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機械鎧(マシンメイル)は戦場を駆ける  作者: 黒沢 竜
第八章~消えていく隣国の剣~
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第百五十九話  ドリアードの猛攻! 迫り来る水の刃

 マービングと同行していたリンドブルム達は平原を抜ける直前にドリアードの率いるブラッド・レクイエム社の強襲部隊と接触する。開戦早々セメリト王国の騎士隊の兵士達は全員殺され、残ったのは騎士達だけとなってしまう。その残った騎士達だけは必ず守ると七竜将はドリアードに言い放つのだった。

 ドリアードと八人のBL兵、そして上空をホバリングしているヴェノムを前にリンドブルム達は武器を構えて相手の出方を待つ。向かい合っている状態では先に動いた方に一瞬の隙ができる。お互いにその一瞬の隙を探っているのだ。


「・・・・・・」

「どうした?攻めて来ねぇのか?」


 黙り込むリンドブルムを見てドリアードが笑いながら挑発する。しかしリンドブルムは勿論、ニーズヘッグ達も挑発には乗らずドリアード達を見つめて警戒していた。


「ケッ、あれだけカッコつけておいて攻めて来ねぇとは、とんだ腰抜けどもだな?」

「・・・好きように言ってくれて結構ですよ?僕達は僕達の戦い方をしますから」

「ハッ!本当にカッコつける奴等だな・・・それなら、その戦い方を無理矢理変えてやるぜ!」


 そう言ってドリアードは右手の指をパチンと鳴らした。すると彼女の左右に控えていた八人のBL兵達がそれぞれ四人ずつ二手に分かれて左右へ跳ぶ。そしてそれぞれ跳んだ先で姿勢を低くしているアリサ達懲罰遊撃隊と馬に乗ったままのマービング達セメリト騎士隊に向けてMP7の銃口を向ける。


「・・・ッ!アイツ等ぁ!」


 ジルニトラは動き出したBL兵達を見て声を出す。BL兵達は目の前にいるアリサ達を狙い引き金を引こうとした。すると、アリサ達は自分達の持っているベレッタ90やMP7を構えてBL兵に向かって引き金を引く。それを見てBL兵達は驚き咄嗟に大きく跳んで四人バラバラになってアリサ達の銃撃をかわした。

 その光景を目にしたリンドブルム達やドリアードも驚いてアリサ達の方を見る。


「あの子達・・・」

「ジルニトラ、アリサさん達に言ったよ?敵が攻撃してきたら迷わずに撃つようにって」

「・・・ああぁ、そうだったわね」


 ファフニールの言葉で自分がアリサとラランに言った事を思い出して苦笑いを浮かべるジルニトラ。一方でドリアードはジッとアリサ達を見て少し気に入らなそうな表情を浮かべる。


「・・・アイツ等、うちの会社の銃器を使ってやがるのか・・・まぁ、七竜将と行動を共にしていれば銃器ぐらい持たされて当然か。・・・だけど」


 ドリアードは視線を反対方向にいるマービング達の方へ向けた。彼等はアリサ達レヴァート王国の騎士とは違い、銃器などを持っていない。だからまともに応戦する事もできないと確信していたのだ。彼女の予想通り、銃口を向けるBL兵達を前にマービングや他の男性騎士達は驚きのあまり騎士剣を抜く事もできずに固まっている。そんな彼等に向けてBL兵達は一斉にMP7の引き金を引いた。銃口から吐き出された弾丸が真っ直ぐマービング達に迫って行く。だがその時、マービング達の前にニーズヘッグが飛び込み、弾丸をアスカロンで全て弾き落した。銃撃を止められた事でBL兵達は驚きMP7を下ろす。


