第二百十四話 マグンでの作戦会議 森林に棲みつく者
ノーティンク大森林の近くにあるマグンの町にやって来たヴリトラ達はカイネリアと再会する。到着してからいきなり騒動が起きたものの何とか町へ入ったヴリトラ達はカイネリアから詳しい情報を聞く事にした。
マグンの町にある集会場らしき建物、その周りには多くのセメリト王国の騎士達の姿があり周囲を見張っている。集会場の入口前にはジープとバンが止められており、町の住民達は遠くからそれを眺めて驚いていた。集会場の二階にある会議室ではヴリトラ達はカイネリア達と森林の事のついて話をしている。
「改めて、今回は我が国の為によく来てくれた。感謝する」
テーブルを挟んでカイネリアはヴリトラ達は頭を下げて礼を言う。彼女の後ろに立っている数人の騎士と兵士達も同じように頭を下げていた。
「気にしないでください。ブラッド・レクイエムが絡んでるとなると俺達が動かない訳にはいきませんしね」
「それで、現状はどうなっているのですか?」
ラピュスが現状を訊ねるとカイネリアは真剣な顔でテーブルの上に広げられている地図を見ながら説明を始める。ヴリトラ達もテーブルを囲んで地図を見下ろした。
「・・・例の建物が発見されたのは三日前、樵の話では金属製の柵で囲まれた広い敷地の中央に大きな建物が建っており、その周りにも小さな建物が幾つか建っていたらしい。そして広場の様な所にはヴリトラ殿達が乗って来た自動車に似た物が幾つも置かれてあったとか・・・」
「広い敷地の中に建物か・・・」
カイネリアの話を聞いてヴリトラは難しい顔で腕を組み考え込む。
「・・・俺は勘違いをしていたようだ。建物って言うからてっきり森の中にドンと建物が一つ建っていたのかと思ったんだけど・・・」
「どうやらあるのはデカい基地の様だな」
ヴリトラの後ろに立っているニーズヘッグが同じように難しい顔で呟く。周りにいるリンドブルム達もニーズヘッグの方を見ながら真剣な顔をしている。
「それじゃあ、此処に来る途中で見たアパッチもその基地に・・・」
「あるって事になるわね。まったく、今回はちょっと厄介な仕事になりそうだわ・・・」
リンドブルムとジルニトラがアパッチの事を話しながら基地の戦力を計算する。戦車とは違い空を飛ぶ事のできるアパッチが敵側にある以上は慎重に作戦を考えないといけない。ヴリトラ達は更に難しい顔をして考え込んだ。
七竜将が難しい顔をしているのを見ていたラピュスはカイネリアの方を向いて他の情報を確認した。
「それで、偵察に向かった騎士達は・・・」
「・・・いや、まだ戻っていない。これだけ時間が経って戻って来ないとなると、もう彼等は・・・」
最初に偵察に向かった一個小隊は未だに戻らず、カイネリアはもう彼等は生きていないと考えていた。ラピュス達もブラッド・レクイエム社に襲われた時点で彼等が無事ではないと考えていたが、心のどこかで生きているかもしれないと考えていたのだ。だが、彼女達のそんな小さな願いも無情に砕かれた。
「・・・彼等の為にも、私達が絶対にその基地を破壊します」
「ありがとう、ラピュス殿」
「カイネリア殿、今はできるだけ情報が欲しいのです。その基地や森林に関する事をできるだけ教えてください」
「分かった」
ラピュスの頼みにカイネリアは力強く頷きながら返事をする。ラピュスの後ろで話を聞いてたラランとアリサも真剣な顔で二人の会話を聞いており、七竜将もフッと自分達が考え込んでいた事に気付き、情報確認の頭を切り替えた。
地図に描かれている森林を指差してカイネリアは森林の事を説明し始める。植物の種類、人が通れそうな道、森林の構成など知っている事を全てヴリトラ達に説明していった。
「この森林はかなり広い。このマグンの町の倍以上の広さがあり、高台、川、広場といった様々な場所がある。基地があったのは森の中央にある大きな高台だったと樵が言っていた」
「まぁ、基地を作るなら敵の接近にすぐ気付けるようにできるだけ高い所に作るよな。増してや周りが木で囲まれているんだから」
地図を指でなぞりながら説明するカイネリアと地図を見ながら腕を組んで納得するヴリトラ。周りでもラピュス達が地図を見ながら話を聞いている姿がある。
「ノーティンク大森林は広いだけじゃなく、あちこちに似たような光景があり非常に迷いやすい。だから幽閉の森などと呼ばれているのだ」
「似たような光景?」
「木や岩の位置、川の形などそういった物が殆ど同じ様になっているんだ。だから『此処は前に通った事があるぞ』と感じる事が多い。見分けるには目印を付けるか周りに生えている草や花の様な細かい物を覚えておくしかないな」
