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新しい打開策?

 




 アミィール様との子供は早く欲しいし「………くん」けれど普段仕事で疲れているアミィール様を「せ…………くん」無理に抱くのは嫌だな。一番大事なのは「せ……あくん」アミィール様の気持ちだし、いやでも、だからといってこのままだとアミィール様は『任務』を辞めないだろうし、なんというか難し「セオドアくん!」




 「わっ!」




 呼ばれて我に返ったら、大人3人組が俺を囲んでいた。その目はキラキラと輝いている。な、何事………?



 「な、なんですか?」



 「だからッ!セオドアくんは毎日どんな風にアミィールを愛してるの!」




 「へ?」



 「男の尊厳は大きいの!?」



 「はい?」



 「どれだけの頻度で行っているのです!?」



 「なっ………!」



 大人達は話せ、と言わんばかりに聞いてくる。美女が3人顔を近づけてきているんだぞ?ハーレム気分だけど、俺が愛しているのはアミィール様だけだから!



 そう結論づいたセオドアは顔をこれでもかと赤くしながら自分の顔を隠す。



 「い、言うわけないじゃないですか!それより近いです!私にはアミィール様という愛おしい御方が居るのでお戯れはおやめ下さい!」



 「面倒臭い性格ね!口割って楽になりなさいよ~!」



 「どこの世界に皇妃様や聖女様、女王陛下の前で夜の事情を話す男がいるんですか!」



 顔を隠しながら完全防御体勢を取るセオドアに、アルティアははぁ、と溜息をついて近くにいたアミィール様専属侍女_今日はこの3人対策でセオドアの護衛になった_エンダーを見る。




 「エンダー、力を使いなさい」



 「…………アミィール様に叱られてしまいますので、それは…………」



 「…………………新しいアンデッドを作ってあげましょう」



 「やらせて頂きます」




 「は………!」





 エンダーはそう言うと、黒い瞳がピンク色になった。ジロジロ見られる。な、何をされているんだ………!?



 ドギマギするセオドアを他所に、エンダーは淡々という。




 「____セオドア様は絶倫タイプですね、そして男の尊厳がラフェエル様と同じくらい大きいのでアミィール様のお身体が受け止められているかが不安要素ですね」




 「な、エンダー!?」



 「ぶっ」



 エンダーの言葉にセオドアは顔を真っ赤にする。同じく近くに控えていた執事のレイも笑って頭はパニック状態だ。ぜ、絶倫って………!



 もじもじし始める可愛らしいセオドアに、アルティアはにやにやしながら『ほぉ~ん』といやらしく言う。



 「そっか~、ラフェエル位の大きさの絶倫タイプねえ?」



 「そ、そんなわけ………ッ」



 「エンダーはサキュバスだから隠せないわよ~?」



 「な……!」



 サキュバス!?初耳なんだが!?いやそれより、なんで普通に俺の分析をされている!?



 困惑を通り越して羞恥と疑問で口をパクパクさせているセオドアに、エリアスが言う。



 「それはともかく、アミィール様が御子の出来にくい身体なのでしたら、別の手を考えるべきではないですか?アミィール様が戦場に行かない方法を」



 「そうですよね、何か大人しくさせる方法があれば………」




 「そうねえ、………あ!そうだ!」



 「わっ」




 アルティア皇妃様は暫く考えてからパァ、と顔を明るくして手を握ってきた。それと共に嫌な予感が全身に走る。今までの仕打ちから考えてこれは聞いちゃいけないやつだ!



 セオドアがそう察した直後に、アルティアは満面の笑みで言った。




 「下克上闘技大会に隠れて出て、アンタが皇帝になっちゃえばいいのよ!」



 「……………はい!?」










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