「言ったはずだ。コイツ等は守るとな!」


 BL兵達に向かって声を上げるニーズヘッグ。BL兵達は警戒しながらMP7を構え直して何時でも撃てるようにする。

 自分達の前に立ち、銃撃を止めたニーズヘッグを見てマービング達は馬に乗ったまままニーズヘッグの後ろ姿を見ていた。


「な、何が起きたんだ・・・?」

「・・・おい、隊長さん」


 驚いているマービングにニーズヘッグは声を掛け、それを聞いたマービングはビクつきニーズヘッグの方を向く。


「な、何だ?」

「馬から降りて姿勢を低くして隠れていろ。アンタ達を守りながらコイツ等と戦うのは少しキツイ」

「え?・・・な、何を言っているんだ。味方が殺されたのに仇を討たずに隠れるなど、騎士として、そして隊長としての誇りに傷が付く!」


 隠れるように言うニーズヘッグに意見を上げるマービング。本当は敵が恐ろしくて隠れていたいのだが、騎士の誇りを汚す行為はできないと強がっているのだ。それを聞いていたニーズヘッグもマービングが強がりをしている事に気付いていた。


「強がるのは止せ。勝てないと分かっている相手に向かって行くのは騎士道なんかじゃないぞ」

「わ、私は強がってなど・・・」

「いい加減にしろ。そんな手足を震わせながら言っても説得力が無い!」


 鋭い表情でマービング達の方を向くニーズヘッグはマービング達の手足を見て言う。確かいニーズヘッグの言うとおり、マービングや他の男性騎士達の手足は震えていた。マービング達は自分達のでも気付かずに震えていた事を知って表情が分かる。


「目の前の敵と戦う事に恐怖を感じ、躊躇するような奴がいても役には立たない。死にたくなかったらさっさと隠れていろ!もっとも、命よりも騎士の誇りの方が大事だと言うなら別だがな・・・」


 ニーズヘッグはBL兵隊の方を向きながら低い声で言ってアスカロンを構える。マービング達はニーズヘッグ話を聞いて自分自身の心の弱さを悟ったのか悔しそうな顔を見せ、全員馬から降りた。そして姿勢を低くして近くにある草むらの中へ隠れる。

 それを確認したニーズヘッグは自分に向かってMP7の銃口を向けている四人のBL兵達を見つめてアスカロンの柄を強く握った。


「さぁ、早速始めようか?俺を殺さないとマービング達は連れて行けないぜ」


 そう告げた後にニーズヘッグはアスカロンのスイッチを押して勢いよく横に振る。アスカロンの刀身は鞭状に伸びてBL兵達に向かって行くがBL兵達もニーズヘッグの攻撃を回避して反撃に移る。銃撃の中をニーズヘッグはアスカロンの刀身を戻しながらBL兵達に向かって突っ込んで行った。

 そして、アリサ達も自分達の前にいる四人のBL兵達と銃撃戦を始めていた。姿勢を低くしたり近くにある岩の陰に隠れながらBL兵達に向かって発砲するアリサ達。BL兵達も姿勢を低くして反撃しながら少しずつアリサ達との距離を縮めて行く。


「な、なかなか当たらない!」

「・・・むこうは四人だけなのに、こっちが不利に思える」


 姿勢を低くしてベレッタ90を撃つアリサとMP7を撃つラランがBL兵達を見ながら話をする。数では自分達が明らかに勝っているのに、たった四人のBL兵を相手に彼女達は自分達が押されている様な感じがしていたのだ。


「彼等はリンドブルムさん達と同じ機械鎧兵士だからその強さと存在感が私達の精神に負担を掛けてるんだと思う!」

「・・・存在だけで相手に戦意を削ってる?」

「多分ね!」


 銃を撃ちながら機械鎧兵士の存在の大きさを話すアリサとララン。そんな時、機械鎧兵士を応戦していた懲罰遊撃隊の隊員である女性騎士が撃たれて倒れてしまう。


「副隊長!一人撃たれました!」

「えぇ!?」


 男性騎士がアリサに女性騎士が撃たれた事を知らせ、それを聞いたアリサは驚き、BL兵を警戒しながら女性騎士の方へ向かう。アリサが女性騎士の所へいき姿勢を低くして状態を見る。幸い女性騎士は肩を撃たれただけで他に怪我は無かった。