「また、面倒な場所だなぁ・・・」
「同じ様な光景が幾つもあるなんて、まるでデジャビュですね・・・」
更に森林が複雑な場所である事を知ってヴリトラとリンドブルムは困り顔になった。
「だけど、そんなに迷いやすい所なのにどうして樵や森林で作業をする人達は迷わないのかしら?」
「確かに変だよねぇ?」
森林で仕事をしている者達がなぜ森林に入って迷わずに無事に出て来る事ができるのか不思議で仕方がないジルニトラとファフニール。周りのヴリトラ達も同感なのか二人を見ながら不思議そうな顔を見せていた。そして一同は一斉にカイネリアの方を向いて「なぜ?」と目で訊ねる。それを見たカイネリアは地図を見ながら森林を指差す。
「あの森林には地下通路があってその地下を通って樵達は目的地へ向かうんだ。勿論、その通路の出入口は隠し扉になっている為、普通の人間では見つける事はできない」
「成る程ねぇ」
「それを上手く使えばブラッド・レクイエムの奴等の目を欺く事もできるかもしれないな・・・」
「ああ、可能かもしれない」
ジルニトラと隣に立つオロチが基地攻略に使えないかと考え、カイネリアはそれに同意する。
「他には何かないのですか?危険なモンスターが棲みついているとか?」
「いや、普通の動物達が棲みついているくらいだ・・・ただ・・・」
「ただ?」
途中で口を止めるカイネリアにラピュス達は小首を傾げた。カイネリアは目を閉じて黙り込み、しばらくすると目を開いてラピュス達の方を見る。
「・・・実はあの森林には一匹だけとんでもない生物が棲みついているんだ」
「とんでもない生物?」
「正体は分からない。ただ、森林の木を多く切り倒したり、動物達を狩ろうとする者達に恐ろしい声で語りかけて警告をするらしい。そして警告を無視した者には容赦なく攻撃を仕掛けるとか・・・」
「そんな生き物がいるんですか?」
「ああ、まだ誰もその姿を目にした事が無いらしい・・・」
森林に棲みついている謎の生物、新たな問題にヴリトラ達の表情は歪む。
「でも、人間の言葉を話せる生き物なんですから、そんなに危険な存在じゃないんじゃないんですか?」
「それはなんとも言えない。その声があまりにも恐ろしかったから逆らえば殺されると声を聞いた者達は言っていたらしいが・・・」
「フゥ~ン・・・だけど、そんな恐ろしい生き物がいるのにどうしてブラッド・レクイエムの連中はその森に基地なんて作ったのかしら?下手をすれば自分達もその生き物の襲われるかもしれないのに」
なぜブラッド・レクイエム社がノーティンク大森林に基地を設立したのか、その理由が分からずに考え込む。確かにジルニトラの言っている事は最もだった。ヴリトラ達も一斉に考え込んだ。するとリンドブルムがフッと顔を上げる。
「・・・もしかしてその生き物、ブラッド・レクイエムが退治しちゃったのかもしれないよ?」
「ブラッド・レクイエムが?」
リンドブルムの想像にニーズヘッグがリンドブルムを見下ろしながら訊き返す。リンドブルムはニーズヘッグの方を向いて頷く。
「うん、だってアパッチや大量の銃火器をアイツ等は持ってるんだよ?その生き物を退治する事ぐらい簡単だと思うし・・・」
「確かにアイツ等なら自分達の基地がある森にそんな面倒な生き物がいると分かれば放っておかないだろうな」
「退治するか、もしくは捕獲して実験材料にするかのどちらかだろうな」
ニーズヘッグとジャバウォックがブラッド・レクイエム社がその生物をどうするかを考えながらブツブツ言い、ヴリトラ達もブラッド・レクイエム社と森林に棲みついている謎の生物の事で頭を悩ませた。
「カイネリア殿、その生物は森を荒らしたりする者に警告をするのですよね?」
「ああ、今までの情報からだとそう言う事になっている。まぁ、確信はできないがな・・・」
「でしたら、森に入りブラッド・レクイエムの基地を調べる私達には攻撃を仕掛けて来る可能性は低いと言う事でしょか?」
「うむ・・・恐らくそうだろうな」
七竜将が考え込んでいる中、ラピュスはカイネリアに謎の生物の事について訊ねる。その謎の生物が自分達にとって危険な存在になる可能性が低いと言う事が分かっただけでもラピュス達にとっていは有力な情報だった。
「なら、私達はブラッド・レクイエム社の基地を調べ、それを破壊する事に集中すればいいと言う事になりますね」
「ああ。だが、それでも油断しないでくれ?その生物の正体が分からない以上は何を考え、何をして来るのか分からないのだからな」
