヴァート王国の姫騎士だろう。今までの情報から七竜将は我が社が関わっている場所に向かう時は必ず七人全員で行動する。この様な基地へ潜入するのなら尚更だ。つまり、この基地には七竜将全員が潜入しているという事になる。なら、残りの三人は何処だ?それにこの戦闘、奴等は脱出する様子も何処へ向かおうとする様子も無い。しかもリーダーのヴリトラの姿が無い・・・)
ジークフリートは今戦闘を行っている七竜将のメンバーが少ない事に違和感を感じ、しかもその中にリーダーのヴリトラの姿が無い事に気付いていた。この時点で既にジークフリートは七竜将が何か他に目的がらうと直感していた。
(・・・この段階で考えられる事は二つ、モニターに奴等はこの基地の戦力を潰す為に戦っているのか、我々の注意を引く為の囮なのか・・・・・・ん?囮?」
ニーズヘッグ達が囮、それが頭をよぎった瞬間、ジークフリートの赤い目が光り出した。そして隣に立っているジャンヌを見下ろすと、そこには自分を見上げて鋭い視線を向けているジャンヌの姿がある。どうやらジャンヌも現状の違和感に気付いたようだ。
「・・・気付いた?」
「ああ、お前もか?」
「ついさっきな・・・まったく、やってくれる」
「急いだ方がよさそうだな・・・」
そう静かに会話をしたジークフリートとジャンヌは司令室の出入口の方へ歩いて行く。急いだ方がよさそうと言っていた割に二人はゆっくりと歩いている。それに気づいた司令官はフッと二人の方を向き声を掛けた。
「ク、女王、ジークフリート様、どちらへ?」
「・・・ネズミ退治だ」
「ええぇ!?ま、まさかお二人があそこへ?」
司令官は二人がモニターに映る戦場へ向かうと思い驚きの表情を浮かべる。司令官は更に焦りの表情を浮かばせた。失敗している上にトップ2の二人の手を煩わせる様な事態になってしまえば自分の命も危ういと感じていたのだ。ところが、ジークフリートは司令官の方を向いてモニターを指差しながら意外な事を言う。
「司令、私の女王は別のネズミ退治に向かう。お前達はこのまま奴等の対処を続けろ。捕縛はやめだ、全員処刑しろ」
「ハ、ハイ・・・・・・え?」
てっきり責任を追及されるのかと思っていたが、このまま作業を続けろ、そして別のネズミを退治しに行くと言うジークフリートに司令官は思わず声を出す。他のオペレーター達も作業をやめて全員がジークフリートの方を向いている。
「ジークフリート様、それは一体・・・」
「奴等は囮だ。七竜将の真の目的はこの基地で最も重要なユートピアゲートの破壊だ」
「ええぇ!?」
「お前達は戦力を全て奴等に向けて足止めしろ。私達はヴリトラ達の相手をしている時に来られると面倒だからな」
そう言ってジークフリートとジャンヌは司令室を後にする。残された司令官とオペレーター達は予想外の状況にポカーンとしていた。
――――――
その頃、ヴリトラ達はニーズヘッグ達が戦っている場所とは正反対の位置にあるユートピアゲートの装置の前にやって来ていた。目の前に立つ四つの大きな塔とそれに囲まれる円状の台、この場所でユートピアゲートを開き、元の世界とを繋ぐ扉を作るのだとヴリトラ達は目を見張りながら塔を見ている。
「これがユートピアゲート発生装置か・・・」
「思ったよりデカいな」
「ああ、これを破壊するのはちょっと骨が折れそうだ」
「でも、そうならないようにする為にC4を使うんでしょう?」
塔を見上げながら驚いているヴリトラとジャバウォックにジルニトラが笑って声を掛ける。二人はジルニトラの方を見た後にジャバウォックが持っているC4を見つめた。
「ああ、コイツを使えば超振動の武器やマイクロ弾を使うよりも簡単に破壊できる」
「しかしヴリトラ、これだけの爆薬でどうやってこの機械を破壊するのだ?」
