2-(17) 凱旋アクセル(最前線特権)
花ノ美とアバノアが殺気立って現れたアクセルを睨みつけた。
「あら、凱旋将軍さまってわけね。そんなあんたに朗報よ。義成って、あんたのことが好きみたいよ。よかったわねぇ。あんたみたいなひねくれクズが好きだったなんて貴重な存在よ」
「はぁ? 唐突にナニほざいてんだクソアマ一号。キメエぞ」
俺の目に映るアクセルは、相変わらずふてぶてしく邪悪に笑っていたが、頭に包帯を巻いていた。いや、包帯だけじゃない。顔にあざもある……。なぜだ。負傷か? きわめつけは、鼻の穴に止血のために突っ込まれているガーゼ。……いや、笑うまい。アクセルは戦ってきたんだ。それを笑い者にするだなんて最低だ。だが、俺と違って、花ノ美やアバノアが、アクセルの謎の負傷を見逃すはずがない。
「あらースレッドバーンさんったら、最前線で小銃突撃でもなさったかのような大負傷。宇宙戦争なのに、これいかに? 不思議ですのー」
「あぁ? クソアマ二号は、死にてえらしなァ――!」
「あら怖い。けれど、その面白おかしいお顔で、お凄みになっても笑いを誘うだけだと忠告申し上げますの。グフフ」
「わかった。コロス。二秒でコロス」
煽りまくるアバノアの横では、花ノ美といえばアクセルへ携帯端末のカメラを向けてパシャリ。写真を撮っていた。花ノ美お前、死体に鞭打つようなことを……。
「おい、クソアマ一号。なに撮ってやがる!」
「え、だってめっちゃ笑えるからさ」
「笑えるだと?」
「インフェス上げて、あと不奈津姫におくらなきゃ。ウヒヒ」
インフェスとは、ヌナニア国内で一番人気のコミュニケーションアプリだ。基本的には写真をアップロードし、それを見た他のユーザーいいねをするだけのよくあるやつ。チャット機能もあり、最近になって通話機能も追加された。
「オイ待てやクソアマ一号。やめろ!」
とアクセルが慌てて花ノ美の携帯端末に手を伸ばしたが、負傷もあってかアクセルは、普段と違い右足を引きずり足元がおぼつかない。花ノ美は、伸びてきたアクセルの手を軽くかわしてからまたパシャリ。
「はい。二枚目の面白写真ゲットー。そしてアップ完了。あ、さっそくいいねがついた。やったじゃないアクセル。あんた人気者になれるかもよ。よしよし忘れないうちに、不奈津姫とのチャットにも送信しとこ」
「バカよせ。不奈津姫が心配するだろ!」
アクセルの言葉に、花ノ美が急停止してアクセルを見た。
「え、なんで?」
「急に止まって真顔で見るんじゃねェ。キメの極みみたいな女だなテメエはよ」
「いやいや、なんでよ。いま、放置できない言葉がアンタの口から出た気がしてならないのよ私はね」
「ハア?」
「だからなんでよ。私の可愛い妹が、なんでクズ・オ・ブクズのアンタなんかの心配するわけよ。わけわかんないわよ」
驚くべきことに、アクセルが顔を真赤にして動揺していた。……待てよ不奈津姫ちゃん関連で、前もこんな事があったな。俺が国軍旗艦瑞鶴の幹部方に、総司令官室への挨拶にきてくれと頼んで回っていたときだ。
――マジか……。
だが、そうとしか考えられない。不奈津姫ちゃんだって児童って年齢じゃもうない。だが、アクセルのどこに惹かれたんだ。まあいい。人の好き好きをとやかくいうのは邪道だ。恋愛は、論理性じゃないしな。
だが、まったく状況を理解できていない女が一人。不奈津姫の姉。鈍感にもほどがあるが、可愛そうだ。まかり間違ってうまくいくとだ。花ノ美は、
『お姉さん』
とアクセルから呼ばれるのか。いや、クソアマお姉さんか? とにかく面白すぎるぞ。状況を把握できないでいる花ノ美は、アクセルを問い詰めている。
「ウルセエぞ。とにかくその端末よこしやがれ!」
とアクセルが、勢いをつけて花ノ美へ手を伸ばしたが、やはり足元がおぼつかないようでひらりとかわされた。バランスを崩し、アクセルの体が大きくよろけた。今度こそ床に盛大に転倒するだろう。
俺は、転倒するアクセルを眺めながら、
――戦闘で能力を使いすぎたのか?
