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多分わたしは死にたかった  作者: 甘味コクト
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自分の意思

 自殺を題材にしてはいますが、ハッピーエンドが目標です。多分そうです。

初投稿なのでアドバイスがあればどうぞ忌憚なく意見を聞かせてください。

 雨は降っていなかった



 少し錆びついた鉄製の梯子は、私とは対照的によくしゃべる。私を止めてくれているのかな、なんて考えすぎだろう。鉄臭くなった手を擦りながら、フェンスの方へ向かう。足取りはかなり軽やかだった。


「これから死ぬっていうのに、全く実感わかねぇわ。」


 フェンスに寄りかかりながら、未成年なのにあっさりと買えたビールをあおる。全然おいしくなんかない。酒がうまいだなんて最後まで大人は噓つきだ。

 いつも見る夜景よりきれいに見える町に向かって呟いた。


「おーいお前ら。私はここにいるぞ。止めてくれたら死なないぞー…。」


 虚しいだけだ。もういいだろう。後悔が勝って諦めていた今までとは違う。今日をもって私を終える。フェンスはもう越えた。目の前にはもう死がある。


(行くぞー、行くぞ!行くぞ…。)


 足は震えるし、心臓は破裂寸前だし、吐き気はするし、手は狂ったように痙攣した。まだ私は生きたいのか?いや本能が私を生かしているんだろう。手はフェンスを離してしてくれない。死ねよ!私!!


 どうやったかは知らないが、私は地面とぶつかっていた。初めて最後までやり切ったことが自殺とは、かなりお洒落な終幕だ。


ビールですら飲みきらなっかたのに。


不定期投稿ですが、お目を汚さない程度に頑張ります。

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