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※TPOは考えましょう

※過激な表現を使います。ご了承ください。

 




 「ぐずっ……セオ様、申し訳ございません……わたくし、セオ様のお召し物を……」




 アミィールはそう言いながら、セオドアの服についた自分の涙をなぞる。セオドアは小さく首を振って、涙ぐみながらも笑う。



 「服なんてどうでもいい。……貴方が泣ける場所は、俺の胸の中、だけだろう?」



 「…………本当に、セオ様には敵いません。


 わたくし、とても弱いですね」



 「そんなことないよ。………いいや、そんなことあるか。



 俺の前だけでは、弱くいて欲しいんだ。じゃないと、俺は貴方を守れないだろう?」



 「んっ」




 セオドアはそう言ってちゅ、と音を立てて首筋に吸い付く。白い肌に花が咲くと、満足気にそれを撫でた。アミィールはほんのりと顔を赤くして、それでも負けじとセオドアの首筋に吸い付いた。………お揃いの、花。お互いがお互いの大切だという証。



 それを見て、欲情しない程2人は大人ではない。セオドアは再び覆いかぶさり、緑の瞳を歪めて、切なそうに見つめる。この顔の意味をわかっているアミィールは涙が乾いてないというのに、挑発的に笑う。



 セオドアはそれを見て、再び深いキスをする。そしてさらけ出された大きく柔らかいものをやわやわと触って、もう片手で愛おしい女の太腿を_____「あのー」…………!





 2人は勢いよく声がした方を見る。

 そこには___頬杖をつきながらにやにやとしているアルティアが。それはもう腹の立つ顔で続けた。



 「親の前で営みをするという性癖がおありなのですかねえ?わたくし、流石に身内のAVみたいなシーンを生中継で見せられる趣味はないんですがね~?」




 「えっ、…………アルティア皇妃様!起きてたなら起きてたと言ってくださいよ!」



 「そ、そうですわ!夫婦の営みをそのような下賎な瞳で見るなんて不純です!」



 「逆ギレはやめてもらえます?私が被害者よ。何を被害者ヅラしてんのアンタ達。


 そんなに見せたいなら見せなさい。子供達にも負担になるから避妊具はあげるわ。体位は側位か座位ね。寝バックは嫌いじゃないけれど流石にまずいかしら~。


 私も今からラフェエルを呼んでどちらが凄いか試してみる?私達も過激でオトナな営みをするわよ、妊娠しづらい営みの後学になるし!」




 「~ッ!」



 アルティア皇妃様はそう言って胸元から避妊具を出してヒラヒラと見せつけるように揺らしながら親指を立てた。そしてペラペラと過激な体位の話をする。あろう事か転移魔法を使う時にする指を鳴らす素振りを見せた。



 それが更に俺の羞恥を高め、すぐさまアミィール様から離れてベッドに敷いてある布団を頭から被った。



 アミィールはそんなセオドアを見てから母親に枕を投げて怒鳴る。



 「最低ですわ!何故そのような物を持ち歩いているんですかッ!いい加減にしてくださいっ!」



 「いつでもどこでも避妊対策は大切でしょう?アンタも持ち歩いた方がいいわよ。あるとどこでも出来るから。妊婦なら尚更ね。


 と、話は脱線したけれど体調は大丈夫?営もうとしてたわけだし大丈夫よね~」



 「っ~!こ、殺します!絶対!殺します!」



 「アミィ!怒っちゃだめだ!また『代償』が出るし子供達もびっくりするよ!」






 _____この後、アミィールとアルティアは魔法応戦していた。セオドアは真っ赤な顔で必死に止めたが聞かず、結局アルティアがアミィールを簡単にいなして黙らせるまで喧嘩は終わらなかった。



 その間セオドアは自分の息子を押さえていたのだった。










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