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僕の気分  作者: えんどうりょうじ
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母の苛立ち

 月曜日になり、早朝と言うのか夜中というのか三時頃目覚めた。今日は神社でお祓いに行く日。だが、今日は何故かいつも以上に「死にたい」という気分が強い。こんなに酷いのは初めてだ。どうしたらいいんだ。辛過ぎる……。神社なんかいって簡単になおるのだろうか。


 とりあえず行くしかない。暗く沈んだ気分が僕を追い詰める。体は怠いし動きたくない。入院していた時はここまで酷くはなかったのに。まあ、整形外科だが。


 でも、入院中も食事は残していた。一食の半分くらいしか食べてなかった。退院してもそれは変わらず、むしろ食べない日は多かった。


 今は自分の部屋にいる。時刻は朝九時頃。相変わらずフラフラしていて階段を降りるのが危険。同じことを繰り返さないようにしないと。


 僕は小さいバックに煙草とスマホと財布を入れ、しゃがんだまま階段を一歩ずつ慎重に降りた。


 何とかゆっくりではあるが無事階下に着いた。両親にはご飯食べたくなくても無理矢理食え、と言われている。しかし、僕はそれを拒んでいる。別に痩せたい訳ではない。既に細い体型だから。ただ、食べたくないのだ。無理矢理食べて吐いたら嫌だし。そういうところを両親は分かってくれない。きっと、自分達が僕と同じような目に合ってないから分からないのだろう。両親は優しい面もあるけれど、厳しい面の方が多い気がする。友達の親も厳しいのだろうか。


 後で友達に厳しいかどうか訊いてみよう。それと母に神社まで送ってもらえるか訊いてみることにした。居間に来て、

「母さん、神社まで送ってくれない? 僕、フラフラしてるから危なくて」

 母はテレビを観ていて、こちらを向きながら眉間に皺を寄せていた。

「あんた、ご飯食べないからフラフラするのよ!」

 きつい物の言い方だ。もっと穏やかに話せないのだろうか。僕は言い返す気力が無くて黙っていた。

「全く! 送ってってあげるから車に乗りなさい!」

 僕は黙って玄関から出て、車の後部座席に乗った。多少、母の言い分に苛ついていたのでドアを思いっきり閉めた。

「達郎! もっと静かに閉めなさい!」

母は既に運転席に乗っていた。面倒くさいのか、苛々している様子だ。

「仕事はいつから行くつもりなの?」

「早ければ明日。お祓いして良くならなかったら、病院に行くから」

 はーっと母は溜息をついた。

「もしかして、病院も連れていかないといけないの?」

「うん、頼むよ」

 母は「全く!」と怒りを露わにした。そんなに怒ることないと思うけどな。まあ、連れていってもらうから文句も言えない。仕方ない。


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