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数値の説明



「ショウはポイントと種族何にしたの?」


笑顔が落ち着き、いつも通りの表情になった乙音がそう俺に聞いてきた。


「これだけどカーネから見てどうなの?」


俺はそう言いながらステータスを乙音に共有した。


「戦う気はあるの?」

「無いわけじゃないけど…ってレベルだね。」

「そう。」

「うん。それで魅力…それぞれの数値で何が変わるの?」

「聞いてないの?」

「聞いてないよ?」

「なのに振ったの?」

「そうだよ?」

「まぁいい。そこから教えてあげる。」

「よろしくね。」

「うん。」


少し呆れた雰囲気を出しながらも乙音はそんな基礎的なことの説明からしてくれるようだった。



「順番に説明する気だけど問題はある?」

「大丈夫だよ。」

「分かった。まず筋力は武器とか素手の攻撃力に影響したり、武器とか防具の装備条件になってたりする。」

「スキルには影響しないの?投擲とか。」

「投擲を含む一部のスキルには影響がある。でも数は少ない。筋力は分かった?」

「分かったよ。」


1つずつ理解出来たか確認までしてくれるとは思ってなかったね。基礎だからかもしれないけど。



「次は防御。そのまま防御力に影響する。」

「それだけ?」

「うん。でもこのゲームは基本的に避けたり、受け流したり、迎撃した方がいい。」

「難しいことを言ってるね。でもどうしてそうなるの?」

「このゲームはシビアだから。ショウは体力の表示見た?」

「体力?見た記憶はないけどどこにあるの?」

「ない。」

「え?」

「このゲームは現実に似てる。首を切り落としたら即死、お腹や太ももでも出血……ゲームだからポリゴンだけど。とりあえず放置してると出血多量で死ぬ。腕とかでも同じ。」


と、俺はこのゲームの驚きの仕様を知らされることとなった。


「あ、忘れてたけど防御が上がれば出血が止まりやすくなるって効果がある。」

「どのくらいの効果があるの?」

「100くらいなら誤差。」

「そんな気はしたよ。」

「うん。でも出血しても視界がぼやけたり弱体化はしないから死ぬ瞬間まで攻撃できる。」

「そこは流石にゲームなんだね。」

「うん。防御はもういい?」

「大丈夫だよ。」

「分かった。」


出来る限り敵の攻撃を受けないようにしないとすぐに死にそうだね。まぁ、誤差とはいえ防御が高ければ死ににくくなるみたいだから防御が高い人ならものによっては受ける選択肢もあるのかもしれないけどね。俺は論外だけど。



「次が敏捷。足の速さと体力に影響する。速さはそこまで変わらない。」

「体力?」

「スタミナの方はある。」

「あ、そっち?」

「うん。HPはさっきないって言った。聞いてなかったの?」


乙音が少し笑みを浮かべながらそう言ってきた。


「聞いてなかったかも?」

「それなら説明いらない?」

「嘘嘘。ちゃんと聞いてるから続きよろしく。」


笑いながら俺はそう言った。


「スタミナは敏捷の数値でだいぶ変わるの?」

「変わるけどそもそも数値が低くても体力は多いから少し振れば問題はない。」

「速さの方は気にしないで良いの?」

「気にするだけ無駄。防御と一緒で誤差だから。」

「分かったよ。」


俺はここまでの説明を聞いてふとこのゲームはステータスよりもプレイスキルの方が重要なのかな?と思うのだった。



「知能はスキルの威力とクールタイムに影響がある。それとこのゲームにはMPみたいなのはない。」

「それじゃあ何を消費するの?」

「何もない。強いて言えば時間。」

「クールタイムだけってこと?」

「そう。今のところだけど。」

「これからは分からないってことだよね?」

「うん。まだ始まったばかりだから例外があってもおかしくはない。」

「それはそうだね。知能は他に何かあるの?」

「ない。」

「分かったよ。」


あとでスキルの確認をしないといけないね。クールタイム次第では戦い方を考えないと……



「器用は物を作るときに影響する。それだけ。」

「それだけなの?」

「今のところはそう。」

「それならとりあえずは振らなくても良い感じ?」

「物を作る気があるなら別だけどそうじゃないなら放置で良い。ショウは何かするつもりなの?」

「今のところは特にするつもりはないかな?一応聞いておくけどカーネは?」

「私もない。」

「そうだと思ってたよ。」

「うん。」


乙音が生産職の類いをやってるところを見た記憶が無いからね。生産することが必須クラスのゲームでもほぼ無いんじゃないかな?多分。



「最後に魅力。NPCの行動に影響する。それだけ。」

「どのくらい影響があるの?」

「上手く説明できない。だからあとで実際に見て。今の時点でも少しは差があるはずだから。」

「それは分かったけど、今の時点で分かるとなると効果自体は他よりも大きいの?」

「大きい。でも戦闘にも生産にも直結しないから評価はなんとも言えない。」

「カーネはどう思ってるの?」

「多分重要。このゲームはNPCの役割がすごく大きいから。」

「カーネは魅力に振るの?」

「振らない。ショウに任せる。」

「俺1人でそこまでの影響を与えられるものなの?」

「ショウ次第。話術で頑張って。」

「頑張りはするよ。」

「うん。」


とりあえず魅力に振るのは悪くないみたいで良かった。話術に自信なんてないけど。


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