自問自答
お久しぶりです!夏休みが始まりま...終わりますね...
五十嵐赫弥がボックスダンジョン『流血の大木』に潜る少し前、場所は気絶しているセセラギナナトの精神内。そこでは二人の人物が言葉を交わしていた。
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「だぁかぁらオレは負けてない!お前が勝手に切り上げただ・け・だ!あそこからでもまだ勝てた!」
「俺に切り上げさせるだけの怪我を負った時点でお前は負けてるんだよ!だれの体借りてるんだと思ってんだ?あ゛ぁん゛?」
セセラギと別人格はある勝負をしている。それは赫弥とのマッチでどちらが、どれだけ勝ち星を挙げられるかという勝負だ。今回はセセラギが勝手に勝負を中断したといちゃもんを付けられているらしい。
「まず、そもそもとして機会が少なすぎるんだよ!いい加減その体渡しやがれ!」
「ぬわぁにを言い出すかと思えば、この勝負はお前が勝手に始めたんだろ!?俺が表なんだから、そういうことくらい考えて喧嘩売れよ!」
「んだとゴルぁ!」
「やんのか?」
とまあ今の会話からも分かる通り、今のところ表人格はセセラギ本人なので必然的に赫弥との戦闘回数はセセラギの方が圧倒的に上となっている。だが勝ち星の数としてはどちらも引けを取っていないのだ。
「それともなんだぁ?オレにさらに後れを取るのがそんなに怖いのかぁ?」
「っ?!」
「図星かぁ...まあしょうがないだろ?オレはお前のトラウマ。強くなりたい、置いていかれたくないって願望の表れだ。必然的にお前より強くなるようにできてんだよ。さっさと忘れろよ。辛いのはお前だけなんだぜ...」
「...」
しばしの間続く沈黙...この静寂の中セセラギには過去の人間の悲痛な言霊が聞こえていた。
『そんな顔しないの...私が最後まで見ていたいのは...君の笑顔なんだから...』
「うるせぇよ...忘れられんならとっくのとうに忘れてるし、越えられんならとっくのとうに超えてんだよ...トラウマなんてそういうもんなんだ...」
「...ったくよぉ、そんな重い話されても知るかとしか返せねぇよ...」
「それでいい。俺とお前が別なんだってわかるからな。」
彼らの周りに霧が掛かる。一生終わることのない自問自答、一端の幕引きです。
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「あっ、起きた!」
「...あぁ、おはよ...」
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しばらく走って切ってを繰り返していると目の前に扉が見えてきた。これが次の階層に進むための扉だろうか?試しに開けてみるか?
『この階層の魔獣はあと179匹です。すべての魔獣を討伐してください。』
「ビンゴ!ここであってるみたいだな。あとは鏡夜センパイ待つだけだけど...」
オレは扉の前で腰を下ろし、汗を拭った。斬りまくってはいたが、まだこんなに残ってるのかと少し面倒だ。
すると数秒後、回廊の奥からザッ、ザッと足音が響いた。鏡夜センパイだ。
「よォ、お待たせ。何匹やれた?」
「だいたい~...124くらいっスかねぇ?」
「そうか。」
彼の周囲の空間は歪み、画面上に表示されたノイズが現実世界に物理的な形を取って広がった空間から、無数の黒い鎖が浮かび上がり、分岐から出てきた床に這い寄る魔獣たちの首に巻き付いている。
「ギロチン」
その一声と同時に黒いノイズは板状の剃刀に変化し、魔物たちの首?を完全に断ち切った。ダンジョン全体から肺を掻き切られたような生々しい断末魔が木霊する。
『残りの魔獣の全滅を確認しました。次の階層に進行可能です。』
「よし、次行くか。」
「やっぱチート過ぎません...?自信なくしますわぁ~。」
「誉め言葉だね。 ほら、行くぞ。」
二人は扉を押し開け、次の階層へと進んでいった。
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なんかサボり癖ついちゃったなーって感じです。




