第8話
「うぱーーーーーーー!!!!」
その咆哮は、空気を震わせ、イフリートの炎を一瞬かき消した。
『ほう……面白い。だが、我が炎に水など通じぬ!』
イフリートが【灼熱の咆哮】を放つ。炎の波が山を焼き尽くす勢いで迫る。
「ウーパールーパー!【水神の加護】!」
ウーパールーパーの体が光に包まれ、巨大な水の盾が出現。炎を受け止め、蒸気が空を覆う。
「くっ……すごい熱量……!」
『うぱうぱっ!(でも、まだいけるよ!)』
「ウーパールーパー、水魔法だ」
ウーパールーパーが宙を舞い、【水魔法】を発動。
水流がイフリートの胸を直撃。
『ぐっ……!この力……!』
イフリートが膝をつくが、すぐに立ち上がる。
『ならば、我が奥義を見せてやろう!【炎帝の剣】!』
炎が剣となり、空を裂く一撃がウーパールーパーに向かって放たれる。
「ウーパールーパー!!」
剣が直撃し、ウーパールーパーの体が地に落ちる。
『うぱ……!』
「ウーパールーパー!!」
ソウマが駆け寄る。
「お願い……立って……君がいなきゃ、僕は……!」
その言葉に、ウーパールーパーの体が再び光を放つ。
【再生強化】が発動。
傷が癒え、体が再び浮かび上がる。
『うぱうぱっ!(ありがとう、ソウマ。君の心が、僕を立たせてくれた)』
「行こう、ウーパールーパー!最後の一撃だ!」
ウーパールーパーが空へ舞い上がり、全身の魔力を集中させる。
『うーーーーーーーーーーーぱーーーーーーーーーーーーーー!!!!』
水が巨大な竜巻となってイフリートを包み込む。
『ぐおおおおおおおおおおお!!!!』
イフリートの咆哮が空に響き、そして――
爆発とともに、炎が消えた。
静寂が戻る裏山。
ウーパールーパーはゆっくりと降り立ち、ソウマの肩に乗った。
「……勝ったんだね。」
『うぱっ!(うん。君の心が、僕を強くしたんだ)』
ソウマは微笑みながら、空を見上げた。
「ありがとう、ウーパールーパー。これからも、僕は君と共に戦うよ。」




