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☆番外001☆ 〈訓練・ゼロさん!?〉

2074/12/■■ a.m.8:30悠真宅の庭


悠真はゼロから訓練を受け始めた。


「悠真様、今日は炎のコントロールを上げる訓練をします。」

「はい。」

「ではあちらの『ゼロちゃん特製☆爆速的当て装置」

「あの、ゼロさん。」

「何でしょうか?」

「もっとどうにかならなかったんですか?」


目の前には鉄パイプとタイヤとブルーシートで作られた謎の装置。

ところどころビニールテープとロープで補強され、今にも崩れそうに見える。


「百歩譲って庭を勝手に使うのはいいとして、この装置はどこから出したんですか?あと今にも崩れそうですけど?」


「昨日の夜に急遽作りました。設計的に今の悠真様のザコ火球では絶対に壊れないので安心してください。」


「昨日やけに庭から変な音が聞こえて来ると思ったらそういうことか…って今サラッとザコって言わなかった?」


「言ってません。ごちゃごちゃ言ってる暇があるならさっさと始めてください。」


仕方ないので悠真はさっさと訓練を始めた。


「では、まず火球を三連射でお願いします。」

「最初から三連!?ウォーミングアップとか……」

「大丈夫です。悠真様の火球、温度がウォームです。」

「それ言い方変えてるだけでけなしてるよね!?」


悠真、渋々構えを取る。

手のひらに淡い赤色__「ぽふっ」

小さな火球が生成される。


「その火力、たぶん蚊取り線香の方が強いです。」

「比喩に生活感持ってくんな!」


仕方なく、気持ちを切り替え、

悠真は両手を前に突き出す。


「いくぞッ!三連――火球!!」


ぽふっ ぽふっ ぽふっ


―全部、装置に到達する前に力尽きて消えた。


悠真「……え?」

ゼロ「うん、知っていました。」


「知っていたなら言ってよ!!!」


ゼロはメモ帳を開き、

【現在の悠真:火球(湿気に負ける)】


「勝手に評価すんな!!」


「湿度による火力調整など、今後の課題として――」


「無視しないで?第一話で君ご主人様とか言ってけっこう仕立てる感じだったよね?態度違くない?」


「いや、今回の騎士様は歴代の中でも弱いほうなので。」


「ぐうぅぅぅ。」


「ぐうの音いただきました。」


そこへ突然、装置が「パパパパッ」と動き出す。


「え、動いてる!?俺何も当ててないんですけど!?」


「安心してください。自己判断で始動します。」


「装置に判断させんな!!」


ブルーシートが持ち上がり、下部のタイヤが高速回転し始める。

土煙が上がった。


「わああああああ!!煙!砂!何も見えない!!」


「急な逆風状況を想定した訓練です。」


「急なのはお前の脳内設計だろ!!」


砂埃の向こうから装置の警告音。


[ビービービービー!!!]


ゼロ「……おっと、これは想定外ですね。」


悠真「ほらああああああ!!」


次の瞬間__


装置のビニールテープとブルーシートで雑に止められたタイヤが悠真のほうへ飛んできた。


「あの飛び方、完全に凶器じゃないですか!!」


ゼロは冷静に片手を伸ばしタイヤを空中キャッチする。


悠真「それできるならあなたが盾でも持ってやったほうが安全だろ!!」


ゼロ「これでも安全です。」


「どこがだァァァァ!!」


ゼロ、平然と微笑む。


「悠真様。訓練とは危険と日常の境界を曖昧にすることです。」


「いや名言っぽく言うな!ハッキリ分けろ!」


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