ウッウーアッアー!
絶対面白くない(確信)。何を思ってこれ書いたんだろう……
目が醒めるとそこは森だった……いや、山道で道を踏み外して転がってったからあたりまえなんだけど……
イテテッ全身打ちまくってるな。肌が露出しているところは擦り傷と土でボロボロだ。だが幸い動けないような怪我はない。
残念ながら1人ハイキングだったので誰も助けにこないだろう。遭難なんて洒落にならないぜ。とりあえず自分が転がってきたとみられる跡をみることにする。
だが、俺は自分の目を疑う。転がってきた跡が短いのだ……それだけならいい。大袈裟に転がったんだって笑える。けど踏み外した道がないのだ。ここの山は手がよく入っていて見通しがいい、日中ならばかなり遠くまで見える。けれどここはなんだ!?木が無秩序に生え見通しが悪い。
すると後ろの茂みから音がする。
「ひっ」
情けない声をあげてしまった。でも仕方ないだろう。こんな鬱蒼とした森なら熊が出るかもしれないじゃないか。
すると勢い良く何かが飛び出してくる。
「ウッウーアッアー!」
それは赤毛の猿顔の女だった。女だと判別出来た俺を褒めて貰いたい。脛や腕が毛むくじゃらで髪は束ねてあるもののボサボサだ。大きな胸がなければ気が付かなかっただろう。
猿女(便宜的にそう呼ぶことにした)は俺の全身を軽く見ると無遠慮に寄ってくる。
く、臭っ!
「よ、寄るんじゃない」
思わず拒絶する。すると、いきなり俺は足を払われ倒かされた。
「な、何を……ぐほっ!」
腹を殴られた。手早く縄のようなもので縛られる。
すると、猿女が再び声をあげる。
「ウッウーアイアー!!!!」
すると周りから、
「アッアー」「アッアー」「アッアー」
と返事のようなものが返ってくる。近い!
3人の猿女が現われる。内2人は木の槍のような物を持っている。
目の前で会話のようなものが行われる。
「ウッウーオイエー!」
「ヤー」
「オイエー!」
「ヤー」「ヤー」
4人の猿女が俺を囲む。1人が槍をこっちに向け、
「ウッウーテイ、ウッウーテイ」
と繰り返す。
尖った先を見てると先端恐怖症になりそう。言葉分かんないだけど……
多分動くなってことなのかな?
すると他の3人がもう一つの槍と縄を持って近づいてくる。
下手に抵抗しない方がいいのだろう。言葉通じないし……
あっ……この構図、これ豚の丸焼きだ。
俺は今キリストと化している。村の真ん中で十字架に磔にされ、周りには火を焚かれている。魔女裁判だった……。そして周りでは多数の猿女が踊り狂っている。
悪夢だ……悪夢だ……。
2years later ……
「ウッウーアッアー!」
俺は元気に原始人をやっている。あの猿女たちとの間にたくさんの子どもも出来た。未だに分からない言葉もあるが、これからも無事に暮らしていけるだろう。
私は本当に何を書きたかったんだ?記憶があやふやなんだけど……