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~ 家 族 ~  作者: MiYA
4/4

~ お母さん ありがとう ~

突然 真っ暗闇になり …


トウルルルル ! トウルルルル !


電話の音が 躰中に響く …


真っ暗な中 声だけが 聞こえる …



「もしもし 立川さんの お宅でしょうか?橋尾署の者ですが 奥さんでいらっしゃいますか?御主人の 立川 光司さん と 息子さんが事故に遭われまして 斗関中央病院に搬送されましたので … 病院の方に … あの? もしもし … 奥さん? 奥さん!!」



バ ッ タ ~ ン !!



娘 の 倒れる音が 聞こえた …



「嫌 - ! 嫌 だ ぁ ぁっぁ あ ~ 昌 子 ~ こんなの 可哀想過ぎるわよぉ~ あの子は何も悪くないわ ! 何もしていないのにぃ~ 嫌ぁ~!」



正子 は 只々 泣き崩れた …



「 私 … 独りぽっちになっちゃった … 誰か 助けて … 誰 か … 誰 か … 」



娘 の 心の声が 聴こえた …



チカッ ! チカッ !



暗闇に フラッシュが 光り


闇に 浮かび上がる 娘 の 姿 …



全てを無くし


生きる気力さえも 失っていた …



チカッ ! チカッ !


チカッチカッチカッチカッ !!


フラッシュの光は 鮮明に


彼女の姿を 浮かび上がらせた …



正子 は その姿を


目を凝らして見つめた …



「あっ… あぁ … そっ そんな … 昌 子 ちゃん … ? 貴女なのっ? 」



昌子 は 薬 を 大量に飲み グッタリとしていた …


「もう … 朝なんて … イラナイ …」



そう 呟き 瞼を閉じた …



「駄目 ! 駄目よっ! 昌子ちゃん ! 昌子-!」



正子は 飛び起きて 202号室へと走った


ドンドンドンッ! ドンドンドンッ!


近所迷惑も 考えず ドアを叩いた


「お願い 駄目!駄目よっ! 誰か !お願い 助けて !!」



ボ ワ ァ ァ ~ !


卵形の石から 桃色の煙が 立ち昇り


202号室の ドアノブに 絡みつくように回った …


カチャッ !


鍵を開ける音が響き


正子は バンッ! と ドアを開けた …


昌子に走りより 躰を揺すった


「昌子ちゃん ! 昌子ちゃん ! 昌子ちゃん!! お願い 目を開けて!!」


大量の薬袋や 薬ビンが


昌子の足元に転がっていた …


正子は 直ぐに 救急車を呼んだ …


救急車が 到着するまで


正子は ずっと …


何とか 大量に飲んだであろう 薬を 吐き出させようと 必至だった …


昌子の唇が パクパクと 開き …



「お母さん … ありがとう … 」


と そう 言った …

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