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チイサキモノ

作者: 碧井うみ

この世界じゃあ、

かくれんぼしない人間は叩かれる。

おかしな話だと思わないかい?

「ショウジキモノ」はバカをみる、なんてさ。


何を言ってんだい。

僕に言わせりゃ「ショウジキモノ」なんて

叩かれて当然さ。

みんな自分の「ミブン」をわきまえて生活してんだ、

少しは「ハイリョ」しろって話だよ。


じゃあ、お前はなんだ?

「ウソツキ」がいいって言うのかい?


いやいや、違うよ

「エンリョ」してんだ

つまりは「ガマン」さ。

周りを気遣ってやってんだよ。


そうかそうか、じゃあ「ショウガナイ」な。


ああ、そうだ、「ショウガナイ」。


...。


...。


じゃあ、

「イジメ」を見逃すのは、

「ガマン」かい?


そんなこと、言ってないだろ?


でも、お前は、


うるさい!


...。


...。


なんでとめなかった?


え?


なんで、とめてくれなかった?


違う、僕は


違わない!


...。


...。


僕は、何もしてないだろ。


そうだ、何もしなかった。


じゃあ、!


何もしてくれなかっただろ!


...。


目の前でいじめられる俺を見て、優越感に嗤っていたんだろう!


ちがう、僕は

ちがう...ちがうんだ、ただ!


こわかった?


...!

そうだよ、こわかったんだ

...こわかったんだよ!

僕は、お前みたいに、強く...強くはないから!

弱虫だから!だからいじめられていたんだよ!

お前がいなかったら、僕はあのまま...!


...俺と、同じ道を歩んだ?


え?



目の前で、あいつが、落ちていく

4階建ての校舎の屋上から




はっ


目がさめると、布団は汗でぐちょぐちょだった


ゆ、ゆめ...


ほっと胸をなでおろす。



学校につくと、今日もあいつが殴られていた

人目につかない校舎裏で、ただなす術もなく。



こうなったのは僕のせいだ



夢の中の、あいつの言葉を思い出した




「俺と、同じ道を歩んだ?」




あの姿は、もしかしてあいつの未来かもしれない


僕が止めなきゃ


僕がとめるんだ!


いつか、あいつが僕を助けてくれたように。





お読みいただきましてありがとうございました。いつまで経っても納得のいかない微妙な今作です。少し前から「もっと良くなるはずだ」と思って寝かせ続けてきましたが、全く成長が見られませんでした。自分ではどこがよくないかが明確にわからず、とても悩んでおります。もしよろしければご意見・ご感想等お聞かせください。よろしくお願いいたします。

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