「ハイ!」
カイネリアの忠告を聞いてラピュスは力強く返事をする。そんな話をしながら情報の確認と作戦会議は終わり、ヴリトラ達は出発の準備に入るのだった。
数時間後、準備を終えたヴリトラ達はジープとバンに乗って再び町の正門前にやって来る。装備と荷物の確認を終え、後は開門を待ち森林に向かって出発するだけだった。ジープの隣でヴリトラは最後の確認をしており、その隣ではラピュスがマグンの町の周辺地図を見て森林の位置を調べている姿がある。
「よし、後は出発するだけだな。ラピュス、ノーティンク大森林までの距離は分かるか?」
「此処から森林までは4Kある。自動車ならそんなに時間は掛からないはずだ」
「ああ、4K程度なら二十分くらいで着くだろう」
「森林に着いたらどうするんだ?」
「例の樵達が知っている地下通路を通ってできるだけ敵に気付かれないように基地に近づく。その後は基地に潜入して爆薬をセットする」
森林に着いた後の手順を確認するヴリトラとラピュス。そんな時、ヴリトラ達の下へカイネリアは走って近寄って来る。その手には丸めた羊皮紙が握られていた。
「よかった、まだ出発してなかったんだな」
「カイネリアさん、どうしたんです?」
「これを渡そうと思ってな」
カイネリアは持っていた羊皮紙をヴリトラに手渡し、ヴリトラは羊皮紙を広げて中を確認する。隣にいたラピュスも羊皮紙を覗き込んだ。そこには何やら迷路の様な複雑な道が細かく描かれてあった。
「これは?」
「森林にある地下通路の地図だ。言い忘れていたのだが、地下通路にはどの道が何処に繋がっているという目印のような物は一つも無いのだ。樵達は道を頭に叩き込んでいるが、初めて使う者は地図がないと地下通路で迷ってしまうぐらい複雑にできているのだよ」
「そ、そうなんですか・・・」
「これは一番新しい地図だ。だから道が間違っていたり、使えなくなっていると言う事はないだろう。持って行ってくれ」
「ありがとうございます」
地下通路の地図を受け取ったヴリトラはカイネリアに礼を言いジープに乗り込んだ。ラピュスもカイネリアに軽く頭を下げて挨拶をし、自分の乗るバンに乗った。
「・・・もう準備は終わったのか?」
「ハイ、何時でも行けます」
「よし・・・開門しろ!」
全員が自動車に乗り何時でも出発できるのを確認したカイネリアは正門前にいる兵士に向かって大きな声を出す。カイネリアの指示を聞いた兵士は近くにある木製のレバーを力一杯引く。すると正門がゆっくりと動き出し門が開いて行く。やがて門が完全に開くと先頭のジープがゆっくりと走り出し、その後に二台のバンが走って後に続く。三台の自動車が出発するのを見届けたカイネリアは目を閉じて小さく俯く。
「・・・無地に帰って来てくれ。お前達にはまだ前の事件での礼もしていないのだからな」
カイネリアは呟きながらヴリトラ達の無事に帰るのを心から願う。周りにいる他の騎士や兵士達も走って行く自動車を見えなくなるまで見守っていた。
マグンの町を出発してから二十分後、ヴリトラが予想した通りの時間でヴリトラ達はノーティンク大森林の入口前に到着した。入口は大きく、周りは立派な樹木に囲まれている。自動車を降りてその光景を目にしたヴリトラ達は前に行ったフォルモントの森を思い出す。
「此処がノーティンク大森林か・・・」
ヴリトラが入口を見上げながら森林の大きさに驚く。周りでもラピュス達が同じ様な顔をして入口を見上げていた。
「前に行った事のあるフォルモントの森を思い出すね?」
「ああ、だがフォルモントと違うのは此処は比べものにならないくらい広く、謎の生物が棲みついているって事だ」
驚くファフニールの隣でジャバウォックがフォルモントの森との違いを口にする。ヴリトラ達はブラッド・レクイエム社の基地を見つける前にその謎の生物と遭遇して騒ぎになる事を恐れていた。そうなるとブラッド・レクイエム社にも自分達の存在が気付かれてしまうからだ。
「・・・その謎の生物、本当に大丈夫なのかしら?あたし達を見て襲ってきたら面倒よ?」
「大丈夫ですよ。カイネリア殿も森を荒らす人以外は襲わないって言ってたじゃないですか?」
「そんな事は言っていない。襲ってくる可能性が低いと言っただけだ・・・」
「うう・・・」
「ちょっとオロチ、あまりアリサを脅かしちゃダメよ?」
オロチの言葉にアリサの表情が曇り、二人の会話を聞いていたジルニトラはオロチに注意する。
