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大人の女子会

※過激な表現がございます。ご了承ください。

 



 「…………っていうことがあったのよ!」



 「へえ~?」



 「そんなことがあったのですか………」




 「ひっぐ…………」




 10分後、アルティア皇妃様がやっと口を閉ざした頃にはフラン様とエリアス女王陛下は好奇の目をこちらに向けていた。顔が焼けるように熱い。



 全て事実だ。確かに俺はアミィール様を孕ませると言った。けれどそれを他国の重要人に言うことないじゃないか……




 ヘタレな俺がそう言えるわけがなく、ただただ涙を流すしかない己の情けなさ……俺は本当に男なんだよな……こんな格好しているせいもあって自信がなくなってきた……




 涙でグズグズのセオドアにフランはきゃー!と叫んで抱き着く。



 「いやー!よくいった!君なら言えると信じてた!」



 「ぐず、茶化さないでください………」



 「茶化してなんておりませんわ。素晴らしいじゃないですか。アミィール様の事を重んじていて素敵ですわ、セオドア」




 エリアスもにこにこしながら両手を合わせている。……やっぱりこの人達はアミィール様の『任務』のことを知っていたのか。本当に何も知らなかったのは俺だけだったんだな……




 「……教えてくださってもよかったじゃないですか……」




 「過ぎたことをグチグチ言わないの!こういうことは私達が言うより自分で調べて考えなきゃ!」



 「それっぽく言っても騙されません!」



 セオドアは涙を流しながらも反抗する。しかしアルティアには残念ながら効かず、3つ目のオランジェットを貪っている。そんなアルティアにフランが聞く。




 「でも先輩、人間と龍神って中々子供ができないって言ってませんでした?」



 「そうそう、そうなのよ」



 「………!本当ですか!?」



 アルティアの反応に思わず見た目も忘れて食いつく。あっさり重要な事を言わなかったこの人!?



 「詳しく教えてください!龍神の血があると容易に子供は出来ないのですか!?アミィール様は半人間ですよね!?どうなんですか!?」




 目をギラギラさせる女装美男子に、アルティアはくすくすと笑いながら思い出すように空を見上げる。



 「半人間って時点で前代未聞だとは思うけど、そうねえ~、結婚してすぐにラフェーが『プレゼントは何が欲しい?』って聞いてきて、冗談で『子供☆』って言ったら本気にしちゃってさ、毎日8時間精子をぶちまけられたけど、アミィールが出来るのに2年もかかったわ」



 「…………………」



 美女の口からオブラードが欠如された言葉が出てセオドアは顔を赤らめる。純情な彼には刺激的な話であるのにも関わらず大人達は盛り上がる。




 「あははっ、先輩愚痴ってましたもんね~、受け止める入口が緩くなって抜かれた時子宮が丸見えだって言われた~とか」



 「懐かしいですね、最初のうちは絶頂し過ぎて意識を飛ばしたってお聞きしました」



 「そうそうそう、他にも執務をしながらとかお風呂でとか、トイレでも襲われて、あの時は本当に『子供いらないからやめて欲しい』が口癖になってたわ」




 「………………ッ」




 大人の会話、過激すぎる。

 今年19歳になる俺には到底混ざれる雰囲気じゃないし混ざりたくない。こんな情緒もクソもない大人に俺はなりたくない……



 けど、子供を作るって大変なんだな……アミィール様は龍神の血を受け継いでいるし、出来づらい可能性はありそうだ。漫画知識だけど、人外と人間の子って中々出来ないっていうのはベターな話だし……レイの言う通りあの手この手と試してみているが、やっぱりラフェエル皇帝様のように時間を掛けてしていくしかないのか……?






 お喋りをする大人達の会話を聞かずにしばらく悩んだ。











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