第二百話 会談前の不安 提案された武装解除
パリーエとの手合せに勝利したヴリトラだったが、いまいちパリーエ達から信用されていない様子。そんな複雑な状態のままヴリトラ達は屋敷で一夜を過ごすのだった。
翌朝、朝食を済ませたヴリトラ達の下にザクセンが同盟会談が行われる時間や場所を知らせる為に訪ねて来た。エントランスの中央でザクセンはヴリトラとラピュスの二人と向かい合っている。
「昨日は何でもパリーエ王女と手合せをしたそうじゃな?」
「あら、もう耳に入ったんですね・・・」
困り顔のザクセンを見てヴリトラは苦笑いを見せて後頭部を掻いた。その隣でラピュスも「まいったなぁ」と言いたそうにザクセンから目を逸らしている。
「同盟会談を前に問題を起こす様な行動は控えてくれ・・・まぁ、今回はパリーエ王女がご自分からお主達に頼んだみたいだし、何も問題ないから良しとしよう」
「すんません・・・」
「申し訳ありません・・・」
勝手に行動した事にヴリトラとラピュスは頭を下げて謝罪する。
「ただ、パリーエ王女がヴリトラと手合せした事が原因かどうか分からんが、今朝方、ストラスタ公国の使いの者が来て会談において一つの提案を出された」
「提案?」
「うむ、会談の際、両国の護衛は全員武装を解除した状態で会談に参加するとの事だ」
「武装解除ですか?」
「今回の会談は敵対していた国の者同士が会談をする為、護衛が最低限の武装をする事を許されていたのだが、武装をした状態だと互いに緊張したりして会談に集中できなくなるかもしれないと使いの者は言っていた」
「ですが、それでは護衛の意味が無いのでは?」
ラピュスが武装解除の状態で会談に参加する事に意味が分からずに難しそうな顔でザクセンに言った。ヴリトラは腕を組みながら少し俯いて武装解除の理由を考えている。
「武装を解除するのは陛下達と共に会談に参加するものだけで、屋敷の外や会談が行われる部屋の外で待機している者達は武装を解除しなくてもよいらしい」
「つまり、武装を解除するのは陛下と共いる者達だけ、と言う事ですか?」
「その通りだ」
互いに敵だった者達から身を守る為に武装をする事にしていたのに突然武装を解除すると提案して来たストラスタ公国にラピュスは不審に思う。ザクセンもその事を変に思っていたが、ヴァルボルトやパティーラムはそれを了承したので従うしかない。
「それから、会談に参加できる護衛は六人までとの事だ。残りは外で待機させると言う事になっている」
「六人まで・・・」
「うむ、即ち儂とヴリトラを含めてあと四人までと言う事になるな」
「・・・それで残りの四人は?」
「まだ決まっておらん。儂はヴリトラ以外にあと二人ほど七竜将の中から選びたいと思っておる」
ザクセンはヴリトラの他のあと二人の七竜将のメンバーを入れたいと考えてヴリトラの方を向く。ヴリトラは未だに何かを考えており二人の方を見ずにずっと俯いている。
「・・・おい、ヴリトラ。聞いてるか?」
「・・・ん?ああぁ、悪い。ちょっと考え事をしててな」
「何を考えてたんだ?」
「突然武装解除をした理由さ」
「解除した方がお互いに会談がしやすくなるからだとザクセン殿は説明したじゃないか」
「本当にそうかな?」
「何?」
「どういう事だね?」
ヴリトラの言葉にラピュスとザクセンは訊き返した。ヴリトラは腕を組むのをやめて真剣な顔を見せて二人の方を見る。
「もし本当に会談をし易くする為なら何で最初から武装を解除した状態で会談をする事にしなかったんだ?」
「だからそれは前に敵対していた者同士だったから相手を警戒する為に・・・」
