歪鏡夜
赫)何か言うことは?
黒)遅くなってすいませんでしただあら頭ぐりぐりしないでお願いお願いお願いお...
「よさげな依頼あるといいんだけどなぁ」
模擬戦でのイレギュラーのせいでかなり時間を食ってしまったが、別に急ぎの用事でもない。今現在ダンジョンや魔物たちに対抗する組織は大まかに2つある。1つはオレたちが所属している「Skillsphere」、そしてもう一つは「ハンターズギルド」だ。まあ、どちらもやってることはほぼ変わりない。オレの感覚だが、ギルドの方が一般人向けといった感じがする。一般人でも登録すれば簡単にハンターになれる。だからこそピンからキリまでいる。ほぼ何にもできないような奴からウチの教員レベルの強いやつまで様々だ。ちょっとした荒くれ物もいるわけだが全員いいやつだし...などと考えていると気づけば本部に来ていた。
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「こんにちhって五十嵐さんじゃないですか!お久しぶりですね!」
「あぁ、お久しぶりです!今日もお疲れ様です、受付さん!」
中に入ると、いつもの受付のお姉さんが挨拶してくれた。よく考えると確かにここ最近ギルドには来ていなっかた。前回高ランクの依頼を受けて結構収入あったからしばらく行くのやめてたんだっけ?
「この際だし、自分のランクも一応確認しておくか。」
ギルドには登録試験というもので、初めてランクが決まる。まあ魔力測定だけなんだけどね。もちろんダンジョンの攻略速度や攻略回数を稼げば上のランクにも上がれる。だがまあ別に報告もされずにダンジョンを攻略してたら勝手にランクなんて上がるので自分が今何ランクなのかさっぱりわからないのだ。オレは受付に行きランク確認をお願いした。
Name 五十嵐赫弥
Age 16
Rank A
「A...意外と上がってるな...入ったとき確かCだったろ?」
ランクそれぞれ E , D , C , B- , B , B+, A- , A , A+ の9段階に分かれていてオレは登録試験直後はCランクだった。魔力測定だけってのが実力とランクの差につながるっていうのをここで改めて感じさせれるな。
「まあ2年も見てなかったんだし上がってて当たり前か...」
他の人の平均とかは知らないけど、と考えていると
「んなわけあるかぁ!早くても2年で2ランク分しか上がらねぇよ」
と声をかけられた。
「そんなことたった半年でDランクからA+ランクまで上り詰めたあんたに言われても納得いきませんよ。鏡夜センパイ?」
「それもそうだな。久しぶりだな赫弥。」
この人は歪鏡夜センパイ。もとSkillsphereの生徒でオレに先輩であり、今はこのギルドの絶対的頂点に君臨する凄腕のハンターだ。
「それよりお前の言うセセラギってやついい加減連れてきてくれよォ。なんだかんだずっとあってみたいって思ってんだからよ。」
「何度もいなされちゃって...すんません。」
セセラギはスキルの汎用性が高く先輩が直々指導をしたいとかなり前から頼まれているので連れて来なくてはとも思っているだが、どうにも本人は乗り気になってくれないので...うぅーん。
「まあいいや。A+ランクのボックスダンジョンあるからよ、よかったら一緒にどうだ?」
「ボックスですか...いいですね行きましょうか。」
いい腕慣らしになりそうだ。現在時刻 午後7時...おばさんに遅くなるって連絡入れとかなきゃな。
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ダンジョンには異界の洞窟へとつながる門の形をした「ゲートダンジョン」と、地下から這い出てくる「ボックスダンジョン」の二種類がある。違う点はボックスダンジョンには一つ一つに名前が付いている点だ。...
【繋ぎ目】流血の大木
入場するとそこには所々に木の根に巻き込まれた宝石が生えている石造りの回廊が広がっていた。
「魔晶石か...ボックスダンジョンに生えてるのは初めてだな。」
「あ、ホントだ...」
Skillsphereは実はボックスダンジョン攻略はほとんどギルドに任せているので、任務ではあまり攻略することはない。今回は約半年ぶりのボックスダンジョン攻略というわけだ。
「今回このダンジョンは2階層に分かれてる。1階層目の条件は、今いる階層の魔獣をすべて狩ることだ。」
「りょーかい。ほんじゃ真直ぐ進ませてもらいますんで、分岐とかの魔獣はお願いしますね?」
そう言ってオレは双刃を構え走り出した。壁や天井の柄、魔晶石が視界の端を通り過ぎていく。
2~3秒後、目の前8,9匹ほどの魔物の群れが見えてきた。に今回のダンジョン名は「流血の大木」。出てくる魔獣は木や植物をモチーフにしたものばかりだ。
魔物たちはオレを見つけると数十本と生えた根をウネウネと動かしながらこちらに近づいてきた。
「さぁ、オレの収入になりなぁ!」
オレはそう叫びながらオレは一番手前にいた一匹の頭上(?)に飛び上がり、そいつを二三体くらいの集まりに向かって思いっきり蹴っ飛ばした。
ボーリングの要領で吹き飛んだ魔物たちは、また別の魔物にぶつかりガッシャーンと轟音を立てながら、粉々に砕けた。
その音が階層全体に響き渡りまた別の群れを引き寄せる。すぐさま斬撃で数体を切り刻んだが、まだまだ湧いてくる。まあ別にいくらでも対処できる数だから困ることはない。
(にしても【繋ぎ目】ってどういう意味だ...?二つ名付きは何度か見たことあるけど流血の大木に関連する気もしないし...帰ったら調べてみるか。)
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「...地図取るの嫌いだからって...遠慮くらいしろよな?これでも先輩だぞ?」
鏡夜はそんな愚痴をつぶやきながらゆっくりと歩きだした。本人としては能力の都合上大した地図取りをする必要がないので別に任されても問題はないのだが、そこらのハンターだったら憤慨ものの面倒な作業だ。
「...もしかしてアイツ俺だったからボックスダンジョン潜ってくれてんのか?
......まあ別にいいか 知ったとこで何かするわけでもないし。」
五十嵐が粉々にした魔物たちの残骸が転がる回廊をしばらく歩くと初めての分岐に差し掛かった。右左に分かれた十字路だ。
「さーて、ここらへんでいいか。なるべく早めに終わらせてアイツ飯にでもさーそおっと。」
そういいながら両手を地面につけ力を籠めると、床は画面に走るノイズのような黒色へと変色し、次の分岐また次の分岐へと広がっていった。
「♪~」
鏡夜がご機嫌で歌う鼻歌、この後惨殺される魔物たちにはどのように聞こえるのか......
すんごい調子でなかったな。何度か書き直しが入るかもしれません。




