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小魚は空を見る おはなし①

作者: やきいも


海のソコ



太陽もたどり着けない、深い深い闇の中を泳ぐ小さな魚。

けれどまた、小魚の住むその闇も太陽にたどり着けない。



ある日、小魚は太陽を見たくなりました。光を浴びたくなりました。


けれど、

『太陽でさえたどり着けないのだから、僕が空へ向けていくら泳いでも辿りつけないかもしれない』

そう思いました。


小魚は太陽がいるはずの場所を見つめながら、光にあこがれます。




ある日、小魚よりも小さな小さなお魚が言いました。


「君は太陽にいけることは無いのさ」


小魚は小さな小さなお魚に言います。


「なぜそう思うの?」




小さな小さなお魚は、言うのを躊躇いましたが、真実を伝えることにしました。


「俺たちには目がないのさ。」

「なぜなの?」


小さな小さなお魚はいいます。


「本当はあるのかもしれないけれど、何も見ることのできない場所じゃそれもわからないのさ。」


「それなら見えるかもしれないし、やっぱり僕は行ってみることにするよ」


やめた方がいい…と小さな小さなお魚に言われたけれど、小魚は空へ旅立ちました。




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― 新着の感想 ―
[一言] 試してみることは大事ですね。
2023/04/25 11:23 退会済み
管理
[一言] 実は光の見える場所まではたどり着けるけれど、海の底まで戻ることまでできたお魚が今までいなかったのかもしれませんね。 とりあえずやってみてから考える。有りだと思います。
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