と思った。そう。おかしい。普段のアクセルならすでにボーダーブレイク能力を使って花ノ美へ干渉するはずだ。念力のような謎の力で、花ノ美の携帯端末を破壊する。まあ、花ノ美もボーダーブレイク能力を使って対抗するから、俺をいたぶるときのように簡単にはいかないだろうが、それにしたって、なぜアクセルは能力をつかわないんだ。
そのまま床に突っ伏すかと思われたアクセルだったが、倒れる前に救いの手が入っていた。天儀総司令だ。バランスを失ったアクセルの体を、天儀総司令が抱きとめていた。
「おっとアクセル大丈夫か」
だが、助けられたアクセルといえば、天儀総司令を睨みつけ舌打ちしただけ。けれど天儀総司令もただものじゃない。アクセルの態度の悪さを叱ることもせずに、
「お、アクセル。鼻のガーゼが取れそうじゃないか。直してやろう」
なんていって鼻の穴に指を突っ込まんばかりにアクセルの鼻をグリグリ。アクセルの体を抱きとめている腕は、万力のごとくガッチリとアクセルの体を固定。アクセルは、悲鳴を上げるだけでもがくこともできない有様だ。
……酷い。この人、いま、完全にアクセルが反撃できないぐらい弱っていのを承知のうえでやってるんだ。だが、これでアクセルは一気に静かになった。アクセルを抱きかかえる天儀総司令は、満面の笑み。まったく敵意なしだったが、やることはえげつない。アクセルからすれば思いもかけないところから飛んできた攻撃だったろう。なるほどこんな手もあるのか。
天儀総司令は、静かになったアクセルを開放し笑いかけた。
「大勝利に名誉の負傷はつきものだ。私は、いままで重症の兵士は幾人も見た。それと比べれば、今回のお前の負傷は掠り傷ぐらいなものともいえる。だが、指揮官としては、異例の大負傷だといっていいな」
そう。異例中の異例だ。宇宙で銃撃戦はない。地上戦と違い、いや地上戦だって司令官がそう簡単には負傷しないな。だからこそ俺は、不覚にも心中でアクセルの負傷を少し快く感じてしまい。花ノ美やアバノアなんて、あけすけに笑いものにしたのだ。
「アー。ハイハイ。そういう理解のある上司って演技するなキメエ。ッ……。痛え。チクショウメ」
「どうした体調が悪いのか。大した傷でないように思ったのだが、あまりに本調子ではないな。必要なら軍医を呼ぶぞ」
天儀総司令が深刻な色を見せていった。
そう。鼻の穴に詰められたガーゼに、頭の包帯。アクセルの負傷は、見た目こそ派手だが、骨や靭帯にダメージがあるわけでもなく外見的には軽症だ。おそらくこの程度の傷なら内臓も無事だ。天儀総司令は見えない部分の負傷。脳や神経への負傷を心配したのだ。
天儀総司令の気づかいに、アクセルは余計なお世話だという雰囲気を強くした。
「かまうな。必要ねェ」
「フム……。とはいうが、外から見えない負傷というのもある。MRIはぐらいは受けてから、ここにきたとばかり思っていたが違うのか?」
「よせ。かまうなって。この船には、どうせババアも乗ってんだろ。あとでそいつに診てもらうから問題ねェ」
――ババア?
