そもそもさ、冒険者ギルドって何よ?
まぁ、皆さんイメージした冒険者ギルドで大丈夫なんですが、少しだけ悪辣の冒険者ギルドについての説明をします。
冒険者ギルド、一言でそう言っても、仕事は様々。
冒険者の斡旋。
町の困り事相談所。
魔物の知識を集め、
薬草等の物資の分布を確認し、
ついでに、冒険者達が集めてきたドロップ品の鑑定し
商人やら職人やらに卸す。
そんなスペシャルな場所。
しかも武力があるのに国の影響を排除し、半独立を果たしている謎集団、冒険者ギルド。
悪辣の冒険者ギルドの創始者は、とある英雄です。
奥さんが108人、子供が230人いたって伝説の英雄。
まぁ、それはともかく。
冒険者ギルド本部は正確には独立都市国家です。
『冒険者運営市国』が正式名称。知識系はそこに集められる事が多く、原本のみが発見されたギルドに少し残ることがある。
各国王都にある、その国のギルドを統括する立場にある、支部ギルドは大使館。各町にあるのは、大使館直営の外資系の現地法人的なイメージです。ギルド職員の一部の国籍は、冒険者運営市国です。
だから大使館≠冒険者ギルドは地外法権があったりする。
ギルド職員は大使館職員。そう考えると、有能な人達が集まっていても、違和感はないですよね?
そんなギルド職員になる道は、2つ。現地採用と、市国からの派遣。
ほとんどは現地採用スタッフだから、まぁ軽くこっちだけ説明を……。
現地採用スタッフにも2つあって、一般枠と特殊枠。
一般枠は、受付嬢とか訓練で何とかなる仕事につくスタッフ。
特殊枠は、査問官とか鑑定士とか冒険者から上がってくる情報をまとめる研究者なんかの、特別な技能を必要とするスタッフ。
引退した冒険者がスカウトされることも多かったりする。
ランクについては、一般に知られているモノの他にも、ギルド内部的な意味もあったりなかったり。
現地法人的なギルドに勤めている(?)一般冒険者は、その国の住人だから報酬や依頼をする時には、所属国に払う税金も一緒に徴収されたり、それなりに癒着もしてたりする。
ついでに言えば、人口に対しての農地とか足りてないから飢饉対策で、国も冒険者を推奨していたり…。
だって、うまくすれば資源も手には入るし、死んでも保証する必要ないし、教育はギルドで勝手にやってくれるし…。
そんな持ちつ持たれつが、冒険者ギルドだったりする。