「大丈夫?しっかり!」

「す、すみません・・・」


 アリサは女性騎士を起こして近くにある大きな岩の陰へ運び、ハンカチを取り出すと傷口に当てて止血しようとする。そんな中、BL兵達は徐々に距離を縮めて行き、ララン達まであと数mの所まで近づいて来た。ララン達が危険を感じた、その時、突如BL兵の真上から影が現れ、それに気づいたBL兵達が上を見ると、ギガントパレードを持ったファフニールが急降下して来る姿を目にする。


「えぇーーい!」


 声を上げながら勢いよくギガントパレードを振り下ろし攻撃するファフニール。BK兵達は四人バラバラの方角に跳んでファフニールの攻撃を回避した。ギガントパレードの頭が地面に当たると轟音を立てて大きな凹みが生まれる。ファフニールはララン達の前に立ち、BL兵達の方を向いてギガントパレードを構え直す。


「大丈夫?」

「・・・一人撃たれた」

「他に怪我をした人は?」

「・・・いない」

「分かった。じゃあ、この人達を倒したらジルニトラに診てもらおう!」


 ファフニールが小さく笑ってBL兵達の方を見ると、彼女の後ろにいたラランと他の懲罰遊撃隊の騎士達が銃器を構え直してBL兵を狙う。


「・・・一緒に戦う」

「ありがとう。でも、間違って私を撃たないでね?」


 悪戯っぽく笑うファフニールをラランは無表情のまま見て頷く。ファフニールの言った事が冗談だと分かっているのかいないのかは不明だが、ファフニールが来た事でララン達に戦意が戻った事は確かだった。

 ニーズヘッグとファフニールがそれぞれの騎士達の援護に回っている時、リンドブルムとジルニトラは目の前に立つドリアードを見てそれぞれの銃器を構えている。一方でドリアードは武器を手にする事もなく両手を後頭部に当てて余裕の態度を取り続けていた。


「・・・随分余裕そうね?こっちは二人で拳銃二丁に突撃銃を持っているのよ?」

「余裕なんだから余裕の態度を取るのは当然だろう?おばさん」

「おば!?・・・失礼ねぇ!あたしはまだ二十三歳よ!」

「はぁ~ん、俺よりも五つも年上じゃねぇか。やっぱおばさんだな」

「こ、このガキィ~~ッ!」


 大きな態度を取り挑発して来るドリアードに目くじらを立てながら苛立ちを見せるジルニトラ。そんなジルニトラを見てリンドブルムは溜め息をつく。


「ジルニトラ、単純な挑発に乗らないでよね?さっき自分達の戦い方をするって言ったばかりでしょう?」

「ぐぐぐぐっ・・・!」


 リンドブルムに宥められて少しだけ落ち着きを取り戻すジルニトラ。そんな二人のやり取りを見てドリアードは楽しそうに笑い出す。


「アハハハハ!こんな小せぇガキに言われるなんて、なんと情けない大人だなぁ?」

「ぐぎぎぎぎぎっ!」

「どう、どう・・・」

「あたしは馬じゃないわよ!」


 馬の様に自分を宥めるリンドブルムにツッコミを入れるジルニトラ。そんなショートコントの様なやり取りにドリアードは更に大笑いした。爆笑するドリアードを見てリンドブルムは冷静にジッと彼女を見つめてライトソドムとダークゴモラを構え銃口をドリアードに向ける。


「一つ言わせてもらいますよ?相手を見下し、自分の力を過信する人はろくな死に方はしません」

「アハハハ!そういう事は、俺に傷の一つでも付けてから言いな!」


 ドリアードはそう言って両腕をリンドブルムとジルニトラに向ける。すると、ドリアードの両腕の後前腕部の装甲が動き、機械鎧の中から二つの銃身の様な物が姿を現した。それを見てリンドブルムとジルニトラは目を見張って反応する。