という顔を天儀総司令がすると花ノ美が、すかさずアクセルに変わり応じた。
「ローザ・ヤシン博士です。神域工学者で、私達の能力の調整をやってくれる先生です。体調も診てくれてます。ちゃんと医師免許も持ってる人ですよ」
「医師免許だと? ローザン・ヤシンなんて名前は、医療部の名簿にはなかったと思うが」
「軍属の技術士官ですから医師としては着任していません。あの人の立場は、軍政本部から派遣された技術者かな。ちょっと正式なところは私もしりませんけど」
天儀総司令は、納得したのかしないのかといった怪訝な表情を浮かべたが、結局は、
「まあ、その女が君らの体調管理の責任を持つものなら、そいつに任せよう」
といってそれ以上言及はしなかった。
天儀総司令が、少し離れた場所に直立していたいかつい国家親衛隊員へ目を向けた。目を向けられたのは、映画でしかお目にかかれないようなこれぞ軍人といった風貌で、無表情の顔にはヒゲと無数の傷があった。男は、アクセルと一緒にここに入ってきていたようだ。
男が、静かに天儀総司令へ敬礼した。
男の身につけている金の縁取りのついたトリコロールカラーの軍服は、俺のしる国家親衛隊のものだったが通常より豪華で、男の身にまとう空気は、普通の国家親衛隊より数段も重かった。
――これが親衛隊古参兵か。
と俺は強烈な印象をうけた。親衛隊古参兵といえば、国家親衛隊のなかで選りすぐりのものだけが与えられる精鋭の称号だ。俺が、以前叩きのめした国家親衛隊とは格が違う。
「シャンデ連隊長。アクセル司令の働きはどうだった?」
シャンデ連隊長と呼ばれた親衛隊古参兵は、天儀総司令に問われもしばし沈黙していたが、ゆっくりとその口を開いた。
「アクセル司令は、宇宙にあって地上戦のグランジェネラルのようでした。あの勇ましさは、そうはないでしょう」
「なるほど。つまり異常か」
「はい――」
と返事をしたシャンデ連隊長が、
――あの指揮でなら死んでもいい。
と小さくだが、はっきりした声で付け加えた。天儀総司令の目が光った。
「……よしわかった。では、君とカンブロンヌ半旅団は、今後アクセル少佐に従え」
「――はい!」
俺達の目の前で流れるようにことが進んだが、もちろんこんな勝手な真似に、アクセルが納得いくはずもなく……、
「オイ! 勝手に決めてんじゃねえゾ。歩兵を宇宙でとうつかえってんだ!」
と吼えた。もっともだ。俺だって国家親衛隊なんて与えられても困る。雑用ぐらいしかやらせることがない。だが、彼らは前の戦争で、再突入作戦を成功させた武勲輝かしいエリート部隊。絶対に持て余す。扱いが難しい。いや、面倒くさい。
「40人でも持て余したんだぞ。それが半旅団まるまるとか正気じゃねぇ。おい総司令官ドノ。勝ったらご褒美だ。わかるか? ご褒美ってのをな。テメエがいまオレにくれてやったのは、間違ってもご褒美なんて形容できるもんじゃネぇんだガぁ?」
天儀総司令が、苦い表情になった。俺からすれば、ついにといった感じの表情だ。やはり天儀総司令も内心は、アクセルの横暴な態度には苦味を感じていたのだろう。
だが、ここですかさずシャンデ連隊長が発言した。
「いいえ、グランジェネラル。アクセル司令は、あなたをとても尊敬しています」
「そうなのかシャンデ隊長。とてもそうは思えんぞ。アクセルのやんちゃな態度は、俺の頭痛の一つだ。ご威光を失った俺は、威厳に欠けるのではないか?」
「そんなことはありません。今回、アクセル司令のやった先遣部隊の段階突入は、旧軍時代のグランジェネラルが発表した戦術論文です」
「ああ、どこかで見たと思ったらあれか」
