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俺は人生に、この誰もが救われない社会に復讐する  作者: へいたれAI
第二章 飛躍
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第四十話 桜華院宗家からの詫びと新たな資産

 

 桜華院宗家当主から、詫びられた上に奪われたリリーナさん母娘の財産の返還と、桜華院が持っている四国の資産のすべての譲渡だ。


 譲渡と言っているが、実質買い取ってくれないかというので、婆さんに資産査定を願うと、宗家の当主から援助要請までパッケージなので、資産査定を待つまでもなく、すべてを50億円で買い取りを希望された。


 銀行と不動産会社が怪しいが、食品会社も堅実経営のはずなので、それほど高い買い物とは思えないが、それほど銀行と不動産が怪しそうだ。


 宗家としても、余罪が判明した以上隠蔽を諦め、傷口を小さくする方向にかじを切ったようだ。

 なので、公爵家傘下の男爵家と騎士爵家の2つが断絶することが後日小さなニュースで発表された。


 婆さん経由で聞いた話だが、公爵自身があとで陛下に呼ばれて直接叱責されたとか。

 貴族の当主が陛下より直接叱責されたとあっては、貴族社会ではこれ以上にない醜聞だ。

 当分は大人しくするしかないとか。

 桜華院の抱えている財閥も、救済の意味でも石峰財閥に吸収されていくらしい。


 桜華院家への援助の必要があるのかと疑問にも思ったのだが、どうしても必要らしくて、結局その場で50億円の援助を決めた。


 基金から資金を出したが、この処理を上手に処理しないとまずいが、それ以上にすぐにしないとまずいのが、受け入れた銀行などの四国会社だ。俺達はトンボ返りのように高松に向かった。


 *****

 四国での大掃除と新たな愛人たち


 梓い、婆さんの集めた専門家チームが仕事をしていたので、そのまま専門家を銀行に連れていき、作業を始めた。


 専門家はどこでも優秀で、ここでもすぐに見つける不正行為。

 アイツラが絡むと、どうしようもない。

 横領は当たり前で、地元の政治家への不正献金の他に地元警察への買収なども見つかる。


 当然不正接待もあり、これはすぐに爺さんが現場を押さえて、社員は保護しているが、その社員も昨年高校を卒業したばかりの19歳だというから何も言えない。


「宝塔様、この子です」


 橘が連れてきたのは、まだあどけなさの残る少女だった。

 震える瞳で俺を見上げるその姿に、俺の胸が締め付けられる。

「よく頑張った。もう大丈夫だ」


 俺は優しく彼女の頭を撫でた。彼女の体は、小さく震えている。

 過去になかったかと調べてもらうと……仙台のときにも見たのだが、地元の風俗嬢などが参加していたが、これをよくよく調べると、行員から風俗嬢に落ちていった者も少なくはないらしい。その多くが少額横領などを見つけられての話で、もともとから派手な生活が祟ったためだとか。

 酌量できない。保護した未成年だけでも治療に東京に連れて行く。


 それと問題なのが系列の不動産会社への不正に近い融資だ。

 俺はまずいと思い、ここの専門家の半数を連れて不動産会社に乗り込み、ここだけはさっさと傘下に収めた。


 最悪、このまま廃業させることも視野に入れてだ。

 専門家だけでは当然手が足りずに、俺は造船会社から人を寄越させた。


 当然俺の愛人枠の女性3名全員もだ。

 彼女たちは優秀だし、何より俺に対する忠誠心が何より高いので、安心して任せられる。その忠誠心は俺の夜の頑張りに寄るものが大きいが。


 夜、高松の高級ホテルの一室。


「宝塔様、お疲れ様でした…」


 法子さんが、艶めかしい声で俺の耳元に囁く。彼女の白い肌が、照明の下で妖しく輝く。

 その指先が、俺の首筋を優しく撫でる。


「今日も、たくさん頑張りましたね」


 リリーナさんも、俺の隣にそっと寄り添ってくる。

 彼女の若々しい体が、俺の体に密着する。

 その柔らかな胸が、俺の腕に触れるたび、甘い痺れが走る。


 それぞれの魅力を放ちながら、俺に甘えてくる。彼女たちの熱い吐息が、部屋の空気を一層熱くする。

 リリーナさんは、優雅な仕草で俺のシャツのボタンを外し始めた。

 彼女の指先が、俺の肌を滑るたびに、甘い痺れが走る。

 その瞳は、俺を誘うように潤んでいる。


 梓さんは、その潤んだ瞳で俺を見つめ、静かに俺の膝に頭を乗せた。

 彼女のしっとりとした髪が、俺の太ももをくすぐる。その指先が、俺のズボンの中に忍び込もうと動く。


 法子さんは、いつもはクールな表情だが、今はその瞳に熱いものが宿っている。

 彼女は、俺の指を絡め取り、その温もりを伝える。

 その吐息は、普段よりも荒く、その熱が俺の指先に伝わってくる。


 梓は、まだ幼い部分も残っているが、その瑞々しい肌は、俺の衝動を掻き立てる。

 彼女は、俺の腕に頬をすり寄せ、甘えた声を出す。

 その指先が、俺のシャツの裾を握りしめている。


 そして、法子さん。彼女は、すべてを包み込むような優しさで、俺の背中に手を回し、ゆっくりと撫で始めた。その手が、俺の体の奥深くへと誘うように動く。


 部屋は、女たちの甘い香りと、熱い吐息で満たされ、乱れた衣服が散らばっている。

 昨夜の激しさが、部屋のそこかしこに残り香のように漂っている。


 傘下に収めた不動産会社の資産査定を急がせて、とにかく査定の終わった物件から手放していく。

 銀行の追加での必要資金も基金からの増資でまかない、基金の資金はこっそりと日本に持ち込んだ『宝塔ファンド』で処理させて済ませた。


 結局、ここでは傘下に収めた企業はまともな経営が多かったので、助かったが、それでも不動産絡みで問題を抱えていたので、急ぎ処理していたのに夏休みをすべて使った。


 まあ夜にはみんなで癒やしてもらってはいたが。


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