ヴリトラが笑いながらC4を見ているとラピュスが不安そうな顔で声を掛けて来た。ラピュスが不安になるのは当然と言える。なぜならジャバウォックの持っているC4は一つだけ、これでは四つの塔の内、一つを破壊するのが限界だった。しかし、ヴリトラ達は余裕の表情でラピュスの方を見る。
「確かに塔を破壊するならこれ一つじゃ無理だ」
「だがな?この塔を制御する機械を破壊するのならばこれ一つでも楽勝だ」
「制御する装置?」
「そう、アレよ」
ジルニトラは遠くを指差し、三人はジルニトラの指差した方を向く。指の先には何やら機械が置かれており、そこには小さなモニターや多くのスイッチが沢山付いていた。ヴリトラ達はその機械に近づいてそれを見つめる。
「これは何の機械だ?」
「コイツがこの制御装置だ。これを使って装置を起動させてユートピアゲートを作り出すんだ」
「つまり、コイツを破壊しちまえばユートピアゲートは使えなくなるって訳だよ」
「それにユートピアゲートを作り出す機械よ?相当デリケートに作られているはず、もしこの制御装置が破壊されればあの四つの塔も壊れるかもしれないわ」
「要するに、この機械を破壊すれば全てを破壊する事ができるって事か?」
ラピュスの質問にジルニトラは頷く。ヴリトラとジャバウォックも姿勢を低くしてC4を設置し始める。制御装置の裏にC4を張り付けてスイッチを入れ、起動させると二人はゆっくりと立ち上がった。
「セット完了だ。あとは離れて起爆スイッチを押せばいいだけだ」
「よし、離れるぞ!」
ヴリトラは手に持っている起爆スイッチをラピュス達に見せて離れるように指示を出し、ラピュス達も頷く。そして四人が移動しようとした、その時、突如銃声が聞こえ、ヴリトラの持っている起爆スイッチが粉々に破壊された。
「なっ!?」
「起爆スイッチが!」
起爆スイッチが破壊されて驚くヴリトラとジャバウォック。四人は自分の武器を握り周囲を警戒し銃撃して来た物を探し始める。
「ギリギリで間に会った様だな?」
「「「「!」」」」
聞こえて来た声にヴリトラ達は反応し、声のした方を向く。視線の先にはコンテンダーを左手に持ち、自分達を見ているジークフリートの姿があった。
「ジークフリート、どうして此処に!?ニーズヘッグ達が囮になってくれているはずだぞ?」
「フッ、あの様な単純な作戦が私に通用すると思っているのか?」
「私、ではなく、私達、だろう?」
ジークフリートの後ろからジャンヌが姿を現しヴリトラ達の方を見ながら言う。更にジャンヌまで現れ、ヴリトラ達は表情を急変させる。よりにもよってブラッド・レクイエム社のトップ2が一緒に現れたのだから驚くのも当然だった。ヴリトラ達は武器を構え、数m先で自分達を見つめるジークフリートとジャンヌを睨む。
「最悪だ、よりにもよってこの二人が同時に出て来るとは・・・」
「どうするんだ、ヴリトラ?ニーズヘッグ達に連絡を入れるか?」
「いや、今アイツ等は敵と交戦中だ。もしここでアイツ等を呼んだら敵も一緒に連れて来ちまう。そうなるとますますヤバい状況になる」
「じゃあ、どうするのよ?」
ジルニトラがどうするか訊ねるとヴリトラはジークフリートとジャンヌを睨みながら黙り込んだ。ここで基地から脱出してしまえば次に潜入する時に守りは更に固められて潜入が難しくなる。かと言ってニーズヘッグ達に救援を求める事もできない。となると答えは一つしかない。
「コイツ等を倒してC4を爆破し、その後脱出するしかないだろう」
「・・・やっぱりそうなるのねぇ」
「だが、前にジークフリートと七竜将全員で戦って傷一つ付けられなかったのにたった四人で勝てるのか?しかも今回はジャンヌまでいるんだぞ?」
「そんな事言ってる場合じゃないだろう?どの道、アイツ等も見逃す気は無いようなんだし、やるしかない」
戦力に大きな差があるが逃げる事はできない。それならもう戦って勝つしかない、そう考えたヴリトラは森羅を抜いてジークフリートとジャンヌを見ながら構えた。ジャバウォックとジルニトラもそれしか道がないと考え、デュランダルとサクリファイスを構える。ラピュスも騎士剣を抜いて何時でも戦える態勢に入った。