「死ね!」


 そうドリアードが告げが瞬間、銃口部分から勢いよく水が真っ直ぐ放水された。二人は咄嗟に左右に跳び、迫って来た水を回避する。


「逃げても無駄だ!」


 ドリアードは両腕を横に動かして二人を追う様に放水し続けた。攻撃をかわした後に態勢を立て直していたリンドブルムとジルニトラは今度は横から迫って来る水を見て素早くジャンプをし水を回避する。


「あの水、ただの水じゃないわね」

「もし、僕達の予想が正しければ・・・」


 二人はドリアードの機械鎧から放水された水を見て嫌な予感がしていた。そして二人の予感は的中する。

 リンドブルムとジルニトラがかわした水は離れた所で戦闘を行っているニーズヘッグやファフニール達の方へ飛んで行き、その水に気付いたニーズヘッグとファフニールもすぐにそれがただの水ではないと確信する。


「あれは・・・!」

「・・・ッ!」


 自分達に近づいて来る水を見てニーズヘッグとファフニールは素早くその水を回避した。そして水は二人と戦っていたBL兵の中に二人に当たる。すると、水はBL兵達の体をまるで刃物の様に切り裂き、放水を受けた二人のBL兵はその場で崩れるように倒れた。仲間がやられた姿を見て他のBL兵達は驚き攻撃を止める。


「やっぱりそうか、あれは・・・!」

「水圧カッター!」


 ニーズヘッグとファフニールはドリアードの機械鎧から放水された水の正体を口にして表情を鋭くする。着地した二人はすぐに目の前にいる別のBL兵達に視線を向けて警戒するが、既にBL兵達は仲間がドリアードの攻撃に巻き込まれて命を落とした事も気にしていない様子で銃口を向けていた。


「アイツ等、仲間が巻き込まれて死んだのに何も感じていないのか・・・」

「やっぱり、ブラッド・レクイエムの機械鎧兵士は、可愛そう・・・」


 BL兵達を見ながら苛立ちの表情を見せるニーズヘッグと哀れむ表情を見せるファフニール。二人はブラッド・レクイエム社の機械鎧兵士達を見て彼等には人間の感情の中で大切なものが無くなっている事を感じ取った。そんな二人の思いを余所にBL兵達は二人に向かってMP7を発砲した。

 リンドブルムとジルニトラもそれぞれ水圧カッターを回避しながら自分達の銃で応戦している。リンドブルムは走りながらライトソドムとダークゴモラを交互に撃ち攻撃するが、ドリアードはその銃撃を全て軽々とかわした。


「何だよ、七竜将一の拳銃使いもこの程度なのか?」


 ドリアードは笑いながらリンドブルムを挑発し、隙を見て水圧カッターで反撃した。リンドブルムは銃撃を止めて地を蹴り、自分に向かって来た水圧カッターを回避し、足が地面に付いて瞬間にライトソドムを撃つ。だがそれもアッサリとかわされた。ドリアードの意識がリンドブルムに向けられている間、ジルニトラはドリアードの背後に回り込んでサクリファイスを発砲する。銃口から吐き出された無数の弾丸は真っ直ぐドリアードの背後から迫って行く。しかしドリアードはリンドブルムの方を向いたまま高くバク転して背後からの銃撃をかわした。


「かわされた!?」


 自分の銃撃を振る向く事無くかわしたドリアードに驚くジルニトラは上を向いてドリアードを追う。空中ではドリアードが両腕の銃口をジルニトラに向けてニッと笑っている姿があった。


