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初日の終わりと2日目のログイン



「そろそろ帰る?」


そうこうしてると18時になっていたので俺は乙音にそう言うことにした。


「んー……そうする。もう配信切っていい?」

「うん。」

「分かった。それとショウは夜はログインする?」

「今日は辞めておこうかな?全然敵も居ないしね。」

「確かに少ない。」

「だよね。」

「うん。」

「ところでカーネはログインするの?」

「うん。他のモブと戦いたいから。あの兎は弱すぎる。」

「そっか。ま、夜更かししすぎないようにね。」

「うん。」



その後街に戻った俺と乙音は適当な場所でログアウトすることにした。



「んー……」

『お戻りにございますか?』

「うん。ご飯って出来てるの?」

『申し訳ございません、まだ出来ておりません。』

「別に大丈夫だよ。そもそも俺がいつ戻るか分からないのに準備してって言うのも酷いからね。」

『ありがとうございます。』

「うん。お風呂はどう?」

『そちらについては問題ございませんよ。』

「それならお風呂に入ろうかな。」

『承知致しました。それから大翔様がお風呂から上がられる頃にはご飯も出来ている筈です。』

「分かったよ。いつもありがとね。」

『それが私の役目ですから。』

「それでもだよ。ありがと。」

『はい。それではご飯の準備をしてきますね。』

「よろしくね。」


リノムって本当に優秀だよね。俺の身の回りのこと何でもしてくれるし。それも完璧に。やっぱり感謝しないとだね。




「おやすみー」

『おやすみなさいませ。』


俺はリノムにそう言った後ベッドに入って眠るのだった。






「ふぁ…」


陽の光を浴び、俺は目を覚ました。


カーテンは閉めてた気がするんだけどなぁ……あ、中途半端に開いてたんだね。今は7時半。もう少し寝ても良いけど……ま、起きることにしよっと。



「おはよ。」

『おはようございます。』


リノムは人間ではなくアンドロイド。睡眠や食事は必要ない。勿論電気は必要だけどね。だから常に起きて家事をしてくれてる。防犯にもなるしね。犯罪者なんてそんなにいないけど。



「ご飯って出来てるの?」

『あと5分ほどあれば完成させることが出来ます。』

「そこのソファーでゴロゴロしてるからよろしくね。」

『承知致しました。』


このソファーって使える時と使えない時があるんだよね。使えない時は乙音がゴロゴロしてる時。使える時は乙音がいない時。分かりやすいね。別にこれ以外にも椅子はあるから良いんだけど。


そういえば乙音は夜更かししたのかな?過去の実績からしてしてると思うんだけど。あとで確認してみよっと。



ソファーでゴロゴロしているとリノムから声を掛けられた。


『大翔様、ご朝食が完成致しました。』

「分かったよ。」


俺はそう言いながらテーブルに向かうのだった。




俺はご飯を食べ終わり、HWPにログインすることにした。


「リノム、ゲームして来るからいつも通りよろしくね。」

『承知致しました。』





ログインするとそこは街の外壁の近く……まぁ、ログアウトした場所ってことだね。門の近くだと邪魔になりそうだから移動することにしよっと。


ところが俺はここで最初の広場しか知らないという重要なことを思い出すのだった……



あ、今気づいたけどメニューの端の方にマップあるじゃん。マップがあるなら知らなくても……例の広場と東西南北にある門と戦士ギルドとその間の道しか書いてない……戦士ギルドに行ってみよっと。困ったら来てって言ってたしね。




俺はマップに従って戦士ギルドに来たのだった。戦士ギルドの建物は周りの建物に比べて凄く大きいもので人の出入りも多いようだった。



プレイヤーっぽい人が多いかな?でも現地人っぽい人も2割くらいはいるね。これだけ人が居ると話を聞けるのかな?ま、入ってみれば分かるよね。



内装は意外と綺麗なんだね。受付みたいなのが5列……階段の方に向かってる人が多く居るけど上にもあるのかな?まぁ、とりあえずはそこの列に行くけど。


俺は5列から人の居ない列を選んで向かっていくことにした。



「おはようございます。どのようなご用でしょうか?」


向かっていくと向こうから話しかけられた。


「この世界の話を聞きたいから来たんだけど聞ける?」

「救世主の方でしょうか?」

「……そうだね。」

「少々お待ちください。担当を呼んできますので。」

「うん。」


救世主って認めるのが少し恥ずかしいね。他に何かなかったのかな……



3分ほど待っていると受付の人が人を連れて戻ってきた。ん?


「あれ?シャリカさん?」

「貴女は……あとにしましょうか。この世界のことは私の方から説明することになりますがそれで大丈夫でしょうか?」

「うん。」

「それではついて来て頂けますか?」

「分かったよ。」


俺がそう返事するとシャリカさんは入り口から見て左の方にある通路に向かって行くのだった。



「こちらへどうぞ。」

「うん。」


シャリカさんはその通路にある扉の1つを開けて俺にそこの部屋に入るように促すのだった。



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