「フッ、フフフフ、私達と戦うつもりか?やめておけ、お前達に勝ち目など無いぞ?」
「勝ち目が無いと言って降参すれば助けてくれるのか?」
「いや、私達にその気は無い」
「だったら戦うしかないだろうが!」
ジャンヌのふざけて態度にヴリトラは目くじらを立てながら言い返す。ジャンヌはそんなヴリトラを見て「やれやれ」と言いたそうに首を横に振った。
そんなジャンヌを見て歯を噛みしめて睨みつけるヴリトラの隣にラピュスが騎士剣を構えながら近寄って来る。
「ヴリトラ、落ち着け。お前は言ったじゃないか?戦場で冷静さを失ったら危険だと」
「・・・ああ、分かってる。ラピュス、お前も無茶をするなよ?コイツ等は今まで戦ってきた機械鎧兵士とは訳が違うんだ」
「分かっている」
ヴリトラの忠告を聞き真剣な顔で頷くラピュス。すると、二人の会話を聞いていたジャンヌがフッとラピュスの方を見て意外そうな顔を見せる。
「ラピュス?・・・・・・そうか、お前がメリュジーヌを倒したというレヴァート王国の姫騎士か?」
ジャンヌの言葉を聞いたヴリトラ達は一斉にジャンヌの方を見る。以前、レヴァート王国に潜入していたジャンヌ直属の機械鎧兵士であるメリュジーヌを一人の姫騎士が倒したという情報はブラッド・レクイエム社の中でも話題になった。ファムステミリアに機械鎧兵士、しかも幹部を倒せる人間がいるなど誰も想像しなかったからだ。
ラピュスは自分の事を知っているジャンヌを見つめながら鋭い視線を彼女に向ける。
「・・・私の事を知っているのか?」
「ええ。この世界に私の直属の機械鎧兵士を倒した者がいると聞いた時は耳を疑ったわ。だから興味が湧いてね、一度会ってみたいと思っていたの。でもそれがお前の様な小娘だったとは驚いたわ」
「フン、私よりも幼い外見をしたお前にそんな事を言われるとはな・・・」
「・・・フフフフ、七竜将と一緒にいるせいか随分と口が達者だな?」
挑発し合う二人の女戦士。一人は敵意と鋭い視線を向け、もう一人は余裕の表情で相手を見つめて笑う。ラピュスとジャンヌは今まさに目の前に立つ敵と火花をちらつかせていた。その様子を見ていたヴリトラ達も小さな緊張感を感じている。するとジャンヌはジークフリートの方を向き、こんな事を言い出す。
「ジークフリート、この娘は私が一人で相手をするわ。貴方は七竜将の相手をして」
「何?」
ジャンヌの言葉にジークフリートは意外そうな反応をし、ヴリトラ達は驚いて耳を疑う。ラピュス自身もジャンヌの予想外の言葉に目を見張って驚いていた。
「どういう事だ?」
「さっきも言ったでしょう?私はこの娘に興味が湧いたって。だから一度この娘と一対一で勝負をしてみたかったの」
「・・・成る程、要するに私に戦いの邪魔をされないよう七竜将の相手をしろと?」
「ええ」
「・・・フン、いいだろう。私もコイツ等との戦いを一人で楽しめるのだから文句は無い」
ジャンヌの頼みを文句一つ言わずに聞いたジークフリート。ジャンヌは小さく笑いラピュスの方を見る。しかし勝手に話を進められてヴリトラ達は納得するはずがない。
「ちょっと待て!勝手に決めるな!」
「ラピュス一人にジャンヌと戦わせるなんて、あたし達は認めないわよ!」
「・・・文句があるのなら私を倒して彼女を助けてやればいいだろう?・・・もっとも、それができればの話だがな」
「クウゥ!勝手な事言いやがってぇ!」
ヴリトラ、ジルニトラ、ジャバウォックはジークフリートを睨みながら怒りを露わにする。ジークフリートはコンテンダーを納めると愛用の超振動蛇腹剣であるバルムンクを抜き赤い目を光らせた。
「さぁ、どうする?早くあの娘を助けたいのなら三人同時で戦った方がいいぞ?一対一でも戦い勝つ自信があるのなら一人ずつでも構わない」