「それなら武装を解除して会談をする必要が無くなっちまう。警戒している相手と緊張せずに会談を進める為に武装解除する、矛盾してると思わないか?」
「確かにそうじゃな・・・」
ザクセンはヴリトラの話を聞いて腕を組み難しい顔を見せる。ラピュスも小首を傾げながらストラスタ公国の不可解な行動に疑問を持つ。
「武装を許可していたのに今朝になって双方の武装を解除した状態で会談を進めると知らせに来た・・・何か裏があるかもしれない」
「ストラスタ公国が何かを企んでおると言いたいのか?」
「勿論、確証はありません。ですが、彼等が俺達に何かを隠している事は間違いないでしょう・・・」
「隠し事じゃと?」
「ええ・・・」
ヴリトラは再び難しい顔になって考え込む。ストラスタ公国が何を隠しているのか、それが分からずにヴリトラは黙り込む。ラピュスとザクセンもヴリトラを見つめながらストラスタ公国が何を隠してるのかを考え出した。
(武装解除を知らせに来たのは今朝だとザクセン隊長は言っていた。つまり、ストラスタ公国が武装を解除する事を考えたのは俺達がこの町に来てから今朝までの間って事になる。その間にストラスタ公国側が武装を解除して会談を進めようと考える様な出来事があったのなら・・・・・・んん?)
ふとヴリトラは何かを思い出して顔を上げる。そしてエントランスを見回しながら、昨日ここでパリーエと手合せした事を思い出す。
(パリーエ王女は俺達が脅威になるのかどうかを確かめる為に手合せを申し出た。そして彼女は俺の強さとオートマグの様な銃器を俺達が使う事を知り帰って行った。もしこれが原因で武装を解除して会談を進めようとしたのなら、会談中に何がトラブルが起きても銃器を持たない俺達を対処する事はできる・・・いや、どれでも俺達機械鎧兵士の身体能力は高く、素手でも相手の護衛程度なら簡単に倒せる。だが、もしストラスタがそれも計算していると考えれば・・・)
ひたすら頭の中で情報を整理して考え続けるヴリトラ。しばらく考えていると、ヴリトラは何かに気付いたのは右手の指をパチンと鳴らした。
「・・・もしかすると」
「ヴリトラ、どうした?」
ラピュスが不思議そうにヴリトラを見て訊ねる。
「分かったかもしれねぇんだ。ストラスタ公国が何を考えているのか」
「本当か?」
「ああ、もしかしたら彼等は・・・」
ヴリトラはそう言って自分の出した答えをラピュスとザクセンに話した。それから二人はヴリトラの話を聞いて、信じられない様な顔を見せるも、真面目に話すヴリトラの話を最後まで聞く。
「・・・これが、俺の考えたストラスタ公国の考えです」
「ま、まさか、そんな事を・・・」
「ヴリトラ、それはありえんと思うぞ?」
「俺も正直、間違いであってほしいと思ってます、ですけど、状況からしてそれが一番あり得る答えなんですよ」
「しかし、もしそれば間違いであれば、最悪両国の中は再び悪化する可能性が・・・」
「それは俺の考えが当たっていたとしても同じ事だと思いますよ?」
「うう・・・」
ヴリトラの言葉にザクセンは言葉を詰まらせた。間違っていても当っていたとしても両国の関係が悪化するという事にザクセンとラピュスは固まる。
「最悪の事態だけでも避けられるようにしないといけない・・・ザクセン隊長、貴方はこの事を陛下に伝えておいてください。そうすれば最悪の事態だけは避けられるかも・・・」
「・・・・・・分かった、伝えておこう。しかし、もし間違いだったら、お主も責任を取る事になるぞ?」
「覚悟してます」