「はい。あれです」
「普通に突入するのと変わらんので、結局誰もつかわなかった。論文書いた俺もつかったことがない。理由は、やはりやる意義が薄い」
「はい。それをアクセル少佐は、上手くつかいました」
シャンデ隊長の言葉を聞いた天儀総司令は、しばし黙考していたがすぐに顔をあげ、
「わかった。アクセル。お前は大佐に昇進だ」
とこともなげに宣言した。俺は、驚いた。アクセルは少佐二等だ。それが中佐とそこにある等級を一気に飛び越しいきなり大佐。花ノ美もアバノアも沈黙こそしていたが、身から色めき立つ感情が溢れでていた。
アクセル当人も、あまりに急なことだったらしく、
「は?」
と不快感の強い反応しめしていた。
「アクセル、お前は私が好きだったんだな。嬉しいので昇進させてやる」
「なんでそうなるんだよッ! 意味わからねー上にキメエ!」
「ま、冗談だ」
「クソが。シネ」
「いやいや不満はないだろアクセル。だって大佐なら場合によっては、つまり私が少し無理すれば。連合艦隊内で主力となる艦隊すら率いれる階級だ」
「……そりゃあ」
「いいだろぉ?」
アクセルの目が完全に泳いだ。
おそらく天儀総司令は、このときアクセルの願望と気持ちをかなり正確に理解していた。
――自分の能力限界を知りたい。
アクセルは自身に備えられたボーダーブレイク能力が、どの程度の規模の艦隊指揮まで可能化か、そしてとにかく単純に、大規模な戦力を率いて戦闘をしたがっていた。
「私の半旅団を率いるには大佐になる必要があるし、今回のお前の戦功はそれに見合ったものだ」
今回の天儀総司令の一連の言葉は、この人としては婉曲だった。だが、これは、
――俺はアクセルお前に大部隊を任せたいんだ。
といわれたようなものだ。
俺達が驚くなか天儀総司令の行動は早かった。六川軍官房長を呼び、
「アクセルを大佐に昇進させる。準備させろ」
と命じていた。
六川軍官房長は、無表情を崩さなかったが鋭い目で天儀総司令を見た。
「四等でいい。これならいいだろ」
「それでも問題があります。アクセル少佐の人事権は、ヌナニア軍統合参謀本部の所管です。勝手に昇進させれば、専断行為となりかねません」
六川軍官房長は、アクセルを勝手に昇進させると、軍官房部と統合作戦本部との対立に発展しかねかいと忠告したのだ。どう考えてもアクセル、いや、アクセルだけでなくアヘッドセブン全員を、統合作戦本部では持て余している。誰が見たってそうだ。だって卒業後即戦力といわれたアヘッドセブンに、統合参謀本部がやらせていることといったら勉強会やら戦術研究会ばかり。どう考えても生意気な若手を懲罰し、反省させおとなしくさせようという意図が透けて見える。
そんな統合参謀本部内で睨まれている若手を、天儀総司令が勝手に昇進させれば統合参謀本部は反発するだろう。
「有事において最前線に配置された人員は、すべてヌナニア軍総司令官の管轄となる。私の職権で、アクセルを昇進させることになんら問題はない」
「……なるほど。最前線特権を行使すると」
「そうだ。いまは戦争中だぞ。本国の制服組に、お伺いを立てていたら戦いにならん」
これに対して六川軍官房長は、明確な反対は口にせず、
「つまり人事権をかざして上下をはっきりさせたいわけですね」
と天儀総司令の意図を口にした。
なるほど。と俺は思った。六川軍官房長は、アクセルの昇進には反対。せめて統合参謀本部をとおしてからというものなのだろうが。だが、天儀総司令は事前に統合参謀本部にアクセルの昇進の意向をつたえる考えは、さらさらないようだ。ここで頭の回転の速い六川軍官房長は気づいた。天儀総司令は、統合参謀本部にマウントを取りたいだけだと。