まるであざ笑うかのようにヴリトラ達を見つめるジークフリート。しかし、それだけジークフリートには余裕があるという事にヴリトラ達は感じ取っていた。今の状況ではラピュスを助けに行くのは難しい。つまり、ラピュスを確実に助けるにはジークフリートの言うとおり、彼を倒してからラピュスを助けに行くしかないと言う事だ。
「・・・どうするのヴリトラ?」
ジルニトラが小声で訊ねるとヴリトラはジークフリートを睨んだままゆっくりと口を動かす。
「・・・悔しいが奴の言うとおり三人で戦うしかない。奴等の力がどれ程のもの分からない以上、一対一で戦うのは危険だ。あと、三人で戦っている最中にラピュスを助けに行くチャンスがあれば誰かが残りの二人に奴を任せてラピュスの所へ急ぐ、と言う作戦で行く」
「分かったわ」
「了解だ」
ヴリトラの考えた作戦にジルニトラとジャバウォックは小声で返事をしながら頷く。そんな三人の会話を見ていたジークフリートは退屈そうな声を出した。
「作戦会議は終わったか?ならさっさとかかって来い。私は退屈なのがあまり好きではない」
「言われなくてもやってやるよ!」
三人はジークフリートを睨みながらそれぞれの得物を構え、ジークフリートも「やっとか」と言いたそうにバルムンクを両手で握りヴリトラ達を見つめる。いよいよヴリトラ、ジャバウォック、ジルニトラのジークフリートとの戦いが始まろうとしていた。
ヴリトラ達がジークフリートと向かい合っている頃、ラピュスも一人でジャンヌと向かい合っている。緊張を走らせるラピュスに対しジャンヌは余裕の態度でラピュスを見ていた。
「私は今までこの世界の戦士とは戦った事が無かった。だからどれ程の実力を持っているのかも分かっていない。せいぜいガッカリさせないように頑張ってね?」
「クッ!」
ラピュスはジャンヌを睨みながら騎士剣を構え直す。今まで戦った機械鎧兵士とは違う。感じた事の無い存在感と殺気が体にピリピリと伝わって来る。それだけでラピュスには自分とジャンヌとの力の差が広すぎるという事が理解できた。
冷汗を垂らしながらジャンヌを睨むラピュス。するとジャンヌは面白い余興を思いつき小さく笑う。
「ラピュスと言ったわね?貴方にチャンスを上げるわ」
「チャンス?」
「もし私に傷一つでも付ける事ができたら貴方達を見逃して上げる」
「何だと・・・?」
いきなり自分達を見逃すなどと言い出し、ラピュスはジャンヌを見つめながら驚く。
「部下達にはすぐに攻撃をやめさせ、この基地から逃がすと約束するわ。大森林の出口までの安全も保障する。どう?悪くない条件でしょう?・・・まぁ、貴方が私に傷をつける前に貴方が死んだり、七竜将が全滅してしまったらそれでお終いだけどね」
「それだけお前は自分の力に自信があるという事か・・・」
鋭い視線を向けるラピュスにジャンヌは微笑み返す。ラピュスは騎士剣を右手に持ち、左手で腰のハイパワーを抜くと銃口をジャンヌに向けて静かに深呼吸をする。
「・・・私一人ではお前を倒す事は絶対に無理だ。だが、傷を負わせるくらいならまだ可能性はある。ヴリトラ達と無事に脱出する為にも私は全力でお前と戦う!」
「フッ・・・傷を負わせる事ぐらいなら自分にもできると言いたそうだな?メリュジーヌを倒したぐらいで自分の力を過信していると・・・痛い目を見るぞ、小娘?」
幼い少女の姿をするジャンヌはギラリとラピュスを見つめながら笑う。そんなジャンヌの視線にラピュスは思わず寒気を走らせる。しかし、それでも生き残る為にラピュスはジャンヌと向かい合い騎士剣とハイパワーを構えるのだった。
ユートピアゲートの装置にC4を仕掛けるも起爆スイッチをジークフリートに破壊されてしまったヴリトラ達。更にジークフリートと一緒にいたジャンヌがラピュスと一対一の戦いを始めてしまう。一体どんな戦いがヴリトラ達を待ち受けているのだろうか。