ザクセンの忠告にヴリトラは真剣な顔で頷く。ラピュスは心配そうな顔でヴリトラを見ていた。
「では、儂は陛下のところへ戻る。お主達も準備をしておいてくれ。会談は『虹色亭』と呼ばれる屋敷で行われる。時間は十時からじゃ、後で迎えをよこそう」
そう言ってザクセンは屋敷を後にした。残ったヴリトラとラピュスは向かい合って今後の事について話を始める。
「よし、俺達も準備に入るぞ?ラピュス、食堂に皆を集めてくれ。そこで今の事を皆に伝えて段取りを決める」
「分かった」
二人は二手に分かれて屋敷中にいる仲間達を食堂に集め、先程ヴリトラはラピュスとザクセンに話した事をリンドブルム達に説明する。それを聞いたリンドブルム達は驚きと意外な顔で話を聞く。信じられないと言う者もいれば、可能性はあると口にする者もいる。ヴリトラとラピュスは話をしながら最悪の結果の事も全員に話し、それを聞いたリンドブルム達は驚愕の顔を浮かべ、「それだけは阻止しなくては」と言うように反応を見せた。それから一同は最悪の結果にならない様にはどうすればいいのかを話し合い、同盟会談の間の段取りを決めていく。
しばらくして、迎えの者が屋敷にやって来てヴリトラ達も会談の会場である虹色亭へ出発する。馬に乗るストラスタ公国の騎士に案内されてヴリトラ達はジープに乗って後をついて行きながら街道を進んで行く。ジープにはヴリトラ、ジャバウォック、ジルニトラ、オロチが乗っており、その後ろからラピュスとアリサが馬に乗ってついて来ていた。ジープを運転するヴリトラの隣でジャバウォックが腕を組みながら周囲を見回し、自分達を見て目を丸くする町の住民達を見ている。
「相変わらずジロジロ見られてるな・・・」
「まぁ、珍しいもんだからな・・・」
ジープを走らせながらヴリトラは苦笑いを見せる。するとジャバウォックはふとヴリトラの方を向いた。
「・・・なぁ、ヴリトラ。あの話、本当なのか?」
「・・・可能性は高い」
「だけどよぉ、確信できる程の根拠はないんだろう?」
「そうよ、もし間違いだったらレヴァート王国の立場は悪くなるのよ?」
後部座席で話を聞いていたジルニトラは二人の会話に加わる。ヴリトラは前を向いたまま真剣な顔で口を動かした。
「確かにそうだが、もし俺の考えが正しかったら同盟を組んでもレヴァート王国の立場がヤバくなる可能性だってある」
「マジかよ?」
「そうならないようにする為にも、確かめる必要がある」
「ストラスタ公国がヴリトラの考えた通りの行動を取っているのかをか・・・」
オロチが呟き、それを聞いたヴリトラは頷く。ジャバウォックとジルニトラは複雑な顔でヴリトラを見ている。
しばらくしてヴリトラ達は会談の会場である虹色亭の前にやって来た。ヴリトラ達が借りていて屋敷よりも大きく、広い庭にはレヴァート王国の黄金近衛隊とストラスタ公国の白薔薇戦士隊の騎士達が並んで立っていた。屋敷の入口の前にはパリーエと五人の姫騎士が立っており、その中にはポーリーとヴィクティの姿もある。ヴリトラ達は屋敷の前でジープと馬と停めてゆっくりと降りた。そのまま出迎えてくれたパリーエ達の下へ歩いて行き、彼女達の目の前で立ち止まった。
「おはようございます、パリーエ王女」
「ああ、おはよう。昨日は色々とすまなかったな?」
「ん?何で謝るんですか?貴方は国の為に俺に手合せを申し出た、何も悪い事はしてないじゃないですぁ」
「・・・フッ、そう言ってもらえると少しは気が楽になる。ところで、お前の仲間はそこのいる三人だけか?」
パリーエはヴリトラの後ろにいるジャバウォック達を見て訊ねる。
