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00.身動きのできない空間にて・・・
気が付いたら狭い空間の中に私はいた。
カラダを動かしても何かにぶつかるだけの空間だ。
そんな中で私は長い時を過ごしていたと思う。
その間時折私のカラダに何かがぶつかることがあった。
長い時を我慢し続けた私にも限界が来た。
ぶつかるものに対して私は噛みつき咀嚼した。
何とも言えない至福の時だった。
気づいた時には何かがぶつかることは無くなった。
私は平穏を手に入れた。
『タイクツダナ・・・・・』
私は気づかない、ぶつかっていたものが私の兄妹だったことに・・・
そして、私の平穏な日々は崩れ落ちたことに・・・・