「事実だろう?現にその生物の情報は何も無いのだ。どんな種族でどんな性格なのかも全く分からん。注意をしておくに越した事はない・・・」
「そりゃあそうだけど・・・」
「ハイハイ、二人とも話はそこまでだ」
ジルニトラとオロチの方を向いてパンパンと手を叩いて話を終わらせるヴリトラ。一同は再び入口を見上げて鋭う表情になる。
「確かにオロチの言うとおり、注意はしておいた方がいい」
「だけどさぁ、ヴリトラ。ブラッド・レクイエムがこの森林に基地を作ろうとした時にその生物はブラッド・レクイエムを攻撃しなかったのかな?」
「いや、多分しただろうな。でも、アイツ等の予想以上の力にその生物は退散したんだろう。もしくは殺されたか・・・」
「それはありえるかもね・・・」
ヴリトラとリンドブルムは入口を見たまま話をしていると、ジャバウォックが大きなバッグを担いでヴリトラとリンドブルに声を掛けて来た。
「とりあえず、森林に入ろうぜ?その生物が生きていようがいまいが、何も起こらずに基地へ近づくのが一番なんだからな」
「確かにそうだね」
「よし、それじゃあ、早速行きますか!」
ヴリトラ達はジープとバンを目立たないところに隠して必要な荷物を持ち森林へと入って行く。風で木は揺れて葉がチラチラと散る。それはまるで何かの嫌な予感が起きる前の前兆の様だった。
森林に入ってから数分後、森林の中を固まって進んで行くヴリトラ達。ヴリトラが先頭を歩き、ラピュスがその後ろで地図を見ながら地下通路の入口の位置を調べている。
「ラピュス、地下通路の入口は何処なんだ?」
「ちょっと待ってくれ・・・・・・地図によるとこの辺りに地下通路への入口がある洞穴があるみたいなんだが・・・」
「洞穴ねぇ・・・」
「そんなの何処にもないぞ」と言いたそうな顔で周囲を見回しながら歩くヴリトラ。リンドブルム達も周りを見回して洞穴を探している。すると、リンドブルムがピタリと足を止めた。
「ねぇ、あれがそうじゃない?」
リンドブルムが一点を指差してヴリトラ達に声を掛ける。ヴリトラ達に立ち止まってリンドブルムが指差す方を見た。100m程真っ直ぐ行った所に洞穴があり、それを見たラピュスは地図と洞穴を交互に見る。
「・・・そうだ、あれだ。間違いない」
「そうか。よし、それじゃあ早速行くぞ!」
ヴリトラ達は木々の間を走り洞穴へ向かって行った。
洞穴の前まで来ると、遠くで見るより大きな穴をヴリトラ達は見上げた。
「此処に地下通路への入口が・・・」
「見たところ、ただの洞窟にしか見えないけどな」
「・・・熊でも棲みついてそう」
ニーズヘッグとリンドブルムの隣に立っているラランが洞穴の奥を見つめて小さな声で言う。確かに洞穴の奥は暗く熊の様な大きな動物が棲みついていそうな雰囲気だった。オロチが洞穴の周りを見渡すと洞穴のすぐ隣の小さな木の柱が立っており、そこにランタンが掛けてあるのを見つける。オロチはその柱に近づきランタンを手に取った。
「これで洞窟の中を照らすようだ・・・」
「そうか。ランタンがあるならライトを使う必要もなさそうだな。電池が節約でき・・・」
小さく笑っていたヴリトラが突然口を止めて洞窟の奥を鋭い目で見つめる。そして左手で森羅を掴み何時でも向けるようにした。
「ヴリトラ、どうした?」
「・・・皆、気を付けろ。洞窟の中に何かいる」
「何?」
「ま、まさか、本当に熊が?」
ラピュスとアリサがヴリトラの言葉を聞き洞穴の方を見ながら騎士剣を手を掛ける。リンドブルム達も一斉に武器を取り、洞穴の方を向いて戦闘態勢に入った。するとヴリトラは森羅を少しだけ鞘から抜いて更に目を鋭くする。
「・・・いや、この気配、熊にしてはデカすぎる」
「ああ、こりゃあ動物じゃねぇ。モンスターだな」
洞穴の奥からする気配を感じてヴリトラとジャバウォックはその正体が熊ではない事に気付く。ラピュス達も熊よりも大きい、しかもモンスターだと聞いて一つの答えに辿り着いた。
「もしかして、この中にいるのは・・・」
「・・・謎の生物」
森林に棲みつき、森林を荒らす者に襲い掛かる謎の生物がいる。アリサとラランは騎士剣と突撃槍を構えた。ヴリトラ達も洞穴を見つめて意識を集中させている。そして暗い奥から赤い大きな目が二つ光った。
ノーティンク大森林にやって来たヴリトラ達は早速地下通路の入口である洞穴を見つける。しかしその洞穴には何かが棲みついており、ヴリトラ達はその正体が森林に棲みついている謎の生物と確信した。ブラッド・レクイエム社との戦いを前にいきなり大きな問題と出くわしてしまう。




