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西福集-詩集-  作者: 深草澪御
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消しゴム


着実に小さくなっていきます

その分、僕の子分たちは増えてきます

間違いを正す時は、どうぞ僕を使ってください

どうか、お気になさらずに

ただし、ここでひとつ言いたいのは

僕の身体を、ちぎらないでください

僕の身体を、投げないでください

ちぎられるのは痛いのです

投げられるのは気持ちが悪くなるのです

だからどうか、大切にしてください

僕たちだって、これでも生きているんですから

だからどうか、大切に使ってください

僕の命が消えるまで


別サイトで掲載していたものです。

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