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僕らの思い出  作者: oboro
プロローグ ー結城 夏美
5/12

思い出 4th.

それから、2人でいろんな話をした。


まずは彼の名前。

彼は斉藤 陽【さいとう あきら】と名乗った。

陽、という字でよく【よう】と先生に最初は間違えられるんだよな、とまた笑った。


幼なじみの家にいたことも話をした。

小学校の頃から仲が良かったらしい。

あたしのことも話してた、と聞き、びっくりした。

入学式の日に同じクラスになったのも知っていたのだという。

ただ、話すきっかけがなかったから話さなかった、と。


話していくと、彼はよく笑っていた。

笑うたび心臓が音を立て、落ち着くなんてできなかった。


そんな話をしていたら、始業時間ギリギリになっていた。


「じゃあ、また。」


彼ー斉藤君はそう言って先に教室へと向かった。

あたしは、彼が出てから少しして教室を出た。


にやけそうになるのを必死で堪える。


話せたのが嬉しかった。

知らない事を教えてくれて、嬉しかった。

満ち足りた、言葉にし難い感情が自分の中に募っていく。


まだ、この時はこの思いの名前なんて知らなかった。



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