表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

194/470

皇族一同は子供が欲しい

 





 ヨウ達が去った後、アルティアがあっけらかんと楽しげに言う。



 「いや~可愛かったねえ、ヨウくん。アミィの小さい頃を思い出したわ、ねえ、ラフェー」



 「ふん。アミィは小さい時から可愛くない子供だったがな」



 「……………とか言って、パパなんて呼んだ日には城中の人間を集めて宴を開いてたじゃない」



 「…………………」




 ラフェエル皇帝は黙る。………え、事実なの?これは事実なのか?いつも喧嘩ばかりしてるのに、アミィール様のことをそこまで深く愛して………いや、親だもんな。多分俺もアミィール様に似た子供が出来たら同じ事をする。それこそお菓子を作って国中にお菓子をばらまける。いや本当に。勿論写真付きで。


 


 「……………セオドア」



 「は、はい!」




 そんな馬鹿みたいなことを思っていると、ラフェエル皇帝が俺を見た。思わず背筋が伸びて大きな返事をしてしまった。ラフェエル皇帝は___大真面目に言った。




 「_____アミィールを抱くことを、許可する」



 「え」




 「……………………………」





 某少年漫画の技のように時間が止まった。今何を言われた俺?


 呆然としているセオドアを他所にアルティアはけたけたと笑いながら合いの手を入れる。





 「ふふふっ、ラフェーったら孫が欲しくなっちゃったみたいね。


 私も孫が欲しいなー、セオドアくんに似たら絶対男の子も女の子も可愛い!」




 「いや、え、ちょっ………」




 「……………我が血統も少しは残すよう励め」



 「!?」




 本当に何を言われているんだ!?俺!?


 そう思っているセオドアの腕に、アミィールの腕が絡まる。そして、満面の笑顔で言った。




 「でしたら、今日丸々一日おやすみをくださいまし。


 セオドア様の子種を全て余すこと無く搾り取ります故」



 「アミィ!?」






 セオドアの首は凄い勢いでアミィールを見る。その顔は勿論いつもの如く耳まで赤く染っている。

 子種とか言わないでください!というか、昨日あんなに沢山して激しく愛し合って俺の欲望を受け止めてッ………!




 ラフェエルは全身から汗が吹きでて挙動不審になっているセオドアをじ、と見てから大きく頷いた。



 「……………………許可する」




 「ラフェエル皇帝様!?……っわ!」





 アミィールはそれを聞くなり軽々とセオドアを抱き上げた。そして颯爽と歩き出す。真っ赤にしながら戸惑うセオドアと満面の笑みのアミィールの背中にアルティアはいつもの元気な声で『孫よろしくね~』なんて言った。






 _____この後、セオドアは無理やりアミィールに襲われたが最終的にセオドアが襲う形になって、一日中蕩けるように愛し合い、次の日腰が筋肉痛になったのは別の話。







 * * *




 アミィールの部屋にて。



 「アミィール様」



 「ん?なあに?」




 エンダーはアミィールに声をかける。

 アミィールは____下着の機能を果たしてないとも言える過激な赤い下着を身につけて立っていた。





 「……………その下着は、如何なものかと」



 「そうかしら?侍女が言ってたわ。過激な下着は男が喜ぶと。…………いつもセオドア様に任せきりですもの。わたくしもこれくらいしなくては。



 これからは沢山愛してもらい、少しでも子種を貰わなければ」











 「……………………」






 そう言って上機嫌で様々なタイプの過激な下着を見ているアミィール。


 そんな下着姿を見たらきっと純情なセオドア様は卒倒しますね……………




 そう思ったエンダーは大きく溜息をついた。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