表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1話 ミミックの決意

同時進行の別の作品がネタに困った時に更新される物語です。「勇者が世界を救うとは限らない」も読んで頂けると幸いです(ステマ)。

「今日はここで宝箱になって休もう。」


僕はミミック。色々な人や物、凄い物ではドラゴンなどに化ける事が出来る魔物だ。僕は色んな世界が見たくて旅をしてる。宝箱に化けたのは襲われない為だ。


「なんだか眠くなってきたなぁ…」


今日はここで休もう。起きたらまた移動しよう。


そう決め、早々に眠りについた。


ザッザッザッザ、ザッザッザッザ


目が覚めると、何者かの足音が聞こえてくる。


「ここでじっとしてやり過ごそう」


僕は変身を解かなかった。変身を解いたらどんな姿かって?それは秘密だよ。


「おい、宝箱あるぞ」


「本当だ、いいもん入ってんじゃねえか?」


僕の変身した近くにも宝箱あったんだ。気付かなかったなぁ。


そんな呑気な事を考えていると、足音が近付いてきた。僕の隣に宝箱あるのかな?


僕がじっと息を潜めていたら、急に頭を掴まれた。


「痛たたた!痛いってば!」


目をあけると、目の前に人間が3人も武器を構えて今にも襲わんとしてる。


あれ?この近くに宝箱があったんじゃ…。


辺りを見回すが、宝箱なんてどこにも見当たらない。じゃあなんでこの人間達僕を襲ったんだろう…。


そっと今の自分を見る。ちゃんと宝箱になりきっている。…ん、宝箱?


───おい、宝箱あるぞ───


───本当だ、いいもん入ってんじゃねえか?───


この会話、まさか僕を見て言ったの!?


「くそっ!魔物だ!殺れ!殺れ!」


僕に警戒してた人間達が一斉に襲いかかってくる。


やばい!殺される!


僕は急いで逃げ出した。変身なんて解いてる余裕はなかった。逃げても人間達が追いかけてくるんだから。


───怖い。


僕は、殺意を向けられて初めてそう思った。魔物の友達と仲良く遊んでいた昔が夢のようだった。


それから、無我夢中で走り続けた。その後、河に飛び込んで流されてようやく逃げ切った。


「…ミミックやめて襲われない平和な生き物になろう」


僕は心からそう思った。けど、そんな生き物いるのかな?


魔物が人間に襲われるなら、人間は魔物にも襲われる…と思う。友達のガーゴイル君のお父さんもそうやって生きてきたらしいし。


「宝箱になりすますのは危ないね」


宝箱になっていたらまた人間達に襲われる。それならならない方がいいと思う。


「結局旅をしないと平和な生き物が何なのかは分からないよね」


そう結論づけ、宝箱の変身を解いた僕は歩き始めた。今の姿?それは秘密だよ。

評価が高かったりご要望で続きが気になるなどを言っていただけたら週1投稿に切り替えます。ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