「やり方が単純なんだよ」


 そう言ってドリアードはジルニトラに向かって水圧カッターを放つ。ジルニトラは素早く前に向かって走り、上からの水圧カッターを回避する。そしてジルニトラとリンドブルムは合流し、ドリアードの方を向いて銃器を構え直した。着地したドリアードはゆっくりと振り返り、遠くにいる二人を見て鼻で笑いながら肩をすくめる。


「何だよ何だよ、七竜将ってこんなもんなのかよ?噂されていたよりも全然大した事ねぇじゃんか。それとも、お前等二人が七竜将の中で信じられない位弱いって事なの?」

「言いたい放題言ってくれるわね、アイツ・・・」

「でも、あの人の使っている水圧カッターは今までの内蔵兵器の様に武器や障害物で防ぐ事はできない。つまりあの攻撃はかわすしかないって事だよ」


 水圧カッターの恐ろしさを口にするリンドブルムをチラッと見て悔しそうな表情をするジルニトラ。リンドブルム自身も微量の汗を掻いており、少し焦っている様に見える。一方でドリアードは疲れを全く見せていない余裕の表情を浮かべていた。


「どうする?アイツには普通に攻撃しても当らないし、接近しようにもあの水圧カッターがある限り近づくのは困難よ?」

「・・・・・・見た感じ、あの人も僕達と同じ遠距離から攻撃するタイプの機械鎧兵士みたいだから、相手に接近されない常に距離を取って戦おうとするはずだよ」

「ええ、それはあたしにも分かるわ」


 ジルニトラとリンドブルムはドリアードに聞こえない様に小声で作戦を練り始めた。


「そして、あの人の主な攻撃方法はあの水圧カッター・・・」

「ええ・・・」

「それならその後どうするかは簡単だよ。水圧カッターは水をもの凄い勢いで放水し、その水圧で物体を切り裂く物。それなら・・・」


 リンドブルムが水圧カッターの説明をし、それを聞いたジルニトラは何かに気付いてハッとする。


「そうか、水ね?」

「うん。水が無くなれば水圧カッターは使えなくなる」

「じゃあ、アイツの水が無くなるタイミングを見て攻撃すれば・・・!」


 笑うジルニトラを見てリンドブルムは頷く。攻撃のチャンスを見つけた二人に顔に余裕が浮かび、ドリアードは肩を回しながらその光景を見ていた。


「お~い!何時まで作戦タイムを続けるつもりだよ~?」

「本当に余裕そうね?あたし達が作戦を立てている時の攻撃してこなかったのはその余裕があるからかしら?」

「ああ、そうだ。それにお前等の考える作戦なんて、たかが知れてるからな」

「言ってくれるじゃない。そんな余裕が何時まで続くかしらねぇ!」


 ジルニトラがサクリファイスを構えながら左へ走り、リンドブルムも少し遅れて右へ走った。ドリアードはそんな二人に向かって再び水圧カッターを放ち攻撃する。リンドブルムとジルニトラは攻撃をかわしながらドリアードの水圧カッターの水が無くなるのを待った。しかし、ドリアードは全く表情を崩さずに攻撃を続けている。


(バカめ、お前等の狙いが俺の機械鎧の水圧カッターが使えなくなるのを待っているって事ぐらいお見通しだ。俺の機械鎧にはそれを想定して別の仕掛けがある。その事に気付かずにいるとは、おめでたい連中だよ、お前等はなっ!)


 ドリアードはリンドブルムとジルニトラの狙いに既に気付いていたらしく、心の中で二人を嘲笑った。そして、そんなドリアードの腰の部分には無数の鉄で出来た筒状の物が何本も収まっている。後にこれがリンドブルムとジルニトラを追い込む事になるとはこの時の二人は知る由も無かった。

 遂に始まったドリアード隊との戦い。騎士達を守りながら七竜将はそれぞれの相手と全力で戦う。しかし、隊長であるドリアードの水圧カッターの前に手も足も出ないリンドブルムとジルニトラ。二人の戦いは更に激しさを増す事となる。


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