――意図して勝手に昇進させる
天儀総司令は、あえてアクセルの昇進に関して統合参謀本部を無視する気なのだ。
「いまの軍は、どこの誰が偉いのかさっぱりだ。有事なので最前線では私が一番偉いが、一度前線を離れてみろどうなることやら」
ヌナニア連合は、軍権力の一極集中化を避けるため、重要事項を縦割りの組織で分担して受け持つという複雑な組織となっていた。その中でも大きな権限を持つのが、人事権を持つ軍官房部。そして、いまの時代重要なサイバー空間を担うヌナニア軍中央電子戦司令局。問題になっているヌナニア軍統合参謀本部は、軍の優秀な人材をプールしておく場所だ。この統合参謀本部は、軍人事権の要諦を握っていた。
ざっくりいってしまえば、統合参謀本部所属の人間の人事権は統合参謀本部にしかないのだ。
「いまの統合参謀本部のトップ。つまり議長代理は、マキシマ准将です」
「だからだ」
「なるほど。〝だから〟ですか」
「そうだ。あえてアクセルを昇進させる。マキシマは、昔からちょっと勘違いしている。自分が優秀だとな。いまのうちに一発かましてわからせてやる」
「対立的な選択肢は、得策ではありません。話し合いで決着をつけるべきです。いずれは対決的な状況になるとお考えなのでしょうが、いま、こちらから仕掛けるのは尚早にすぎると考えます」
六川軍官房長のまともな助言に、天儀総司令がフッと笑った。
「いまのヌナニア軍のいびつな権力配分を明確にしたいのは、マキシマの考えでもある。私は、彼の考えに賛同しているから、あえてここは私の職権だけでアクセルを昇進させる。これはマキシマの意見に賛同しての行為だ。マキシマの賢さが昔よりマシなっていれば喜ぶだろう」
どうやら天儀総司令と、いまの統合参謀本部のトップである議長代理マキシマ准将には因縁があるようだと俺は思った。天儀総司令の言葉をうけて、六川軍官房長がちらりとアクセルを見てから、
「……持て余すと考えます。彼は飼い主を持たない性質です。それに個人的な牽制に、他人を利用すべきでない。後々お嘆きなっても救うことは難しいとお考えください」
と忠告したが、結局天儀総司令の職権でのアクセルの昇進は決定してしまった。
これで話は終わり。解散という空気になり、天儀総司令は俺達を見て、
「以上だ」
と一言いうとさっさと去ってしまった。俺は、休憩に入っていいだろう。雑務が残っている花ノ美とアバノアはまだブリッジに残るようだが、アクセルもさっさと退散しようと俺達に背を向けたが、花ノ美はアクセルが立ち去るのを許さなかった。
「ちょっとアクセルまだ話は終わってないわよ。あんた不奈津姫どういう関係なわけよ」
「花ノ美お姉さま、そこを掘り下げたいのですわね……」
「当たり前じゃないアバノア。姉として看過できない事態と直感したの。女の勘ってやつ。侮れないやつよ」
だが、アクセルときたら、
「さあなァ」
といっただけで振り向きもしない。花ノ美は剣呑な空気をかもしさらに言葉を浴びせたが、アクセルは、
「アー、アー、聞こえネーなァ」
なんていってブリッジをでていってしまった。
最後にはアクセルへ飛びかからんばかりの形相になっていた花ノ美も結局は、アバノアに説得されて渋々自分の仕事に戻っていった。
――やれやれ……。
あいつらいつらは、本当に変わらないな。ヌナニア星系軍士官学校時代のままだ。なにか決めようとすると十中八九大荒れ。困り果てた教官が、学校長を呼んできて騒動を収めるなんてことはめずらしくなかった。