「ええ、他の三人はラピュスの遊撃隊と一緒に残っています・・・何か遭った時の為にね」
「・・・何か遭った時?」
「フフ、気にしないでください」
ニッと笑いながら言うヴリトラをパリーエは怪しむかの様にジッと見つめる。後ろにいる白薔薇戦士隊も同じ様な顔をしていた。
「・・・まぁよい。既に陛下達は会談室でお待ちだ。わらわ達も行くとしよう」
「ハイ」
パリーエに案内されて屋敷の中へ入って行くヴリトラ達。するとジャバウォックだけ立ち止まりヴリトラに声を掛けた。
「ヴリトラ、俺は此処に残った屋敷の外を警備する。会談の方は任せたぞ」
「OK」
「アリサ、お前も此処に残ってジャバウォックと一緒に警備に付け」
「ハ、ハイ」
ラピュスがアリサにジャバウォックと共に警備に着くよう伝えてヴリトラ達と屋敷の中へ入って行く。玄関の扉が閉まるとジャバウォックとアリサは玄関前に立ち屋敷の周囲の警戒を始める。周りの黄金近衛隊や白薔薇戦士達の騎士達も視線だけを動かして二人をジッと見ていた。
パリーエに案内されて屋敷の中を進んで行くヴリトラ達。その後ろを五人の白薔薇戦士隊の姫騎士がついて行く。廊下はとても静かでメイドなどの姿は見当たらない。やはり重要な会談が行われている為、関係者以外は屋敷から出て行ってもらっているのだろう。
「ところでパリーエ王女、一つ訊きたい事があるんですけど・・・」
「何だ?」
「どうして今日になって武装を解除した状態で会談を進めようと?」
ヴリトラの問いにパリーエは足を止める。突然足を止めたパリーエに後をついて来ていたヴリトラ達も足を止めた。パリーエはゆっくりと振り返りヴリトラ達の方を見る。
「聞いておらんのか?互いに相手国が武器を持っていると緊迫した空気になる故に落ち着いて会談が進められるようにする為だ」
「それは聞いています。ただどうしていきなりそうなったのかなぁ、と思いましてね」
「お前!私達が何かを企んでると言いたいのか!?」
二人の話を聞いてたポーリーがヴリトラを睨みながら口を挟んできた。ヴリトラ達はポーリーの方をゆっくりと向き、彼女をジッと見つめた。
「別にそんな事は言ってませんよ・・・それとも何かそう思われる様な心当たりがあるんですか?」
「なっ!そ、そんな事は・・・」
動揺を見せるポーリーを見てヴリトラ達は「やはり何かある」と言いたそうな顔をする。ヴリトラはチラッとパリーエの方を向くと、パリーエもどこか落ち着きの無いような素振りを見せていた。
「・・・パリーエ王女、会談を始める前にお互いに身体検査をしませんか?」
「し、身体検査?」
ヴリトラの提案を聞いたパリーエは驚きの態度を見せる。
「ええ、最初は武装を許可していたのに突然武装を解除した状態で会談をするなんて言われれば誰だって不服に思うでしょう?もしかしたら、武器を隠し持っているかも・・・」
「な、何!?」
「ですから、互いに武器を隠し持っていないかをチェックする為に身体検査を・・・」
「ちょ、ちょっと待て!」
突然パリーエはヴリトラの話を止める。その表情は明らかに動揺しており、まるでこれ以上ヴリトラの話を進めてはマズイと止める様に見えた。
「わ、わらわ達が武装を解除して会談を進めようと提案したのだ。そのわらわ達が武器を隠し持っていると言いたいのか?」
「いえ、俺は信じていますよ?ただ、片方だけが身体検査をされてもう片方がしないと言うのはちょっと・・・」
笑顔でそう言うヴリトラ。その顔を見てパリーエは汗を垂らしながら固まっている。明らかに身体検査をされては困るという事を現していた。
(・・・こりゃあ、俺の読みは当たったか?)
