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皇妃が強すぎる

 






 「うう……………………………」





 甘いひとときを過ごしたセオドアは、いつもの如く布団を被って蹲っていた。




 ……………アミィール様、すごく王子様だった。見た目もさる事ながら、今日の甘いひととき中もずっと。俺がリードしなくてはならないのに、ドレスを着ていたせいかずっと女だった。積極的に求めてくるアミィール様はどこからどうみたって夢にまで見た完璧な王子で…………



 乙女男子には堪らない展開だが、俺は男を磨いているのだ。なんというか、複雑というか。いや、すごく幸せだったけども!


 ………………アミィール様はやっぱり本当は男なんじゃないか?で、俺は女で…………そっちの方がしっくり来ると思う自分に嫌気が差す。




 けど、………………アミィール様がリードしてくれてる時、凄く乱れてて…………新しい性癖が目覚めそうに………ッ!




 そこまで考えた所で息子がまた起き上がってきた。若いと復活も早いか!俺!…………ああ……賢者になりたい…………とりあえずまた……………





 そう思い枕元にあるティッシュに手を伸ばそうした時、コンコンというノックの音がした。ま、まずい!今はまずい!



 セオドアは慌てて立ち上がり自分の息子を太腿で抑えて『どうぞ!』と裏返った声で言った。



 扉が開くと、それはもうにこにこしたアルティア皇妃様が居た。




 「はあい、我が息子~!」



 「あ、アルティア皇妃様!?ここは私の部屋ですよ!?ラフェエル皇帝様のお部屋じゃありません!」




 「知ってるわよ、私達部屋一緒だし。私はセオドアくんに…………ん?顔赤いわよ?」



 「ッ…………!」




 アミィール様によく似たアルティア皇妃様がすたすたと歩いて顔を近付けてくる。今すごく、色々まずいから!近づかないでください!



 …………とは言えるわけもなく。俺は熱い顔を逸らして口を開く。




 「な、なんでもございません……………それより!私に何か御用ですか………?」



 「?不思議な子ね。


 そうそう!本題ね!さっきのお茶会でセオドアくんの正体貴婦人達にバレちゃった!」



 「ええ!?」



 アルティア皇妃様はてへぺろ☆という顔をする。これもまた古い…………って!そうじゃなく!仮にもサクリファイス皇族の皇配が女装癖あると誤解されたのでは……!?いや、よくない。よくないぞ。サクリファイス皇族としても、アミィール様の皇配としても失格じゃないか!



 恥ずかしさとやらかした感で紫色というなんとも言えない顔色になるセオドアに、アルティアは無情にも笑顔を崩さず追い打ちをかけた。



 「でもね、あのクソ女達、セオドアくん……ああ、セアちゃんの美しさと気立ての良さ、女っぽい趣味に感銘を受けたらしくて、セアちゃんの格好で社交界に出た方がいいって言っててさ。


 知っての通り、私は社交界も女らしさも興味ないから!これからもセアちゃんとしてお茶会してもらうからね!」




 「………………はい?」






 思わず素っ頓狂な声を出す。

 何を言われてる?いや、嘘だよな?



 しかしアルティア皇妃様はぽん、と俺の肩に手を置いて親指を立てる。そして、それはもういい笑顔でハッキリ言った。




 「セアちゃんとして、馬鹿女………おっと、貴婦人達の間で流行っている事とか情報収集もしてもらうから」



 「…………は、はいいいい!?い、嫌です!私は男「セアちゃんの時は侍女達に化粧も髪も任せるって!」そうではなく「アミィールにも"やらせてくれないとセオドアくん誘惑する"って脅しといたから」…………………」






 ………………………やっぱり、この人に敵う気がしない。ある意味ラフェエル皇帝様よりも怖い人だと震えるセオドアだった。



 また、この日から『セオドア様は美少女にもなれる程の美形すぎる皇配である』と社交界でも有名になったとさ。











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