第一話 起動
・・・システム再起動完了
・・・動力炉再稼働完了 稼働率42% 一部機能を制限
・・・・・・損傷確認
・・・・・・頭部損傷率36% メインカメラ正常に作動
・・・・・・胴体部損傷率56% 右腕関節部に損傷アリ
・・・・・・右腕損傷率89% 使用不可
・・・・・・・・・右腕関節部損失
・・・・・・左腕損傷率21% 使用可能
・・・・・・・・・左腕関節部摩耗率12% 交換不要
・・・・・・腰部損傷率9% 正常に稼働
・・・・・・右脚損傷率22%
・・・・・・・・・右脚関節部摩耗率13% 交換不要
・・・・・・左脚損傷率18%
・・・・・・・・・左脚関節部摩耗率7% 交換不要
・・・ウェポンシステム再起動
・・・・・・右腕装着型大型実体剣【イヴゥル】損失
・・・・・・左腕装着型中型盾【イニル】58%破損
・・・・・・空挺降下型バックパック 損失
・・・・・・脚部装着型グレネードランチャー 59%破損 残存弾数0
・・・・・・脚部装着型グレネードランチャーを放棄
・・・損害確認完了 全システム再起動・・・完了
・・・メインカメラオープン
暗い景色が晴れる 色彩がカメラに飛び込んでくる
鈍いオレンジ色時々白色があるそら
関節部を強く刺激しないようゆっくりと立ち上がる
そこは
大量の残骸が転がっている
私と同じ顔をした残骸が
無数に
ふと背部に違和感を感じ振り返る
大小様々なコードが残骸から伸びている
ふと、受信復歴を確認してみる・・・
数ヶ月前に1件受け取っていた
少しの恐怖と疑問を覚えながらメールを見る
「送信:型式番号BAD 145-68 コードネーム スカイナイト
我々は敗北してしまった。でもまだあなたは動く。
我々はもう動けない 。だから託す
お願いだ、どうか、私たちの分まで」
・・・
気づけばだいぶ時間が経っていた
仲間たちの中でも比較的損傷の少ない機体から右腕を取る
それを自身の右肩の接合部に何とかしてつける。
少し動きづらいが比較的にマシになった
ついでに近くにあった装備を拾う
これらも損傷が少ない
もうここにはいない仲間たちに感謝しつつ装備をつける
入手装備
BBG-241 (バトルビームガン)一丁
BBG専用エネルギーパック 3つ
中型実体剣 【ログム】一振
装着型小型盾 【イース】1つ
中型バックパック 1つ
対ビーム偏光装置 1つ
防弾ベスト 1着
ヘルメット 1つ 無いよりかはマシ
各装備を装備し、旅立ちの時がきた・・・
現在時刻を確認
ピッ19:56
「・・・明日早朝出発しようそうしよう」
翌朝
早朝6:17
再起動完了
人なら気持ちの良い朝だと言うのだろうか?
そんな疑問を持ちながら荷物をまとめ歩き出す。
数歩歩いたところで視界が赤く染る
熱源探知開始
・・・反応無し
金属探知機開始
・・・多数の反応あり
・・・地雷が沢山埋まっている
どうやら危機感知システムは上手く働いているようだ
少し当たりを精査してみる
・・・どうやら数百メートルに渡って地雷が設置されているようだ
流石にハードラックとダンスはしたくないので迂回する
起爆させないように慎重に歩く
ヴィー!ヴィー!ヴィー!ヴィー!
聞きなれた聞き覚えのない音が頭に響く
慣れた動作で瓦礫の影に隠れる自分に少し驚く
隙間から顔をのぞかせる
そこには
全高八メートルの人型の物体が二機瓦礫を踏みつぶしながら歩いていた