少しだけ目を鋭くして心の中で呟くヴリトラ。ジルニトラやオロチも同じように周りの姫騎士達を鋭い目で見つめている。ラピュスは廊下の空気の重さに少し驚きの顔を見せていた。
「・・・オロチ!」
ヴリトラの合図でオロチは素早くパリーエの背後に回り込む。突然オロチが動いた事でパリーエや姫騎士達は驚きオロチの方を見る。するとオロチは再び素早く動いて元の位置に戻った。
「見ろ・・・」
オロチはそう言って手に持っている物をヴリトラに見せる。それは鞘に納めてある短剣だった。それを見たパリーエは驚き、慌てて自分の背中に手を回し、そこにあるはずの物が無くなっている事に気付く。
「そ、その短剣は・・・」
「お前の腰に隠してあった・・・」
驚くパリーエを鋭い目で見つめながら低い声を出すオロチ。実はパリーエは短剣を前から見えない様に腰に隠し持っていたのだ。後ろからはマントで隠してある為、直接マントをめくらない限り見つける事はできない。だが、オロチは隠してあった短剣をアッサリと抜き取ってしまった。
短剣が見つかった事で更に動揺を見せるパリーエ。ヴリトラはジト目で腕を組みながらパリーエの方を向く。
「・・・どういう事ですか?武装を解除して会談を進めようと言い出したのはそちらですよ?それなのに本当に武器を隠し持っているとは・・・」
ヴリトラが気にしていた事というのは武装を解除したという状態でストラスタ公国が武器を隠し持って会談に参加するのではないかという事だった。自分達が武装を解除した状態で会談に参加し、もし問題を起こして来れば武器を隠し持っているストラスタ公国が有利になる。つまり、ストラスタ公国は会談中に戦闘が起きるような事があれば確実に自分達が勝てるように保険として武器を隠し持っていたのだ。
「疑ってはいましたけど、まさか本当にこうなるなんて、少しガッカリしました・・・」
「い、いや、その、これは・・・」
「パリーエ王女が持っているという事は・・・」
ヴリトラはチラッと姫騎士達の方を向く。視線が自分達に向けられて一瞬驚く姫騎士達。ヴリトラはしばらくジーっと彼女達を見つめている。そして彼女達はその視線に耐えられなくなったのか、背中に手を回して後ろに隠してあった短剣を見せた。
「全員持っていたか・・・他には持っていないでしょうね?」
再びパリーエの方を向いて訊ねるヴリトラ。パリーエは「うんうん」と頷き、ヴリトラは目を細くしたままパリーエの頭から爪先までを見下す。
「オロチ、ジルニトラ、彼女のブーツを調べろ」
ヴリトラが二人にパリーエのブーツを調べるように指示を出し、二人は言われたとおりに彼女のブーツを調べる。すると両足のブーツの中から小さなナイフが一本ずつ出てきた。
「パリーエ王女・・・?」
「こ、これは陛下をお守りする為の最低限の装備として・・・」
「へぇ~?・・・ちょっと右腕を伸ばしてみてください」
「いいっ!?な、なぜそんな事を・・・」
「いいから伸ばせって言ってるんだぁ!」
「ハ、ハイ!」
今まで敬語を話していたヴリトラにいきなり怒鳴られてパリーエは驚きながら言われたとおり右腕を伸ばした。オロチはパリーエの右腕の袖をめくる。すると、服の下からまた小さなナイフが見つかった。
「やっぱり隠しナイフか」
「いくらなんでも最低限を通り越してるわね」
「こうなったら装備を全部外して徹底的に調べるしかないな」
「な、何ぃ~~!?」
ヴリトラのとんでもない言葉にパリーエは思わず声を上げた。結局ヴリトラ達は会談の会場へ行く前に近くの空き部屋へ立ち寄り、身体検査をする事になったのだった。
いよいよ同盟会談の日が訪れた。色々な不安がよぎる中、ヴリトラ達は会場となる虹色亭にやって来るが、いきなりパリーエ達と間で問題は発生。果たして無事に会談を始められるのだろうか。




