異夢の扉
自己紹介が終わり初の授業が始まった。
「では授業は外でやるので、外に出てください」
外に出ると簡易的な机が置いてあった。
「異夢の扉はやり方さえわかれば誰にでもできます。ただ今回で初めて魔力を扱う人もいると思いますので、できない人がいれば手伝ってください。じゃあ今日の授業で使う小さな扉を配るよ!」
15枚の扉が浮き上がる。これくらいの魔法は10位魔法のあたりだろうか?
先生は扉を配りながら授業の説明をする。
「異夢の扉を作るには、異夢の空間をまず作らなければなりません。作るには想像力が必要です。まずは目の前に用意してある魔石を自分の意思で光らせてください」
「キラキラして綺麗」
「宝石みたい」
「こんなんが光るのか?」
みんな戸惑っているが簡単な事。アリスを見てみろ。当然のようにピカピカ光らせている。魔法を流すだけの作業みんな家で、何もやっていないと思っていた中...
「あらマリナさん。あなたもできないの?」
「いやなんで皆んなこんな簡単な事できないんだと思っていた。ほら簡単なのに」
マリナは適当に魔力を流してピカピカさせた。
二人で魔力の扱い方を周りに教えて行った...
魔力の扱い方は人それぞれなので疲れた。
「アリスさんマリナさんありがとうございます。では先に二人が異夢の空間を作り出してください。自分のつくりたい空間をイメージしてさっきよりも強く魔力を飛ばしてください。出来るだけイメージは小さくね」
要は空間に穴を開けて空間を作り出すそれを自分の何かで結びつけると言うこと。イメージを小さくとは、私達の魔力では大きな空間を作り出せないため作れる範囲で作れととらえた。
「えい!」
二人とも成功した。だが穴は狭く入れるほどではなかった。
「はいっ!よくできました。最後の仕上げに異夢の空間を扉と融合させます。さすがに入れる大きさじゃないからね。ここからが難しいのでできない人は先生が手を貸します。空間はできているので穴に魔力を込めて扉と同じ大きさにします。扉にも魔力を込めて穴と融合させることが出来たら完成です」
何事もなく進んでいったが、魔力が尽きてしまう。そこで魔力水を取り出した。マリナが手にしたものが気になりアリスが聞いてきた。
「マリナさんそれは何?授業中よ!」
「魔力水だよ。私、魔力少ないから...」
実際のところ魔力切れで倒れることはない。しかし師匠がかけた呪いのおかげで制限がかかっている。1/20くらいになっている。この地獄から解放されると急激に強くなると聞いたので苦ではない。
「後でそれをちょうだい」
「ごめん。無理」
「なんで?貴重なものなの?」
「魔力は魔力でも私にしか適合しない魔力だから。でもあなたは魔力操作できるんだよね?それなら後で家に道具取りに行くから取りに行った後だったら作り方教えるよ」
道具を取りに行くついでに、魔石のコレクションやナイフも持ってくるか。
「これでいいの?」
アリスの扉は完成し、続いて私の扉も完成した。
「アリスさんマリナさんよくできました。早いですね。では穴を塞ぐイメージで魔力を送ってください」
異次元収納と同じ感覚でいいのかな?
異次元収納を閉じるイメージで穴を塞ぐ。
アリスも難なく塞ぐ。
「では逆に塞いだ穴を開けるイメージで魔力を送ってください」
やっぱり異次元収納と同じ仕組みだ。師匠も言ってたっけ、魔法を使うには何よりイメージが大事って。
2人とも穴を開けた。
「よくできました。私は床や壁を貼ってくるからみんなに教えてね」
扉と空間をくっつけていない人は5人、全部できた人は私達を含めて4人、残り6人は穴の開閉ができていない。
「フルアさん、ミチルさん、みんなに教える方ができますか?」
「もちろんよ」
「教えることは苦手だが頑張ってみるよ」
よかった。教えるとなると1、2、3人くらいか。
たまに失敗することがあったがほとんどの人は無事終わった。
最後に残ったのはマイだった。
「あぅ、皆さんが教えてくれてるのに、すみません」
仕方がないからちょっとズルをするか。
確か思考伝達の魔法は簡単な魔法陣を組めば使える。
バレないように手のひらに魔法陣を組む。
「あっ!次は行ける気がします」
マイに送った思考は異次元収納を使うイメージである。
思考伝達の魔法は魔法陣式、詠唱式、イメージ式と多くの魔法がある。今使った魔法は魔法陣式とイメージ式を組み合わせたもの。
「これで最後かな?じゃあぱぱっと終わらせてくるね」
先生はぱぱっと終わらせてきた。
ようやく授業は終了する。